ハーランド率いるノルウェーが全勝突破!28年ぶりW杯へ イタリアは屈辱のプレーオフへ転落
ニュース要約: W杯欧州予選で、FWハーランド擁するノルウェーがイタリアに4-1で快勝し、8戦全勝で28年ぶりの本大会出場を決定した。ハーランドは予選で16得点という驚異的な記録を達成。一方、伝統国イタリアはストレートインを逃し、再びW杯出場をかけた重圧のプレーオフへ回ることに。新時代の到来を告げる結果となった。
【W杯欧州予選の衝撃】ハーランド擁するノルウェー、28年ぶり本大会へ全勝突破! 伝統国イタリアは1-4で屈辱のプレーオフ転落
2025年11月17日。サッカー界に新たな地殻変動を告げるニュースが欧州から飛び込んできた。2026年FIFAワールドカップ欧州予選のグループI最終節、FWアーリング・ハーランドを擁するノルウェー代表が、伝統の強豪国イタリア代表を相手にアウェイで4対1と快勝。この結果、ノルウェーは予選を8戦全勝という圧倒的な成績で首位突破を決め、実に28年ぶり、7大会ぶりとなるワールドカップ本大会出場という歴史的な快挙を成し遂げた。
対照的に、イタリアはストレートインを逃し、再び欧州プレーオフという茨の道を進むことになった。この結果は、ヨーロッパサッカーの新たな潮流と、伝統国の苦悩を象徴している。
ハーランドが牽引した「全勝」の衝撃
ノルウェーの躍進は、まさに「ハーランド・エフェクト」の結晶と言える。最終節の舞台は、イタリアの聖地サン・シーロ(スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ)。序盤はイタリアの若手エスポジトに先制を許し、観客席にわずかな希望が灯ったものの、後半は完全にノルウェーペースに飲み込まれた。
火を噴いたのは、やはり世界のトップストライカー、ハーランドだ。後半開始直後に豪快なボレーで同点弾を叩き込むと、その後もショートカウンターから追加点を奪い、この試合で2ゴールを記録した。彼はこの予選を通じて全試合得点を達成し、通算16得点という驚異的な数字を叩き出した。この圧倒的なゴールへの嗅覚と決定力は、チームを窮地から救い、歴史的な全勝へと導いた最大の要因である。
ノルウェーはかつて、1990年代にW杯に出場した経験を持つが、長らく国際舞台から遠ざかっていた。しかし、マルティン・ウーデゴール、そしてハーランドといった世界最高峰のタレントが揃い、一気に欧州のトップレベルに返り咲いた。彼らが示した全勝突破(37得点5失点)は、単なる予選通過以上の意味を持つ。新時代の北欧サッカーの到来を世界に宣言する、強烈なメッセージとなったと言えよう。
伝統国イタリアの「屈辱」とプレーオフの重圧
一方、「アズーリ」イタリア代表にとっては、極めて屈辱的な夜となった。2006年W杯王者でありながら、近年は国際舞台での低迷が囁かれてきたイタリア。今予選、ノルウェーとの直接対決では2戦2敗を喫し、特に最終戦での1-4という大敗は、戦力再構築の必要性を痛感させるものであった。
イタリアは、最終節を前に首位突破にはノルウェーに9点差以上で勝つという非現実的な条件を突きつけられていたが、敗戦によりその夢はあっけなく潰えた。
これにより、イタリアは3大会ぶりのW杯本大会ストレートインを逃し、欧州プレーオフへ回る。イタリアにとってプレーオフは、2018年大会予選でスウェーデンに敗れ、本大会出場を逃したという苦い記憶が残る鬼門だ。前回大会の雪辱を果たすためにも、今回はレテギやエスポジトら若手中心のチームで臨むが、その重圧は計り知れない。
「伝統と名声を持つ強豪国が、若き才能に牽引される新興勢力に屈した」この事実は、イタリアのサッカー界に深い影を落としている。彼らは過去の栄光と現在の苦境というギャップを埋めることができるのか、非常に注目される。
明暗分かれた欧州予選の潮流
今回の欧州予選では、強豪国の明暗がはっきりと分かれた。ノルウェーと並び、優勝候補の一角であるポルトガルも、同時期にアルメニアに9対1と大勝し、7大会連続の本大会出場を決めている。負傷や出場停止でクリスティアーノ・ロナウドが欠場したにもかかわらず、ブルーノ・フェルナンデスやジョアン・ネベスがハットトリックを達成するなど、チームの層の厚さと攻撃力の高さを改めて見せつけた。
スター選手が不在でも圧倒的な強さを見せるポルトガル、そして世界最高のストライカーを擁して快進撃を続けるノルウェー。この両国の成功は、欧州サッカーの進化の方向性を示している。タレントの集中と、それを最大限に活かす戦術が、予選突破の鍵となっているようだ。
イタリアがプレーオフで復活を遂げられるか、それとも再び国際舞台から姿を消すのか。ハーランドの輝きが象徴する新たな時代の幕開けと、伝統国が抱える苦悩。2026年W杯予選は、大きなドラマを生み出し続けている。(了)