2026年2月14日、本日の日本国内および国際ニュースのまとめをお伝えします。
ミラノ五輪、日本人選手の躍動と氷上の覇権争い
開催中のミラノ・コルティナ冬季五輪では、スノーボード男子ハーフパイプがいよいよ決勝を迎えます。連覇を狙う平野歩夢選手を筆頭に、戸塚優斗選手、山田琉聖選手、平野流佳選手の日本勢4名が予選を突破し、表彰台独占という歴史的快挙に挑みます[3]。また、女子スノーボードクロスでは、20歳の新星・吉田蓮生選手が劇的な追い上げで予選を突破し、母への感謝を胸に決勝トーナメント進出を決めました[18]。一方、クロスカントリースキー女子10kmでは土屋正恵選手が26位と健闘。世界トップレベルに食い込む粘り強い滑りで日本スキー界に希望の光を灯しています[34]。
フィギュアスケート男子シングルは、歴史に残る頂上決戦の様相を呈しています。「4回転の神」こと米国のイリア・マリニン選手が、SPで異次元の首位発進[6][29]。これを追う鍵山優真選手や佐藤駿選手ら日本勢、さらには芸術性で魅せる韓国のチャ・ジュンファン選手が、今夜のフリーで逆転を狙います[29][30]。その一方で、アイスダンスの採点疑惑により国際スケート連盟(ISU)が声明を出すなど、リンク外でも注目が集まっています[6]。
芸能界の転換点、再始動と別れ
日本の芸能界では、大物たちの新たな門出と衝撃のニュースが相次ぎました。 中島哲也監督がハラスメント問題を乗り越え、最新作『時には懺悔を』で2026年に再始動することを発表[1]。また、TOKIOの松岡昌宏さんが、30年続いた『ザ!鉄腕!DASH!!』からの降板と新会社設立を表明し、ファンに大きな衝撃を与えています[7]。
一方で明るい話題も。伝説の歌姫・中森明菜さんが20年ぶりの全国ツアー開催を決定[2]。さらに、本日45歳の誕生日を迎えた知念里奈さんの活躍や[13]、デビュー40周年の浅香唯さんの変わらぬ美貌が話題を呼んでいます[26]。タレントの城咲仁さんと加島ちかえさん夫妻には、加島さんの誕生日に第一子となる女児が誕生するという、重なる慶事を報告しました[22]。
また、演歌界の貴公子・新浜レオンさんが4月に1st EPのリリースを発表したほか[15]、病を乗り越えた大友康平さんが70歳の復活ツアーを敢行[20]。堂本光一さんは結婚という私生活の節目を経て、新たな舞台へ挑戦しています[32]。
対照的に悲しいニュースも届いています。俳優の内田有紀さんが50歳を機に四半世紀所属した事務所から独立[39]。また、劇団青年座の重鎮・久松夕子さんが92歳で[12]、漫画家の吾嬬竜孝先生が連載執筆中に亡くなっていたことが公表され、多くのファンがその死を悼んでいます[46]。
経済・政治と生活の変容
経済面では楽天グループの苦境が鮮明となりました。過去最高の売上を更新する一方で、7期連続の赤字を記録。株価が急落する中、株主優待としての楽天モバイル無料枠継続など、会員獲得に必死の攻防を続けています[40][41]。ソニーフィナンシャルグループは金利上昇を背景に大幅増益を達成したものの、会計基準の影響で下方修正を行いました[42]。
生活に直結する話題では、厚生労働省が1回約3億円という国内最高額の遺伝子治療薬「エレビジス」の保険適用を了承[37]。診療報酬改定では、医療従事者の賃上げと機能分化を二大柱に据えた方針が示されました[25]。また、サイゼリヤの健康志向へのメニュー改定[11]や、アパグループの組織型経営への完全移行[38]など、各企業が新機軸を打ち出しています。
社会問題とスポーツの熱狂
教育現場では、日大三高野球部員が学校貸与のタブレットでわいせつ動画を拡散し、無期限活動休止に追い込まれるという不祥事が発覚[43]。また、かつての「しばき隊」の活動を振り返る検証など、社会的な議論も続いています[28]。
スポーツとエンタメでは、J1で神戸が酒井高徳選手のボレーで今季初勝利を挙げ[48]、格闘技RIZIN福岡大会の開催が迫っています[5]。クリケットW杯ではジンバブエがオーストラリアを破る歴史的番狂わせを演じました[9]。
最後に、冬の多摩川でのサイクルツーリズムの進化[27]、ポケモンカードの新作「ニンジャスピナー」発売決定[44]、世界225万人が熱狂したPS5の新作発表など[45]、週末に向けて多岐にわたるニュースが日本と世界を駆け抜けています。
「しばき隊」とは何だったのか?差別への対抗と過激化の果てに、10年の功罪を検証する
ニュース要約: 2010年代に激化したヘイトスピーチへのカウンター運動「しばき隊」の軌跡を解説。法整備を促した社会的功績の一方で、内部リンチ事件や過激な暴力性が運動の信頼を失墜させた側面も。結成から13年、差別との戦いにおける手段の正当性と、社会運動としての失敗の本質を、2026年現在の視点から問い直します。
【ニュース解説】「しばき隊」とは何だったのか? ヘイトスピーチ解消法から10年、揺れるカウンター運動の功罪
2026年2月14日 10:00 JST
2010年代初頭、東京・新大久保や大阪・鶴橋といったコリアンタウンの路上で、激しい罵声を浴びせ合う集団の姿が社会問題となった。その中心にいたのが、在日コリアン排斥を掲げる団体に対し、直接的な対抗措置を講じた「しばき隊(正式名称:レイシストをしばき隊)」である。結成から13年が経過した現在、ネット上や政治活動の現場では依然としてその名が語られるが、改めて「しばき隊とは」どのような存在であり、日本社会に何を残したのか。その軌跡と現在の評価を追った。
結成の背景:路上に溢れた「殺せ」への対抗
しばき隊が結成されたのは2013年1月のことだ。当時、新大久保の商店街では「在日特権を許さない市民の会(在特会)」などによる排外主義的なデモが激化し、「殺せ」「叩き出せ」といった過激なヘイトスピーチが平然と行われていた。これに対し、編集者の野間易通氏がSNS上で「在特狩り行きたいな」と発信したことをきっかけに、有志が集まり「レイシストをしばき隊」が誕生した。
結成当初は、弁護士などの専門家も参加し、徹底的な「非暴力」によるカウンター(対抗運動)を方針として掲げていた。商店街での狼藉を物理的に防ぎ、差別主義者の暴挙を可視化させることが目的であった。
活動の変遷と「ヘイトスピーチ解消法」への影響
2013年3月頃から、しばき隊の活動は変化を見せ始める。それまでの静かな抗議から、猛烈な大声でのコール(罵声連呼)や、デモ隊を待ち伏せて取り囲むといった「過激なカウンター」へと移行した。同年3月には、約200人の排外デモに対し、600人ものカウンター勢力が集結する事態となった。
この激しい対立は、それまでメディアが等閑視してきたヘイトスピーチ問題を社会的な議論の遡上に載せる結果となった。運動の是非はさておき、彼らの活動が「ヘイトスピーチ」という概念を日本社会に定着させ、2016年の「ヘイトスピーチ解消法」成立に向けた間接的な要因の一つになったという評価は根強い。
組織の改編と「負の遺産」:内部リンチ事件
2013年9月、しばき隊は発展的解消を遂げ、翌10月には「対レイシスト行動集団C.R.A.C.(Counter-Racist Action Collective)」として改組された。団体の名称が行政交渉において不利に働くことなどを考慮した決定だったとされる。
しかし、活動の過激化とともに、組織内部の歪みも露呈した。2014年12月には、大阪・北新地でメンバー5人が元メンバーを暴行する「リンチ事件」が発生。この事件は後に刑事・民事の両面で法的責任が追及され、有罪判決や賠償命令が下された。この一件は「内ゲバ」のイメージを決定づけ、運動に対する信頼を大きく失墜させることとなった。また、内部でのカンパ金着服疑惑なども報じられ、初期の「人権守護」という理想は、暴力とスキャンダルの影に隠れていった。
2026年現在の視点:ネットスラング化と政治的文脈
現在、ネット上で「しばき隊」という言葉を検索すると、その多くはネガティブな文脈で使用されている。かつての主要メンバーによる過去の逮捕歴やトラブルが強調され、右派層からは「極左暴力集団」の象徴として、また一部の左派からも「運動を私物化した」との批判を浴びる対象となっている。
最近では、2025年に大阪市内で「しばき隊」を名乗る集団が通行人を誤認暴行した疑いで捜査を受けるといった報道もあり、活動の「質」が厳しく問われ続けている。
「しばき隊」という存在は、路上に溢れた差別に対し市民が立ち上がったという「草の根運動の歴史」であると同時に、目的のために手段を選ばない過激さが結果として運動自体を自壊させた「社会運動の失敗例」としても記録されている。
差別との戦いにおいて、暴力や罵声は正当化されるのか。ヘイトスピーチ解消法から約10年、彼らが提起した問題は、形を変えて今も私たちの問い直されている。