『プレバト!!』くっきー!の「芸術的変貌」:さや香の明暗を分けた俳句と色鉛筆査定
ニュース要約: 27日放送の『プレバト!!』では、野性爆弾くっきー!が従来の作風を一変させ「丁寧さ」を追求した色鉛筆査定に挑んだ。また、さや香は石井が色鉛筆で「才能アリ」を獲得した一方、新山は俳句で「キング・オブ・ザ・凡人」に留まるという対照的な結果に。芸人たちの真摯な芸術への挑戦が話題を呼んでいる。
『プレバト!!』で垣間見えた芸人の「芸術的変貌」:くっきー!昇格試験とさや香の明暗
2025年11月28日
MBS・TBS系で27日に放送された人気バラエティ番組『プレバト!!』が、改めてお笑い芸人たちの秘めたる芸術的才能に光を当て、視聴者に大きな驚きを提供した。特に注目を集めたのは、野性爆弾のくっきー!が挑んだ名人昇格試験と、お笑いコンビさや香が見せた俳句と色鉛筆査定における鮮やかなコントラストだ。エンターテイメントの枠を超え、真摯に芸術と向き合う彼らの姿勢は、多くのメディアで話題となっている。
くっきー!が挑んだ「丁寧さ」への挑戦
番組の目玉の一つであったのは、名人7段として色鉛筆査定の昇格試験に臨んだくっきー!(野性爆弾)の挑戦である。これまで、その独創的で時に過激な作風で知られてきた**くっきー!**だが、今回は異例の「作風の変貌」を見せた。
三上詩絵先生による査定を前に、**くっきー!**は「今までにないぐらい丁寧に描きました」と意気込みを語った。その作品は、従来の奔放さとは一線を画し、細部にまでこだわった緻密な描写が際立っていたという。三上先生も「作風が変わったんですか!?」と驚きを隠せない様子で、昇格の行方以上に、その芸術家としての進化が大きな関心を集めた。
近年、**くっきー!**は『プレバト!!』での活躍をきっかけに、放送中の大河ドラマで浮世絵師・葛飾北斎役を演じるなど、その芸術的才能が本業以外でも高く評価されている。今回の「丁寧さ」を追求した挑戦は、彼が単なる「奇才」ではなく、表現者として常に進化し続けるプロフェッショナルであることを証明したと言えよう。
さや香の明暗:石井の快挙と新山の苦闘
一方、お笑いコンビさや香の二人が見せた才能の明暗も、今回の放送の大きな見どころとなった。
色鉛筆査定に挑戦したのは、過去に「才能アリ」を獲得しているさや香の石井である。初挑戦者を含む強敵が並ぶ中、石井は「東京駅・グランスタ東京の秋の人気グルメ」をテーマに作品を制作し、見事1位の「才能アリ」を勝ち取った。安定した実力と観察眼が評価され、石井は芸人としての笑いのセンスだけでなく、視覚芸術においても確かな才能を持つことを改めて証明した形だ。
これに対し、相方であるさや香の新山は、俳句の才能ランキングに挑戦。過去の成績は「凡人」3回、「才能なし」1回と苦戦が続いており、「俳句の女神を振り向かせたい」と強い決意で臨んだ。今回の俳句のテーマは「消せない写真」だった。
俳句の深層:「キング・オブ・ザ・凡人」の粘り
俳句査定の厳格な審査員である夏井いつき先生は、新山に対し、過去の成績を踏まえ「キング・オブ・ザ・凡人」というユーモラスながらも手厳しい評価を下した。
新山が詠んだ一句は「冴返る 末席汚す 祝賀会」である。
この句に対し、夏井先生は「末席汚すという言葉が面白い」と、その着眼点を評価。結果として、新山は今回も「凡人」の領域に留まったものの、その粘り強さと、独特の言語感覚が僅かながら光を放った瞬間であった。新山が体現するのは、芸術における「凡人」の壁と、それに対する飽くなき挑戦精神だ。
さや香の二人が、一方はすぐに結果を出す「天才肌」(石井)、もう一方は地道に努力を重ねる「挑戦者」(新山)として、対照的な魅力をプレバトの舞台で示している。この対比こそが、視聴者の共感を呼ぶ大きな要因となっている。
芸術とエンタメの交差点
今回の『プレバト!!』は、**くっきー!**の芸術家としての飽くなき探求心、さや香の石井が持つ確かな技術、そして新山が「凡人」の称号を背負いながらも挑戦し続ける熱意を通じて、お笑い芸人という枠を超えた表現者たちの真剣な姿を浮き彫りにした。
特に、**くっきー!**のように、番組をきっかけに本業以外の分野で大きな評価を得るケースは、エンターテイメントと芸術が交差する現代のメディアの多様性を象徴している。彼らが真摯に作品と向き合う姿勢は、単なるバラエティ番組の企画を超え、日本の文化芸術の裾野を広げる一翼を担っていると言えるだろう。今後も彼らが、プレバトの舞台でどのような「意外な才能」を開花させていくのか、その動向から目が離せない。