2026年2月16日、日本国内では地方自治のゆくえを占う重要な選挙から、世界を舞台に戦うアスリートたちの快挙、そしてエンターテインメント界の熱い話題まで、多彩なニュースが駆け巡っています。
【政治・社会:地方自治の転換点と国防の新体制】 東京都内では二つの大きな市議選・市長選が投開票日を迎えました。町田市長選挙では、20年ぶりとなるトップ交代という歴史的な節目を迎え、自民党推薦の新・稲垣こうじ氏が優勢を保っています。しかし、投票率は過去最低の16%台に沈む見通しで、政治的無関心の解消という重い宿題が新市長に突きつけられました[16]。一方、日野市議会議員選挙では定数24に対し37人が立候補する激戦となり、物価高対策や福祉・教育のあり方を巡って新旧勢力が火花を散らしました[1]。
国防の面では、海上自衛隊が大きな転換点を迎えています。「護衛艦隊」から「水上艦隊」への再編や、日米共同演習「キーン・エッジ26」を通じた連携強化など、地政学リスクに対応する新たな抑止力の構築が加速しています[13]。
【スポーツ:雪上の歓喜と悲劇、そして砂上の頂上決戦】 ミラノ・コルティナ冬季五輪が開幕し、アルペンスキーではブラジルのブラーテン選手が南米勢初となる歴史的な金メダルを獲得しました。その一方で、伝説的スキーヤーのリンゼイ・ボン選手が競技中に大事故に遭うという衝撃的なニュースも飛び込んできました[3][6]。フィギュアスケート界では「4回転の神」イリア・マリニン選手を支える父ロマン氏との師弟を超えた絆が注目を集めています[4]。
国内では、2月22日のJRA GI開幕戦「フェブラリーステークス」に向けた熱気が高まっています。連覇を狙うコスタノヴァと新女王候補ダブルハートボンドによる砂の頂上決戦は、すでにチケットがプラチナ化するほどの注目度です[7]。また、ボートレース若松のG1「全日本覇者決定戦」では、スター選手・峰竜太が「出世水面」での復活を期して異次元の旋回を披露しています[10]。
球技に目を向けると、J1リーグではセレッソ大阪が新戦力の櫻川ソロモン選手の移籍後初ゴールなどでアビスパ福岡を圧倒[5]。欧州では、フェイエノールトの上田綺世選手が怪我から復帰し、渡辺剛選手と共にチームのCL圏死守に貢献しました[15]。イングランドのFAカップでは、田中碧選手を擁するリーズがPK戦の末に5回戦進出を決めています[11]。さらにクリケットの「インド対パキスタン」という宿敵対決では、インドが圧倒的な攻勢を見せています[8]。
【エンタメ・文化:大河の衝撃とピン芸人の頂上決戦】 テレビ界では大河ドラマ『豊臣兄弟!』が大きな話題を呼んでいます。白洲迅さん演じる佐々成政の冷徹で知的な存在感がSNSで絶賛される一方、物語の背景にある「織田信長による実弟・信勝の殺害」という歴史の闇にも改めてスポットが当てられています[2][12]。また、竹内涼真さんが自らの父をモデルに投影して演じた「モラハラ男」の役作りが、現代の家族像に一石を投じています[17]。
お笑い界では、ピン芸人の頂点を目指す「R-1グランプリ2026」の決勝進出者9名が決定。M-1準優勝の渡辺銀次さんやベテランのルシファー吉岡さんらが、3月21日の決戦に向けて火花を散らします[14]。
最後に暮らしの話題として、2026年モデルのスズキ・ワゴンRが注目されています。驚異の低燃費と最新の安全装備で「コスパ最強」を証明する一台は、秋に噂されるBEV投入の期待も含め、軽自動車市場の未来を牽引しています[9]。
「4回転の神」イリア・マリニンを支える父の肖像:ロマン・スコルニアコフ氏との師弟を超えた絆
ニュース要約: 世界初の4回転アクセルを成功させたイリア・マリニンの強さの源は、父でありメインコーチのロマン・スコルニアコフ氏にあります。2度の五輪出場経験を持つ父の厳格な指導と、親子ゆえの深い信頼関係が、フィギュア界の歴史を塗り替える原動力。キス・アンド・クライでの厳しい表情の裏に隠された、飽くなき挑戦の精神と家族の絆に迫ります。
【フィギュア】「4回転の神」を支える父の肖像 ロマン・スコルニアコフ氏とイリア・マリニンの「師弟を超えた絆」
【ニューヨーク=共同】 フィギュアスケート界の歴史を塗り替え続ける「クワッド・ゴッド(4回転の神)」こと、イリア・マリニン(米国)。世界初の4回転アクセル成功という偉業を成し遂げ、常に高難度の構成に挑み続ける21歳の若き天才の背後には、常に影のように寄り添う指導者の姿がある。その人物こそ、マリニンの父親であり、自身もかつて2度のオリンピックに出場した名スケーター、ロマン・スコルニアコフ氏だ。
近年、競技会場の「キス・アンド・クライ」で見せる厳格な表情がSNS等で話題を呼ぶことも多いスコルニアコフ氏。一体、彼はどのような経歴を持ち、息子であり教え子でもあるマリニンとどのような師弟関係を築いているのか。その足跡を辿る。
オリンピック連覇を支えた「サラブレッド」の血統
ロマン・スコルニアコフ氏は1976年、ロシア(旧ソ連)のスヴェルドロフスク州に生まれた。4歳からスケート靴を履き、頭角を現した彼は、後に妻となるタチアナ・マリニナ氏とともにロシアからウズベキスタンへ拠点を移し、同国代表として国際舞台で活躍した。
選手としての実績は折り紙付きだ。1998年の長野五輪、そして2002年のソルトレイクシティ五輪と、2大会連続でオリンピックの舞台に立った。1999年のアジア大会では銀メダルを獲得するなど、アジア・中央アジアを代表するシングルスケーターとして一時代を築いた。
2002-2003年シーズンを最後に現役を退いたスコルニアコフ氏は、米国へ移住。そこで誕生したのが、現在の世界王者である長男、イリア・マリニンだ。なお、息子が「マリニン」の姓を名乗っているのは、父の姓である「スコルニアコフ」が英語圏では発音が難しいため、母の姓を選んだという経緯がある。
「父であり、メインコーチ」としての矜持
現在、スコルニアコフ氏は妻のタチアナ氏とともに、米国を拠点にコーチとして活動している。特筆すべきは、息子イリアの「メインコーチ」を務めている点だ。
トップスケーターの多くが著名な外部コーチに師事する中、マリニン家は一貫して「家族による指導体制」を維持している。父の現役時代の経験に基づいたジャンプ技術の指導と、母の芸術的な感性が融合し、マリニンの驚異的なスコアを支えてきた。特に、羽生結弦氏が追い求めた4回転アクセルという未踏の領域にイリアが挑戦し、成功させた背景には、リスクを厭わず挑戦を促す父スコルニアコフ氏の指導方針があったとされる。
しかし、この「親子鷹」の厳格な関係性は、時に世間の議論の的となる。
キス・アンド・クライでの「炎上」と見えない絆
直近の2026年ミラノ・コルティナ五輪。ショートプログラム(SP)で首位に立ちながら、フリーでミスが重なり総合8位に沈んだ際、スコルニアコフ氏がキス・アンド・クライで頭を抱え、厳しい表情を見せる姿が世界中に拡散された。SNS上では「落胆した息子を慰めるべきだ」「冷徹すぎる」といった批判が殺到し、一時「大炎上」の状態となった。
だが、関係者の見方は異なる。マリニン自身、過去のインタビューで父の指導について「クレイジー(並外れている)」と自嘲気味に語りつつも、その冷静沈着なサポートに全幅の信頼を寄せていることを明かしている。
スコルニアコフ氏が惨敗時に見せた態度は、単なる叱責ではなく、共に高みを目指してきた指導者としての「悔恨」と、息子への「期待」の裏返しでもあった。サラブレッド家系特有の重圧を共有する二人にしか分からない、深い絆がそこには存在する。
次なる時代へ、父と子の挑戦は続く
フィギュアスケートの技術体系を根底から変えたマリニン。その進化を促すのは、かつて長野やソルトレイクシティのリンクで戦った父親、ロマン・スコルニアコフ氏が抱き続ける「挑戦の精神」だ。
「4回転の神」が再びリンクで羽ばたくとき、その横には必ず、厳しい視線で愛息を見守る父の姿があるだろう。沈黙を貫きながらも、背中で語る元オリンピアンの指導哲学は、これからもフィギュアスケート界に刺激を与え続けるに違いない。