パルマ、退場者出しウディネーゼに0-2完敗 連敗で残留争い泥沼化【セリエA第13節】
ニュース要約: セリエA第13節、パルマはホームでウディネーゼに0-2で完封負けを喫した。ザニオーロとデイビスの得点に加え、後半には退場者を出し守備が崩壊。守護神・鈴木彩艶の長期離脱の影響も大きく、パルマは連敗で順位を落とし、降格圏との差が縮まる危機的な状況に追い込まれた。
セリエA第13節:パルマ、退場者出し痛恨の連敗 ウディネーゼが敵地で完封勝利、残留争い泥沼化か
【エンニオ・タルディーニ発 2025年11月30日 共同】
イタリア・セリエAは29日(日本時間30日未明)、第13節が行われ、中位グループの混戦を抜け出したいパルマとウディネーゼが、パルマのホーム、エンニオ・タルディーニで激突した。試合は終始、ウディネーゼが主導権を握る展開となり、パルマは守備陣の連携ミスと退場者を出したことで崩壊。ニコロ・ザニオーロとキーナン・デイビスの得点により、パルマ 対 ウディネーゼの一戦は0対2でアウェーのウディネーゼが完封勝利を収めた。
この結果、ウディネーゼはリーグ中位グループの上位争いを有利に進める一方で、敗れたパルマはリーグ順位を15位前後で低迷させ、降格圏との勝ち点差が縮まる危機的な状況に追い込まれている。
序盤の失点と退場が招いたパルマの崩壊
試合は開始早々から動いた。ウディネーゼは前半11分、中盤の守備バランスを保ちつつ、カウンターから攻撃を仕掛け、ニコロ・ザニオーロが冷静にパルマのゴールネットを揺らした。ホームで早い時間帯にリードを許したパルマは、前半は守備ラインを深く下げて対応を試みるも、主導権を奪い返すことができない。
パルマのカルロス・クエスタ監督が率いるチームの戦術的脆さが露呈したのは後半に入ってからだ。後半64分、守備的MFのマリアーノ・トロイロが危険なファウルで一発退場となり、パルマは人数的不利に陥る。この退場劇が試合の流れを決定づけた。その直後の65分、ウディネーゼのFWキーナン・デイビスが追加点を挙げ、試合を完全に掌握。ウディネーゼは、アルトゥール・アッタやコスタ・ランジャイクといったサイドバックが攻守に貢献し、組織的な守備連携でパルマの攻撃を完全に封じ込めた。
一方のパルマは、FW陣であるイドリッサ・ゲイェやバクン・バヨらが孤立し、決定機らしい決定機を生み出せず、ホームのファンのため息を誘う結果となった。
守護神不在の守備不安と日本人GKの復帰待望論
パルマ 対 ウディネーゼの試合結果を分析する上で、パルマの守備陣の不安定さは看過できない。パルマは現在、守護神である日本人GK鈴木彩艶が長期離脱している影響を強く受けている。鈴木は推定市場価格2,000万ユーロとチーム内で最も高価な選手であり、その不在は守備の安定感を大きく損なっている。
この日も、新GKコルビ(またはグアイタ)が起用されたが、DFラインとボランチ(ベルナベやデル・プラートなど)との連携が定まらず、ウディネーゼのカウンターに容易に対応を許した。鈴木の復帰時期こそが、今後のパルマの命運を分ける最大の鍵となるだろう。
歴史的に見ても、パルマ 対 ウディネーゼの対戦成績は拮抗しており(過去20戦でパルマ8勝、ウディネーゼ7勝、引き分け5)、両クラブのライバル意識は高い。それだけに、今回の完敗はパルマにとって精神的にも大きな痛手となった。
リーグ順位への影響:ウディネーゼは上位へ、パルマは残留争いへ
このセリエA第13節の結果は、両チームの今後の戦略に決定的な影響を与える。
勝利したウディネーゼは、中位グループの上位(10位前後)を固め、次節以降に控えるインテルやミランといった上位チームとの対戦に向け、勢いをつけることに成功した。組織力とビルドアップ力を評価されているカルチョ・ネロ(ウディネーゼの愛称)は、欧州カップ戦出場権獲得に向けた挑戦を本格化させる。
対照的に、パルマは15位前後に沈み、降格圏との勝ち点差が危険水域に入りつつある。今後の日程では、サレルニターナやヴェローナなど、残留争いの直接的なライバルとの対戦が増える。クエスタ監督は、若くしてチームを率いる手腕が評価される一方で、冬の移籍市場での守備陣の補強や、攻撃戦術の抜本的な見直しが緊急の課題となっている。
パルマがこのまま守備の不安定さを解消できなければ、2025-26シーズンのセリエA残留をかけた泥沼の戦いに巻き込まれることは避けられない。