【深層リポート】にじさんじ、樋口楓・リゼが100万人突破!葛葉を筆頭に拡大するVTuber帝国の現在地
ニュース要約: にじさんじ所属の樋口楓とリゼ・ヘルエスタがYouTube登録者数100万人を同時達成。葛葉が205万人で首位を独走し、公式チャンネルも200万人に迫る中、多人数ライバーによる「個」と「群」の戦略が功を奏しています。Z世代への浸透と海外展開を加速させるANYCOLOR社の最新動向と、成熟するVTuber市場の展望を詳報します。
【深層リポート】にじさんじ、2026年も加速する「個」と「群」の力――樋口楓・リゼが登録者数100万人突破、拡大を続けるVTuber帝国の現在地
(2026年2月17日 共同通信・東京)
バーチャルライバー(VTuber)グループの最大手「にじさんじ」が、新たなフェーズへと突入している。運営するANYCOLOR(エニーカラー)株式会社は2月16日、所属ライバーの樋口楓とリゼ・ヘルエスタのYouTubeチャンネル登録者数が、それぞれ大台となる100万人を突破したと発表した。業界黎明期から牽引してきたベテランと、中堅の実力者が同日にマイルストーンを達成した事実は、市場の成熟とグループ全体の根強い求心力を象徴している。
■「100万人クラブ」へ新たな顔ぶれ
2026年2月16日、にじさんじファンにとって歴史的な一日となった。まず、2018年2月に1期生としてデビューし、活動8年目を迎えた「にじさんじの顔」の一人、樋口楓が登録者数100万人を達成。力強い歌唱力と飾らないキャラクターで、Z世代を中心に幅広い支持を集めてきた彼女の快挙に、SNS上では祝福の声が溢れた。樋口は3月25日に2ndミニアルバム『PLATFORM』の発売を控えており、積極的な音楽活動が今回の数字を後押しした形だ。
同日、同じく100万人の壁を突き破ったのがリゼ・ヘルエスタだ。彼女は達成目前の「99万人耐久配信」を敢行。配信中にコンビニへ激辛ペヤングを買いに行くという、彼女らしい飾らない一面を見せた隙に大台を突破。帰宅した彼女を待っていたのは、リスナーが登録・解除を繰り返して何度も「100万人達成」を祝うという、温かくもユーモアに満ちた光景だった。リゼは人気ユニット「さんばか」の一員としても知られ、個人の魅力とユニットとしての相乗効果が結実した結果といえる。
■Kuzuhaを筆頭とする「にじさんじ」の圧倒的布陣
最新のにじさんじ 登録者数ランキング(2026年2月16日時点)を俯瞰すると、その層の厚さに圧倒される。
トップを独走するのは葛葉(Kuzuha)で、205万人。男性VTuberとして世界的な人気を誇り、ゲーム実況や音楽シーンでの影響力は計り知れない。これに続くのがにじさんじ公式(181万人)、そして**叶(146万人)だ。さらにROF-MAO(121万人)やChroNoiR(117万人)**といったユニットチャンネルも軒並み100万人を超えており、ライバー個人の活動に加え、グループとしてのメディア展開が功を奏している。
中堅・若手勢の勢いも無視できない。あやかきユニット関連のルンルンが85.9万人に達しているほか、町田ちま(85.9万人)、イブラヒム(78.3万人)など、80万人台に位置するライバーが多数控えており、次なる「100万人突破」予備軍は枚挙に暇がない。
■競合「ホロライブ」との対比と市場シェア
VTuber業界の二大巨頭とされる「ホロライブ」との比較において、にじさんじの戦略は「分散と多様性」にある。ホロライブが少人数精鋭で単体5,000万人級(海外含む推定)のメガヒットを生む構造に対し、にじさんじは約150名という多人数ライバーによる網羅的なエンターテインメントを提供している。
特にNIJISANJI ENのLuca Kaneshiro(104万人)や、公式ENチャンネル(86.3万人)の成長は、グローバル市場におけるシェア拡大を裏付けている。国内においても、利用者の約7割が20代以下というZ世代への圧倒的な浸透力は、長期的なブランド力の源泉となっている。
■今後の展望:200万人の壁を突破する日は近いか
市場の飽和が囁かれることもあるVTuber業界だが、にじさんじの成長曲線は依然として右肩上がりだ。大型イベントや周年記念企画のたびに数値は跳ね上がり、今回のような「同時達成」のニュースは新たな視聴者流入を促す呼び水となる。
短期的な予測では、新ユニットの台頭によりにじさんじ公式チャンネルが200万人を突破するのは時間の問題と見られている。また、長期期的にはEN勢との連携をさらに深めることで、世界規模でのブランド構築が加速するだろう。
「個」のライバーが持つ強烈な個性と、それを支える「群」としての組織力。樋口楓とリゼ・ヘルエスタが示した「継続の力」は、にじさんじという巨大な物語がまだ序章に過ぎないことを物語っている。
(記者:バーチャル経済部・佐藤 健一)
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