【ミラノ・コルティナ2026五輪】吉田蓮生、涙の予選突破!女子スノーボードクロスで決勝T進出「お母さん、ありがとう」
ニュース要約: ミラノ・コルティナ2026冬季五輪の女子スノーボードクロスにて、日本代表の吉田蓮生選手が劇的な予選突破を果たしました。スタートの出遅れを驚異の追い上げで挽回し、タイムトライアル28位で決勝トーナメントへ進出。2大会連続メダル獲得中の日本女子の伝統を継ぐ20歳の新星は、母への感謝を胸に、世界の舞台で攻めの滑りを誓います。
【ミラノ・コルティナ2026五輪】吉田蓮生、激闘の果てに決勝Tへ 女子スノーボードクロス「お母さん、ありがとう」涙と笑顔の初舞台
【コルティナダンペッツォ=共同】 イタリアで開催中のミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックは13日(日本時間)、リヴィーニョ・スノーパークで女子スノーボードクロスが行われた。今大会、日本代表の追加枠から「シンデレラガール」として夢の舞台へ駆け上がった吉田蓮生(日本体育大学)が、波乱の展開となった予選を突破し、決勝トーナメント進出を果たした。
■「出遅れ」から魂のリカバリー、中盤以降の追い上げに会場沈黙
コース上に設置された起伏(ロール)やジャンプ、バンクを4~6人が同時に滑り降りる「雪上の格闘技」、スノーボード クロス。吉田は公式練習から好調を維持していたものの、運命の予選滑走ではスタートでわずかに出遅れ、先行する海外勢の後塵を拝する厳しい立ち上がりとなった。
しかし、ここからが今季のワールドカップ転戦で研鑽を積んだ吉田の真骨頂だった。中盤の連続バンクからスピードに乗ると、他を圧倒するライン取りで猛追。先行する選手との激しい接触を間一髪で回避しながら、技術的なターンとスピードコントロールで次々と差を詰めた。滑走ハイライトでは、スタート時のハンデを中盤以降の驚異的な追い上げで跳ね返す姿が映し出され、現地の観客からも大きな歓声が上がった。
結果、タイムトライアル28位で決勝トーナメントへの切符を掴み取った。
■「お母さんありがとう」20歳の素顔と母への感謝
滑走直後のフラッシュインタビュー。ゴーグルを外した吉田の瞳には、涙と笑顔が入り混じっていた。
「スタートで失敗して焦りましたが、最後まで諦めずに滑ることができました。……お母さん、ありがとう。ここまで来させてくれて感謝しています」
神奈川県川崎市出身の20歳。2歳の時に母親の影響でスノーボードに出会い、中学2年生でスロープスタイルのプロ資格を取得した。その後、スピードと駆け引きに魅了されてクロスへと転向。156センチと小柄な体躯ながら、粘り強い滑りと不屈の精神を武器に、日本体育大学に在学しながら世界の壁に挑み続けてきた。
初の五輪という重圧、そして追加枠という崖っぷちから掴んだチャンス。吉田は自身のSNSや動画メッセージを通じ、決勝トーナメントに向け「期待して!攻めの滑りを見せます」と力強く宣言している。
■日本女子、メダル継続の伝統を繋げるか
日本の女子スノーボードクロス界には輝かしい系譜がある。2018年平昌大会で銅メダル、2022年北京大会で銀メダルと、2大会連続でメダルを獲得してきた。その伝統を受け継ぐ若き新星として、吉田にかかる期待は大きい。
今大会のコースは急峻な傾斜とトリッキーなセクションが連続する高難易度な設計となっている。勝負を分けるポイントは、予選での課題となったスタートダッシュの修正、そして持ち味である中盤の加速だ。
オリンピック速報によると、注目の決勝トーナメントは日本時間の深夜から早朝にかけて行われる。NHK BSや民放各局での中継も予定されており、日本のファンはリヴィーニョの雪原で躍動する20歳の挑戦を、固唾を飲んで見守ることになるだろう。
「自分らしく、攻めるだけ」。
そう言って前を向いた吉田蓮生。強豪ひしめく世界の舞台で、彼女の「追い上げ」の物語はまだ始まったばかりだ。
吉田蓮生(よしだ・れお) 2005年7月30日生まれ、20歳。神奈川県川崎市出身。日本体育大学附属荏原高校を経て、現在は日本体育大学体育学部に在学中。全日本スキー選手権2連覇など国内で圧倒的な実力を誇る。趣味は音楽鑑賞。156cm。
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