辰己涼介、FA権行使も米挑戦は棚上げへ 楽天と再契約濃厚、5年連続GG賞で二刀流も視野に
ニュース要約: 東北楽天ゴールデンイーグルスの辰己涼介外野手はFA権を行使したものの、球団がポスティングを認めず、来季のMLB挑戦を棚上げする見通しだ。楽天との再契約が濃厚で、年俸は大幅増の5300万円前後で決着へ。5年連続ゴールデングラブ賞の守備力を誇る辰己は、来季の自主トレで「二刀流」挑戦も視野に入れており、チームの浮沈を握る鍵として注目される。
辰己涼介、FA権行使も米挑戦は棚上げか 楽天との再契約が濃厚 5年連続GG賞、来季は二刀流も視野に
(2025年12月8日 東京発 共同通信)
東北楽天ゴールデンイーグルスの辰己涼介外野手(29)は、2025年シーズン終了をもって国内フリーエージェント(FA)権を取得した。かねてより強いメジャーリーグ(MLB)志向を持つ辰己涼介選手だが、球団側はポスティングシステムによる移籍申請を現時点では認めておらず、来季(2026年シーズン)も楽天に残留する公算が極めて高い状況だ。契約更改交渉は大詰めを迎えており、年俸は大幅増となる5300万円前後(推定)で落ち着く見通しとなっている。
FA権行行使の意向を表明した後も、国内他球団からの具体的な獲得オファーは確認されておらず、楽天との再契約が現実的な選択肢となっている。球団は、リーグ屈指の外野守備を誇る辰己涼介をチームの核として捉えており、選手の夢を尊重しつつも、戦力流出は断固として阻止したい構えだ。
堅実な守備と走塁、増額は確実視
辰己涼介選手は2025年シーズン、主にセンターとして114試合に出場。打率.240、88安打、7本塁打、32打点という打撃成績は、前年に比べるとやや伸び悩んだものの、盗塁は20個を記録し、高い成功率で走塁面での貢献度は高かった。OPSは.666に留まったが、出塁率を重視するテーブルセッターとしての役割は十分に果たしたと言える。
しかし、辰己涼介選手の真価は守備にある。卓越した守備範囲と、正確で安定したスローイングはリーグトップクラスであり、2025年も「三井ゴールデン・グラブ賞」を5年連続で受賞した。この功績は、チームの守備力を根底から支える不可欠な要素として楽天球団から高く評価されている。
11月27日に行われたゴールデングラブ賞表彰式では、例年の派手な衣装から一転し、落ち着いたワインレッドのスーツ姿で登場。「辰己が普通で来るのは奇跡に近い」と自ら語るなど、話題性にも事欠かないスター性も持ち合わせる。この高い貢献度を踏まえ、2026年シーズンの年俸は、2025年シーズンから約2000万円増となる5300万円前後で決着すると予測されている。
来季の起用と「二刀流」への意欲
楽天球団は、来季も辰己涼介選手を高い出塁率を誇る「打てるセンター」として、打線のテーブルセッターに据える方針だ。約519打席程度の出場が見込まれており、チーム戦略上、欠かせない存在となる。
一方で、辰己涼介選手自身は、来季に向けた自主トレーニングにおいて、技術と身体の両面で大きなチャレンジを試みている。ティーバッティングを中心に打撃技術の向上に時間を費やしているほか、股関節周りやお尻の筋肉強化に重点を置き、下半身の柔軟性を高めることに注力している。これは、理論に基づき自身の弱点を補強する効率的なアプローチであり、身体強化と柔軟性向上の両立を目指している。
さらに注目すべきは、自主トレの一環として報じられた「二刀流挑戦」への強い意気込みだ。肩を壊さない安定したスローイング方法を習得し、キャッチボールにも取り入れているという。外野手としての高い守備力に加え、投手としての可能性も模索することで、自身のキャリアの幅を広げようとしている姿勢が窺える。
夢のMLBとチーム戦力の維持
楽天のフロントは、辰己涼介選手のMLB志向を理解しつつも、ポスティングを認めないことで、国内の他球団への流出を防ぐという強い意思を示している。石井GM体制のもと、選手起用の過酷な酷使を避け、ソフトバンクや日本ハムのような選手管理体制の導入が期待される中、辰己涼介のような主力選手をいかに長期的に活用していくかが重要な課題となっている。
球団は、選手の夢に寄り添う姿勢を示しつつ、国内残留を通じて戦力を維持・強化する方向で戦略を練っている。辰己涼介選手にとって、2026年シーズンは、FA権を取得しつつも夢を一時棚上げし、チームの勝利に貢献しながら、自身の市場価値をさらに高めるための重要な一年となる。
5年連続ゴールデングラブ賞の栄誉を背負い、新たな挑戦として「二刀流」の可能性も視野に入れる辰己涼介選手の来季の活躍は、東北楽天ゴールデンイーグルスの浮沈を左右する鍵となるだろう。交渉の行方と、来春キャンプでの仕上がりに、球界全体の注目が集まっている。
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