【ラ・リーガ】バルセロナ、ダニ・オルモ2発でアラベスに完勝!連勝堅持とハイプレス戦術の課題
ニュース要約: ラ・リーガ第14節、バルセロナはダニ・オルモの2ゴールでアラベスを2-0で下し、連勝を伸ばした。フリック監督のハイプレス戦術が機能し、ヤマルら若手が躍動したが、ハイライン戦術ゆえのカウンターリスクや守備連携の課題も浮き彫りとなった。
ラ・リーガ第14節:若きバルサ、アラベスを退け連勝堅持 ダニ・オルモが2発、ハイプレス戦術の光と影
【バルセロナ発:2025年11月30日 共同】
スペイン・サッカーのラ・リーガは29日(日本時間30日)、第14節が行われ、首位争いを展開するFCバルセロナがホームのカンプ・ノウでデポルティーボ・アラベスと対戦した。フリック監督率いるバルセロナは、攻撃的MFダニ・オルモの2ゴールにより、バルセロナ 対 アラベス戦を2-0で制し、リーグ戦での連勝記録を伸ばした。この勝利は、過密日程の中でチームの地力を示すものとなったが、ハイラインを敷く戦術ゆえの守備面での課題も改めて浮き彫りとなった。
ダニ・オルモが攻撃を牽引、若き才能が躍動
試合は、バルセロナが持ち味とする圧倒的なポゼッションとハイプレスで主導権を握った。特に注目されたのは、中盤から前線にかけての流動性だ。得点源となったのは、この日2ゴールを挙げたダニ・オルモ選手。彼はハフィーニャ選手からの精度の高いパスを冷静にゴールに結びつけ、攻撃の中核としての役割を果たした。
バルセロナは、直近の欧州戦(チェルシー戦で3-0勝利)での勢いをそのままに、シーズンを通じて好調を維持している。その原動力となっているのは、背番号10を背負うラミン・ヤマル選手、そしてペドリ選手といった若き才能の躍動である。ヤマルは昨シーズン高い評価点(8.01)を記録するなど、すでにチームの中心として不可欠な存在だ。さらに、今季新加入したイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォード選手(背番号14)も戦術にフィットしつつあり、攻撃陣の層の厚さが増している。
フリック体制が採用する攻撃的戦術は、相手陣深くでのボール奪取を狙う「ハイライン&ハイプレス」を特徴とする。この戦術が機能した時、バルセロナは強烈な破壊力を発揮するが、バルセロナ 対 アラベス戦においても、その決定力と若手のエネルギーが勝利の鍵となった。
堅守アラベスを崩すも、カウンターのリスクは残る
対するアラベスは、リーグ戦では下位に位置するものの、過去にはバルセロナを苦しめてきた「ジャイアントキラー」としての側面を持つ。直近の対戦でも1-2でバルセロナから勝利を収めた経験があり、油断できない相手であることは明白だった。
今回のバルセロナ 対 アラベス戦では、アラベスは堅実な守備で応戦し、バルセロナのハイライン戦術の隙を突くカウンターを狙った。バルセロナの守備陣は、アラベスの数少ない決定機に対し、ヒヤリとする場面を何度か迎えている。特に、新加入のゴールキーパー、ジョアン・ガルシア選手の「神セーブ」がなければ、アラベスに流れが傾く可能性も否定できなかった。
バルセロナの戦術的な課題として、ハイラインを多用するがゆえに、相手のロングボールや素早い展開によるカウンター攻撃を受けやすい点が常に指摘されている。また、若手DF陣とGKガルシア選手との守備連携の成熟度も、今後の上位争いを勝ち抜く上での重要課題となるだろう。2-0というスコアは堅実な勝利を物語るが、守備の一瞬の集中力の欠如が命取りになりかねないのが、現在のバルセロナが抱えるリスクである。
リーグ上位争いへ、連勝の価値
この勝利により、バルセロナはリーグ戦での好調を維持し、首位争いを優位に進めることとなった。ダニ・オルモの決定力、ラミン・ヤマルを中心とした若手の躍動は、間違いなくフリック監督の指導の賜物と言える。
しかし、シーズンはまだ半ばであり、欧州チャンピオンズリーグとの並行開催による疲労の蓄積も懸念される。特に、伝統的にアラベスのような中堅チームとの対戦で集中力を欠き、苦戦を強いられてきた過去を鑑みると、バルセロナは次節以降も、高い警戒水準を維持する必要がある。
攻撃的な戦術を磨き上げつつ、守備陣の連携強化とカウンター対策を徹底することが、バルセロナがラ・リーガのタイトルを奪還するための絶対条件となるだろう。若きバルサの挑戦は、さらなる成熟を求めながら続いていく。