【2026ミラノ五輪】“4回転の神”マリニンがSP首位発進!チャ・ジュンファン猛追、採点疑惑の波紋も
ニュース要約: 2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪フィギュアスケート男子SPで、米国のイリア・マリニンが108.16点の驚異的スコアで首位に立ちました。韓国のチャ・ジュンファンが芸術性を武器に追随する一方、アイスダンスの結果を巡る採点疑惑が浮上しISUが声明を出す事態に。技術と芸術が交錯する中、マリニンのクワッドアクセル温存で注目が集まる運命のフリーへ、氷上の戦いはクライマックスを迎えます。
【ミラノ・コルティナ発】異次元の「クワッド・ゴッド」が氷上の歴史を塗り替える――。
2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪は12日(日本時間13日)、フィギュアスケートの男子シングル・ショートプログラム(SP)が行われ、米国のイリア・マリニンが自身の持つ技術的限界をさらに押し広げる圧巻の演技を披露した。108.16点(技術点62.35点、演技構成点45.81点)という驚異的なスコアを叩き出し、首位に立った。
「物理法則への挑戦」マリニンが魅せた伝説の再来
今大会、世界中のファンが注目するキーワードは**「môn trượt băng nghệ thuật nam tại thế vận hội mùa đông 2026(2026年冬季五輪フィギュアスケート男子シングル)」**だ。その中心に君臨するのが、「クワッド・ゴッド(4回転の神)」の異名を持つ21歳のイリア・マリニンである。
身長173センチ、体重63.5キロという研ぎ澄まされた肉体から放たれるジャンプは、もはや物理法則を凌駕している。今回のSPでマリニンは、かつて48年間もの間、その危険性から事実上封印されていたとも言われる超高難度技を彷彿とさせる構成を組み込んだ。冒頭の4回転フリップを完璧に成功させると、スピンでは最高難度の「レベル4」を獲得。特に、氷面と水平に体を保ちながら高速回転するキャメルスピンは、軸のブレが一切なく、審判団から高い評価を引き出した。
マリニンは自身の代名詞である「クワッドアクセル(4回転半ジャンプ)」をフリープログラム(FS)に温存しながらも、SPで圧倒的なリードを築いた。FSでは5本から6本の4回転ジャンプを投入する予定で、2個の金メダル獲得(団体・個人)への期待が現実味を帯びている。
「氷上のプリンス」チャ・ジュンファン、悲願のメダルへ
マリニンの独走を追うのは、韓国の「氷上のプリンス」ことチャ・ジュンファンだ。Vogue Hong Kongで「最もハンサムなアスリート」の一人に選ばれるなど、その端正なルックスと芸術性の高さで絶大な人気を誇る。
しかし、彼の真価はその見た目だけではない。平昌五輪の15位から北京五輪の5位へと着実にステップアップしてきたチャは、今大会でキャリアのピークを迎えている。正確無比な4回転ジャンプに加え、指先まで神経の行き届いた感情表現は、技術点に偏りがちな現代フィギュア界において、演技構成点での大きな武器となっている。首位マリニンとの点差はあるものの、表彰台争いの最有力候補として、地元イタリアの観衆からも熱い視線が送られている。
採点を巡る疑念とISUの声明
一方で、今大会のフィギュアスケート界には暗雲も漂っている。男子シングルの熱戦の裏で、12日に行われたアイスダンスの結果を巡り、深刻な「採点疑惑」が浮上しているのだ。
金メダルを獲得したフランスのローランス・フルニエ・ボードリー、ギヨーム・シゼロン組(225.82点)に対し、2位となった米国のマディソン・チョック、エヴァン・ベイツ組との点差はわずか1.43点。9人の審判のうち5人が米国ペアを1位と評価したにもかかわらず、フランス人審判が自国ペアに対して極端に高いスコア(フリーダンスで7.71点の差)をつけたことが波紋を呼んでいる。
この騒動を受け、国際スケート連盟(ISU)は「採点メカニズムは公平に機能しており、技術的な偏りは排除されている」との声明を発表した。しかし、フィギュアスケートという採点競技が持つ「主観性」が改めて浮き彫りとなり、SNS上ではファンから不満の声が噴出している。この不信感は、今後の男子シングルの採点にも厳しい目が向けられることを意味しており、選手たちにはさらなる精神的な重圧がかかることが予想される。
決戦のフリーへ:技術と芸術の融合
2026年冬季五輪のフィギュアスケート男子シングルは、単なるスポーツの枠を超え、テクノロジー(高難度ジャンプ)とアート(表現力)の極限の融合を提示している。
ジョーダン・ストルツ(米国)がスピードスケート男子1000mで世界記録を塗り替えるなど、他競技でも驚異的な記録が相次ぐミラノの地で、フィギュアスケート男子もまた新たな時代に突入した。マリニンが「4回転半」という前人未到の領域で完全なる勝利を掴むのか、あるいはチャ・ジュンファンら追撃勢が芸術性で逆転を狙うのか。
ISUの透明性が問われる中で行われる運命のフリープログラム。氷上の戦いは、クライマックスを迎えようとしている。
(文:共同・海外スポーツ取材班)
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