東映特撮界激震!『スーパー戦隊』枠終了、2026年1月より『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』始動へ
ニュース要約: 東映は長寿番組『スーパー戦隊シリーズ』枠を終了し、2026年1月より新ブランド「PROJECT R.E.D.」の第1弾として『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』を放送開始すると発表した。これは特撮史における大きな転換点であり、新生ギャバンは世界観をゼロから構築し、最新技術でSFスペクタクルを描く。初代ギャバンの大葉健二氏も出演予定。
特撮界激震:『スーパー戦隊』枠終了で東映が描く新宇宙。『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』、2026年1月始動へ
長きにわたり日本の特撮ヒーロー界を牽引してきた東映が、テレビ朝日系列の日曜朝枠において、大胆なシリーズ刷新を断行する。2025年秋に『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』をもってスーパー戦隊シリーズが一旦終了することが発表された後、その新枠として、1980年代に一世を風靡した伝説的ヒーローが復活する。
東映は2025年11月23日、新ブランド「PROJECT R.E.D.」の発足を正式に発表し、その第1弾作品として『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』(SUPER SPACE SHERIFF GAVAN INFINITY)を2026年1月より放送開始すると公表した。この「新生ギャバン」の登場は、特撮ファン、そして業界全体に大きな衝撃と期待をもたらしている。
ゼロからの再構築:現代に蘇る「宇宙刑事」
『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』は、1982年に放送されたオリジナル『宇宙刑事ギャバン』の革新的な精神を継承しつつも、世界観や設定を「ゼロから構築」するという意欲作だ。放送は2026年1月より、毎週日曜朝9時30分から30分枠で展開される。
公開されたヒーロービジュアル「ギャバンインフィニティ」は、メタリックレッドのコンバットスーツを纏い、クラシックなギャバンの要素と、AIや宇宙探査技術を反映した現代的なSFデザインが見事に融合している。東映は、最新の映像技術を駆使し、リアルな宇宙空間と、銀河連邦警察の正義を貫く「赤いヒーロー」の物語を描き出すとしている。
物語のテーマは、「超える──。」。過去のシリーズとは異なる「まったく別モノ」のギャバン像が描かれるとされており、従来の特撮の枠を超えたSFスペクタクルへの期待が高まっている。現時点では主要キャストは未発表だが、2025年12月以降の続報が待たれる。
メタルヒーローの始祖、特撮史の転換点
1982年の『宇宙刑事ギャバン』は、日本の特撮史において極めて重要な作品である。それまでの仮面ライダーやスーパー戦隊といった変身ヒーローとは一線を画す「メタルヒーロー」シリーズの第1作として登場し、そのスタイリッシュなメタルスーツとSF要素で、特撮界に大きな革命をもたらした。
特に、わずか0.05秒でコンバットスーツを電送装着するシーンは、当時の子どもたちに強烈なインパクトを与え、「ギャバン以前/以降」という言葉が使われるほどの影響力を持った。今回の新シリーズでは、この歴史的意義を背負いながら、未来に向けた新たなヒーロー像を提示するという。
また、初代宇宙刑事ギャバンこと一条寺烈を演じた大葉健二氏が、最新作『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』にも出演予定であり、世代を超えたファンにとって、シリーズの歴史的な連続性を感じる上で大きな注目ポイントとなっている。
東映特撮ユニバース戦略:「R.E.D.」が示す無限の可能性
東映が長寿番組であるスーパー戦隊シリーズの枠を刷新し、超宇宙刑事ギャバンをリブートさせた背景には、特撮ヒーローの新たな市場開拓と、より強固な「東映特撮ユニバース」の構築戦略がある。
新ブランド「PROJECT R.E.D.」は、「赤いヒーロー」を軸に、複数の作品がクロスオーバーし、多面的な世界観を展開することを予告している。これは、チーム戦を主軸としたスーパー戦隊から、個人プレーで宇宙の正義を貫くギャバンへとシフトすることで、より深みのある世界観、そして国際的な市場も見据えた普遍的なSFドラマを追求する狙いがあると考えられる。
タイトルに冠された「インフィニティ(無限)」が示唆するように、この新シリーズは単なるリブートに留まらない。過去にはギャバンと『海賊戦隊ゴーカイジャー』の共演など、既にクロスオーバーの歴史がある中で、今後はスーパー戦隊シリーズのキャラクターや世界観が、この「PROJECT R.E.D.」の壮大な物語にどのように絡み合っていくのか、その展開に特撮ファンは熱い視線を注いでいる。
『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』は、東映特撮ヒーローの歴史における重要な転換点となるだろう。伝統と革新が融合したこの「スーパー」な新シリーズが、日本の特撮文化に新たなブームを巻き起こすことが期待される。