【FA決着】松本剛、巨人へ電撃移籍!元首位打者が背負う「9」と阿部監督の補強戦略
ニュース要約: 2022年パ・リーグ首位打者の松本剛外野手(32)がFA権を行使し、北海道日本ハムから読売ジャイアンツへ移籍することが決定した。巨人は外野守備の安定化と打線強化のため、即戦力として松本選手を獲得。新天地では背番号「9」を背負い、打線の鍵を握る役割が期待される。一方、日本ハムは松本選手の流出により、世代交代をさらに推し進める方針だ。
【FA戦線】松本剛、巨人移籍の衝撃 首位打者経験者が選んだ「第二の野球人生」と阿部巨人の補強戦略
(2025年11月26日 東京・札幌発)
プロ野球界のストーブリーグにおいて、今オフ最大の注目を集めていた北海道日本ハムファイターズの松本剛外野手(32)の去就が25日までに決着し、フリーエージェント(FA)権を行使して巨人(読売ジャイアンツ)に移籍することが正式に報じられた。14年間にわたり日本ハム一筋でプレーし、2022年にはパ・リーグの首位打者に輝いた実績を持つベテランの決断は、セ・パ両リーグの勢力図に大きな影響を与える。
14年の歴史に幕、松本剛が選んだ「挑戦」
松本選手は11月11日に国内FA権を行使し、日本ハム側も慰留に努めたが、「気持ち的にもスッキリして来季に向けてやりたい」と語り、新天地での挑戦を選んだ。今回の移籍の背景には、松本選手自身の野球人生における「第二の挑戦」への強い意欲と、チーム再建を図る巨人が抱える外野守備の喫緊の課題が一致した点にある。
松本選手のキャリアは波乱に富む。2022年には打率.347をマークし、自身初となる首位打者を獲得したが、その後は相手チームの徹底的な研究や若手の台頭により出場機会が減少し、2024年シーズンは打率.236と低迷した。しかし、彼の守備力と盗塁能力、そして天性のバットコントロールは球界内で依然として高く評価されている。
巨人の「最終ピース」としての期待
巨人が松本選手の獲得に動いたのは、明確な戦略的意図がある。近年の巨人は外野陣を固定できず、特に守備面での不安がシーズンを通して指摘されてきた。阿部慎之助監督は、確実性に加え、バントや小技をこなせる「チームバッティングに長けた外野手」を求めており、松本選手はまさにそのニーズに合致する「即戦力」と見なされた。
新天地で期待される役割は、レフトまたはセンターの守備を安定化させること。また、右打ち外野手として打線のバランスを整え、打順では2番を担う可能性が高い。巨人は松本選手に対し、背番号「9」を提示したとも報じられており、これは長嶋茂雄氏や高橋由伸氏ら、球団史を彩る名選手が背負った番号であり、チームの中心選手としての活躍を強く期待する証左と言える。
「苦難を乗り越えて首位打者を獲得した経験」は、低迷する巨人打線に新たな風を吹き込む起爆剤となるか。松本選手自身も「来季が物凄く大事なシーズン」と語っており、32歳にしてキャリアの再構築を図る。
日本ハム、世代交代の加速と石井一成の動向
一方、松本選手の退団は、日本ハムのチーム再建戦略に大きな影響を与える。日本ハムは2025年シーズンにパ・リーグ最下位に沈み、世代交代を明確に推し進めている最中だ。松本選手はチームの精神的支柱であり、その流出は若手育成を加速させる一方で、経験豊富なリーダーシップの喪失を意味する。
また、松本選手に先立ち、内野手の石井一成選手(31)も国内FA権を行使している。石井選手もまた主力選手であり、複数球団が獲得に興味を示しているとされる。主力2選手の同時流出は、日本ハムが明確に「世代交代」と「若手シフト」へ舵を切ったことを示しており、獲得できる人的補償や金銭補償をどのように活用するかが、今後の補強方針の鍵となる。
松本選手はBランクFA選手とみられており、日本ハムは巨人からプロテクト漏れの選手1名、あるいは金銭補償を選択する権利を持つ。人的補償の候補として、巨人の小林誠司捕手や中川皓太投手らの名前が一部で取り沙汰されており、こちらも今後の焦点となる。
松本剛選手の巨人移籍は、単なる戦力補強に留まらず、両球団の戦略、そして一人の選手の野球人生の転機が重なった結果である。新天地での背番号9を背負った活躍と、セ・リーグの優勝争いへの影響に、球界全体の関心が集まっている。