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あべ静江が語る脳梗塞発症の予兆と4年半を経た今
ニュース要約: 歌手・あべ静江(74)が2022年3月に発症した多発性脳梗塞の経緯を明かした。ろれつが回らない異変から救急搬送、2カ月での退院を経て、現在はコンサートや交通安全大使として活動している。
歌手のあべ静江さん(74)が、4年半前に発症した脳梗塞の経緯と闘病の詳細を語った記事が11月8日に配信され、「あべ静江」への関心が高まっています。国内の脳梗塞患者数は約130万人、年間の死亡者数は約6万人にのぼり、脳血管疾患は要介護になる原因の第2位とされています。そうしたなか、発症の前触れから復帰までを本人が具体的に明かしたことが、多くの読者の共感を呼んでいます。
あべ静江さんは「コーヒーショップで」「みずいろの手紙」などのヒット曲で知られ、2022年3月19日、3連休の初日に突然、脳梗塞を発症しました。当時一人暮らしだったといいます。発症前日は番組収録に備えて美容院を訪れていましたが、後日、当時の美容師から「いつもは飲むお茶やコーヒーに一切手をつけず、オレンジジュースにも反応しなかった」と聞かされ、この時点で異変が始まっていた可能性があると振り返っています。美容院を後にした後の行動についても、コンビニに寄って食べ物を買った記憶さえないといいます。
発症当日の朝、早朝4時にマネージャーが目覚まし代わりの電話をかけても応答がなく、迎えに来たマネージャーの前でのろのろと出てきたあべさんは、ろれつが回っていない状態でした。当初は酔っていると思われたといいます。さらに、メイクを勧められると、ファンデーションも塗らずに焦げ茶色のノーズシャドウだけをいきなり塗り始めるなど、普段と異なる行動が相次ぎました。スタジオに到着後もメイクを直してもらうと再度同じ動作を繰り返したといいます。
こうした様子を伝えられた主治医は、収録寸前に「脳梗塞の疑いがある」と告げました。慌てたマネージャーが電話を番組プロデューサーに渡すと、プロデューサーはすぐに救急車の要請を判断。当時は新型コロナウイルスの流行下にあり、受け入れ先の病院を探すのに時間がかかり、搬送は救急車の到着から1時間後だったといいます。検査の結果、左右のこめかみ付近と後頭部の動脈に血栓が見つかり、「多発性脳梗塞」と診断されました。記憶と情報処理を担う部分が影響を受けていましたが、症状が軽度だったことと早期発見が功を奏し、入院後すぐに容体は安定しました。
入院後は高度治療室を経て脳卒中集中治療室に移されましたが、入院後10日間ほどの記憶がないといいます。リハビリ専門病院に転院した際には院長から最低6カ月の入院が必要と告げられたものの、「ステージに戻る」という一心で記憶を取り戻すトレーニングや筋力維持の運動を毎日続け、結果的に合計2カ月で退院を果たしました。
あべさんは現在、すっかり元気になって全国を飛び回っています。先月は夢グループの神奈川県でのコンサート2公演に出演したほか、静岡県と新潟県で敬老会のアトラクションに登場し、故郷に関連する三重県警の交通安全大使にも就任。ラジオ5本、テレビ番組3本への出演もあったと明かしています。
あべさん自身は「マネージャーと、主治医の先生、そして番組プロデューサー、それぞれの判断や行動がずれていたら、今日の私は存在しないかもしれない」と述べ、周囲の迅速な対応に感謝を示しています。発症前後の記憶がないなかで、周囲の変化に気付いた人たちの行動が早期発見につながった事例として、脳梗塞の予兆への理解と、異変を感じたときの周囲の判断の重要性が改めて注目されています。
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