【T20W杯】インド対パキスタンの宿敵対決が激突!イシャン・キシャン猛攻でインド圧倒か
ニュース要約: 2026年ICC男子T20ワールドカップのグループステージ第27試合で、インドとパキスタンが激突。政治的緊張を乗り越えスリランカで開催された「メインイベント」は、インドのイシャン・キシャンが27球で50ランを記録する猛攻を見せ、圧倒的な優位を築いています。近年の対戦成績でもパキスタンを凌駕するインドが、その強さを改めて世界に見せつける展開となっています。
【コロンボ発】クリケット界最大の宿敵、インド対パキスタンが激突――ICC男子T20ワールドカップ2026のグループステージ第27試合が2月15日、スリランカのR・プレマダサ・スタジアムで開催された。政治的緊張から開催自体が危ぶまれた今大会の「メインイベント」は、インドが圧倒的な攻撃力を見せつける展開となっている。
「クリケット外交」の危機を乗り越えて
今回の**India vs Pakistan(インド対パキスタン)**戦は、試合開始前から異例の緊張感に包まれていた。2025年にカシミール地方で発生したテロ事件や、それに伴う外交関係の悪化を受け、パキスタン側は一時期、大会のボイコットを示唆。しかし、国際クリケット評議会(ICC)による粘り強い調整の結果、予定通り中立地での開催へと漕ぎ着けた経緯がある。
両国の対戦は、単なるスポーツの枠を超えた「国家の威信」を懸けた戦い。1947年の分離独立以来、数度の戦火を交えてきた両国にとって、クリケットは国民感情が最も激しくぶつかり合う場だ。2008年以降、二国間シリーズの中断が続いているため、ファンにとってはこのICC主催大会こそが、世界最高峰のライバル対決を目撃できる唯一の機会となっている。
序盤からインドが猛攻、イシャン・キシャンが爆発
パキスタンのサルマン・アリ・アガ主将がトスに勝ち、先攻(バッティング)を選択するかと思われたが、ピッチコンディションを考慮しパキスタンがフィールディング(後攻)を選択。しかし、この判断を嘲笑うかのようにインドのオープナー、イシャン・キシャンが爆発した。
パワープレー(最初の6オーバー)終了時点で、インドは52/1。キシャンはわずか25球で42ランを叩き出し、パキスタンのエース、シャヒーン・アフリディに対しても臆することなく境界線を越える強打を連発した。8オーバー終了時点では82/1までスコアを伸ばし、キシャンは27球で50ラン(ハーフセンチュリー)に到達。スタジアムを埋め尽くしたインドサポーターの熱気は最高潮に達している。
数字が物語る「インド優位」の時代
歴史的な通算成績ではパキスタンが88勝、インドが80勝(全フォーマット合計)とパキスタンが僅差でリードしている。しかし、近年のind vs pakにおける力関係は、インドが完全に支配していると言っても過言ではない。
特にT20形式においては、インドが直近10試合で8勝を挙げるなど圧倒的だ。ICCワールドカップという大舞台においても、インドはパキスタンに対して7勝1敗という驚異的な勝率を誇っている。パキスタンが最後にインドから勝利を挙げたのは2021年のT20ワールドカップまで遡らなければならず、現在のインド代表が持つ層の厚さと勝負強さが際立つ結果となっている。
また、今大会前までの個人記録では、インドの至宝ビラット・コーリが対パキスタン戦で11イニング・492得点という驚異的なスタッツを残しており、今回の試合でも中盤以降の登場に期待がかかる。
莫大な経済効果と政治の影
このカードが持つ商業的価値は計り知れない。統計によれば、ICC大会におけるインド対パキスタン戦の市場価値は約6,250万ドル(約94億円)に達し、大会全体の収益の約7%をこの1試合だけで叩き出すとされる。配信プラットフォームのHotstarやStar Sportsでは、数億人が同時視聴していると推計されている。
一方で、グラウンド外の火種は消えていない。インド側は安全保障上の懸念を理由に、今後もパキスタン国内での試合開催には応じない姿勢を崩しておらず、ハイブリッドモデル(中立地開催)を強く要求している。パキスタン側もこれに反発しており、クリケットを通じた関係改善「クリケット外交」は、今なお出口の見えないトンネルの中にある。
試合の展望
現在、インドはグループAで2勝を挙げ首位。ネットランレート(NRR)でもパキスタンを大きく引き離している。パキスタンとしては、中盤以降のスピナー、シャダブ・カーンらがどれだけインドの猛攻を食い止められるかが勝負の分かれ目となるだろう。
熱狂と憎悪、そして最高のプレーが交錯するこの一戦。白球の行方に両国の、そして世界のクリケットファンの視線が注がれている。
(朝日新聞・ソウル/スポーツ特派員 2026年2月16日)
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