2026年1月25日、本日これまでに日本国内および世界で注目を集めているニュースを、ベテラン編集者の視点でまとめました。
エンタメ:時代を象徴するスターの変遷と新たな才能の台頭
今日のエンタメ界は、過去のレジェンドから新世代のアイドルまで、幅広いトピックが並んでいます。 没後10年を迎えてもなお「孤高の美学」が語り継がれる高倉健[19]、没後157年を経てリーダーシップや経済効果の文脈で再評価される土方歳三[1]など、歴史に名を刻む男たちの影響力は令和の今も衰えを知りません。
一方で、現代のカリスマ・木村拓哉は52歳にしてさらなる進化を見せています。主演シリーズ『教場』が2026年に映画化されることが決定し、先行配信されるNetflixと劇場を結ぶ新たな戦略が注目されています[6][25]。同作には2児の母となった大島優子も出演し、私生活と女優業の両立という新たな輝きを放っています[23]。
アイドル界は大きな転換点を迎えています。乃木坂46は3期生の久保史緒里らが卒業し、6期生の瀬戸口心月と矢田萌華をセンターに据えるという大胆な世代交代を断行[8][21]。キャプテン就任3年目の梅澤美波は、グループの育成と自身のモデル活動の両輪で新時代のリーダー像を体現しています[20]。また、指原莉乃プロデュースの=LOVEは、MUFGスタジアム(国立競技場)での2日間公演という史上最大の挑戦を発表しました[32]。齊藤京子は主演映画『恋愛裁判』がカンヌ国際映画祭に選出されるという快挙を成し遂げ、女優として世界にその名を知らしめています[36]。
スポーツ:世界へ挑む日本人選手と伝統のレース
スポーツ界では、海を渡った挑戦者たちの躍進が続いています。 NBAを目指すバスケットボールの河村勇輝は、Gリーグで3ポイント7本連続成功という驚異的な記録を叩き出しました[13]。また、ドイツ・ブンデスリーガではマインツの佐野海舟が粘り強い守備でチームの勝ち点獲得に貢献しています[28]。プロ野球界では、阪神の佐藤輝明が二冠王としてメジャー挑戦を見据えた越年交渉に臨んでおり、その動向に注目が集まっています[39]。
国内では競馬の重賞レースが盛り上がりを見せています。小倉牝馬Sでは、急逝した父ダイワメジャーに捧げる激走を見せたボンドガールが2着に入線[12]。また、明日開催のAJCCやプロキオンステークスのデータ分析も活発に行われており、競馬ファンにとっては熱い週末となっています[22][34]。
社会・経済・政治:未来を問う新しい勢力と直面する現実
政治の世界では、若き「新戦力」の台頭と「第三勢力」の結集が目立ちます。 国民民主党からは、25歳の元モデル・起業家の今井優里氏(大阪7区)[7]や、同じく25歳の主婦・佐藤理々香氏(宮城2区)[15]が出馬を表明。既存の政治に新鮮な風を吹き込もうとしています。一方、原口一博氏と河村たかし氏は新党「減税日本・ゆうこく連合」を結成し、衆院選の台風の目となる構えです[16]。
国際情勢では、中国軍上層部の中央軍事委員会副主席ら2名が「重大な規律違反」で失脚するという激震が走っています。これは習近平指導部による軍近代化に向けた権力構造の変化を示唆しています[37]。
経済・地方行政の面では、建築家・隈研吾氏が監修した北海道八雲町の新庁舎計画が、建築費高騰により白紙撤回されるという衝撃的なニュースが入りました。既に支払われた1.9億円の設計費が無駄になるなど、地方公共建築のコスト管理の難しさが浮き彫りとなっています[14]。
ライフスタイル・文化:現代を自分らしく生きるキャリア
人々の生き方にも多様性が広がっています。 元Mrs. GREEN APPLEのドラマー・山中綾華さんは、合格率6%の難関資格・社会保険労務士と音楽活動を両立させる「二刀流」のキャリアを歩んでいます[17]。また、ホラン千秋さんは「茶色い弁当」に象徴される自然体なライフスタイルで、完璧を求めすぎない生き方として多くの共感を集めています[9]。
さらに、アジア全域での圧倒的な人気を背景に、YOASOBIが史上最大規模のドーム&スタジアムツアーを発表[26]。日本のカルチャーがグローバルな規模で再定義されようとしていることを強く印象づける一日となりました。
小椋佳、82歳の現在地──13年ぶりNHK出演で語る「余生という新しい人生」と創作の真髄
ニュース要約: シンガーソングライターの小椋佳が13年ぶりにNHK『SONGS』に出演。82歳を迎え、胃がん手術や生前葬を経て辿り着いた「余生という新しい人生」を語ります。銀行員との二重生活から生まれた「愛燦燦」などの名曲の背景や、現代の言葉の重要性、そして2026年も続くコンサート活動まで、今もなお創造を続けるレジェンドの音楽人生を紐解きます。
小椋佳、82歳の今も歌い続ける理由──13年ぶりNHK出演が問いかける「余生という新しい人生」
シンガーソングライターの小椋佳が2026年1月22日、NHK「SONGS」に13年ぶりに登場した。82歳を迎えた今も、「愛燦燦」「さらば青春」といった昭和を彩った名曲を歌い続ける姿は、多くの視聴者に深い感銘を与えている。「体がいうことをきかなくてヨロヨロしている」と率直に語りながらも、4月4日には奈良県なら100年会館大ホールでのコンサート「歌紡ぎの会」を控えるなど、その音楽人生に終わりは見えない。
胃がん手術を乗り越えて──「いつ死んでもいい」覚悟の先にあるもの
小椋佳の人生は、常に死と向き合ってきた歴史でもある。2001年、57歳の時に胃がんで胃の4分の3を切除する大手術を経験。以来、「いつ死んでもいいと覚悟を決めて準備をしてきた」という。70歳の時には生前葬コンサートを開催し、自らの音楽人生に一つの区切りをつけたかに見えた。しかし、彼は「いまだに生きながらえている」と苦笑しながら語り、現在を「余生という新しい人生」と捉えているのだ。
現在のモットーは「シンプル、スロー、ステディ」の三つのS。「単純な毎日をゆっくり過ごしながら、物事はひとつひとつ丁寧に当たっていく」という生き方を実践している。かつては新幹線の移動中に1曲を完成させていた創作ペースも、今では10日かかるようになったという。それでも2024年8月にはSACD形式の新作をリリースし、創作への意欲は衰えていない。
銀行員と音楽家の二重生活が生んだ独自の芸術性
小椋佳のキャリアの特異性は、1967年から1993年まで約26年間、日本勧業銀行(現みずほ銀行)に勤務しながら音楽活動を続けた点にある。1971年のデビュー時、銀行に対して「表舞台に出ないことを条件に作詞・作曲家活動を認めてもらう」という異例の契約を結んだ。銀行員としてもエリートコースを歩み、47歳で浜松支店長に抜擢された際には、1年で開設以来初の業績表彰を受けるほどの実績を残している。
組織の中で「個の喪失」を観察し続けた経験は、彼の歌詞に深い洞察をもたらした。「青春の光を追いかけもせずに...」と歌う「さらば青春」のように、若者たちの「さまよい」を静かに描く詩の世界は、吉田拓郎や井上陽水の「動と怒り」に対する「静とおおらかさ」として、さだまさしをはじめ多くの音楽家に影響を与えてきた。
「シクラメンのかほり」「愛燦燦」に見る文学的完成度
小椋佳が生み出した2000曲以上の楽曲の中でも、「シクラメンのかほり」や「愛燦燦」は、単なるヒット曲の枠を超えた文学的価値を持つ。「愛燦燦」の「それでも過去達は 優しく睫毛に憩う」という表現は、過去の記憶を繊細に描き、雨・雲・宇宙といった圧倒的な自然物に対する人間のささやかな営みを象徴している。「二隻の舟」という独創的な比喩で愛と別離を航海に喩えた手法は、昭和歌謡の制約を守りつつも、音楽を超えた文学的深さを獲得している。
「シクラメンのかほり」の独特な言い回しは、作曲者を苦しめるほど独自性が高く、若者たちの心情を静かに深く描く文学性で知られる。小椋自身は文学性を意識せず「言葉による芸術表現」と位置づけるが、その歌詞はボブ・ディラン並みの芸術性として再評価される価値があるとの声も多い。
フォークからニューミュージックへ──時代を先駆けた音楽革新
小椋佳は1970年代、日本の音楽シーンに大きな変革をもたらした。1974年のアルバム『残された憧憬』では、フォーク、ロック、ストリングスを融合し、キング・クリムゾン風のポップスを追求。この試みは、シングル中心だった業界をアルバム主張の強い作品へと変え、中島みゆきや荒井由実登場前にニューミュージックの基盤を築いた。
美空ひばり、布施明、堀内孝雄、中村雅俊ら300組以上のアーティストに楽曲を提供し、「シクラメンのかほり」は1975年日本レコード大賞を受賞。寺山修司との出会いから演劇的要素を取り入れ、ミュージカル、歌謡、CM、映画界にも足跡を残した。彼の音楽は社会的メッセージを含み、「並の幸せ」風潮を憂い、真実のメッセージを重視する姿勢を貫いてきた。
若手への期待と言葉の未来
2026年現在、小椋佳の楽曲は昭和の名曲として再評価される一方、具体的な若手アーティストによるカバー事例は限定的だ。全集やムック出版で歌謡・映画界への功績が検証され、「歌人」「作家」としての再聴喚起が呼びかけられている。小椋自身は「現代ロック」を「中身のない叫び」と批判し、活字文化衰退下でも言葉の重要性を主張。新世代への期待を込め、機械では生み出せない人間的創造性の継承を願っている。
琵琶歌の父から受け継いだ独特の音運び、高校時代からの哲学的言葉への没入が生んだ斬新な表現は、今も色褪せることがない。「余生という新しい人生」を歩む小椋佳の姿は、創造し続けることの意味を、現代の私たちに静かに問いかけている。