CL惨敗のフランクフルト、後半5分で守備崩壊 0-3 アタランタ戦で突破に暗雲
ニュース要約: CL第5節、フランクフルトはアタランタに0-3で完敗。後半、主力負傷直後のわずか5分間で3失点を喫し、守備崩壊が露呈した。先発した堂安律の奮闘も空しく、今季CL成績は低迷。決勝T進出へ暗雲が垂れ込めており、チームの戦術定着と守備再構築が急務となっている。
CL第5節「フランクフルト 対 アタランタ」:後半5分間の悪夢、守備崩壊で完敗
【フランクフルト(ドイツ)2025年11月27日 共同】
サッカー欧州チャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第5節、フランクフルト(ドイツ)対アタランタ(イタリア)の試合が26日、フランクフルトのホームスタジアムで行われ、ホームのフランクフルトが0-3で完敗を喫した。後半にわずか5分間で3失点を許すという脆さを露呈し、今季CLでの成績は1勝1分3敗、勝ち点4のまま低迷。決勝トーナメント進出に暗雲が垂れ込めている。
日本代表MF堂安律は右ウイングで先発出場し、前半は積極的なドリブルとクロスでチャンスを創出するなど奮闘を見せたが、チームの守備崩壊を食い止めることはできず、後半33分(78分)に途中交代となった。
堂安の奮戦も実らず、ブルカルト負傷が招いた連鎖失点
フランクフルトは、CL初戦でガラタサライを下したものの、直近3試合で未勝利が続き、このアタランタ戦での勝利がグループ突破の鍵を握る重要な一戦だった。
試合の立ち上がり、フランクフルトは堂安律を中心に主導権を握り、アタランタの堅守を崩そうと試みた。堂安は右サイドを深く抉り、鋭いボールをゴール前に供給するなど攻撃の起点となったが、前半は両チームとも決定機を決めきれず、0-0で折り返す。
しかし、後半に入ると試合の流れは一変する。フランクフルトは後半14分、攻撃の要であるFWブルカルトが負傷により交代を余儀なくされるアクシデントに見舞われた。この直後、緊張の糸が切れたかのように、フランクフルトの守備陣は完全に崩壊した。
後半15分(60分)、アタランタは左サイドからのクロスにファーサイドでフリーになっていたルックマンが冷静に合わせ、均衡を破る先制点を奪う。この失点で動揺したフランクフルトに対し、アタランタは容赦なく畳み掛けた。わずか2分後の17分(62分)にはエデルソン、さらにその3分後の20分(65分)にはシャルル・デ・ケテラーレが立て続けにゴールを決め、わずか5分間で致命的な3失点を喫した。
アタランタの攻撃力爆発、ルックマンが象徴する躍進
アタランタのこの圧倒的勝利は、2024年5月にUEFAヨーロッパリーグ(UEL)決勝で、無敗を誇っていたレヴァークーゼンを3-0で粉砕した際の栄光を彷彿とさせるものだった。あの決勝戦でハットトリックの偉業を成し遂げたアデモラ・ルックマンは、今回も先制点こそ記録したものの、攻撃の中核としてチームの躍進を牽引した。
ジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督が率いるアタランタは、伝統的な3-4-2-1システムを軸に、攻撃的ながらも組織的な守備を徹底する戦術が奏功している。フランクフルト戦でも、一瞬の隙を逃さない機動力と、前線3枚の連携が光り、フランクフルトの守備崩壊を誘発した。
アタランタは今季CLで2勝1分1敗と好調を維持しており、国内リーグ(セリエA)でも上位争いを展開するなど、チーム全体に勢いがある。
CL突破に黄信号:フランクフルトは戦術定着に課題
今回のフランクフルト 対 アタランタ戦での大敗は、フランクフルトが抱える構造的な課題を浮き彫りにした。
ラファエレ・パッラディーノ新監督体制下でシーズンを戦うフランクフルトは、国内ブンデスリーガでも不安定な成績が続き、チームの統一感や戦術の定着に苦慮している。特に、試合中盤以降の集中力低下と、守備陣の連携不足は深刻で、データ分析や最先端の戦術運用を進めているにも関わらず、実践における柔軟性や危機管理能力が欠如している。
フランクフルトは現在、CLグループ下位に低迷しており、次節はアウェイでのバルセロナ戦という厳しい日程が待っている。このままでは、CL早期敗退の可能性が極めて高くなる。
一方、アタランタは次節、ホームでチェルシーと対戦。この勢いを維持できれば、グループ突破は現実味を帯びてくる。
フランクフルトにとって、このフランクフルト 対 アタランタ戦の敗北は、単なる勝ち点喪失以上の意味を持つ。国内リーグでの立て直しと同時に、残されたCLの試合で、チームとしての戦う姿勢、そして守備の再構築が喫緊の課題となっている。日本代表の堂安律が所属するチームとして、今後の動向から目が離せない。