【大相撲九州場所】安青錦が横綱豊昇龍を破り劇的初優勝！ウクライナ出身初の快挙

【大相撲速報】安青錦、歴史的快挙となる初優勝　新関脇が横綱豊昇龍を破る

激動の九州場所、新鋭が土俵に新風　大の里、琴桜ら若手世代が相撲界を牽引

2025年11月23日、福岡国際センターで開催された大相撲九州場所は、千秋楽を迎え、新関脇の安青錦（あおにしき、21＝安治川）が横綱豊昇龍との優勝決定戦を制し、劇的な初優勝を飾った。ウクライナ出身力士として史上初の優勝という歴史的な快挙であり、初土俵からわずか14場所での制覇は、尊富士に次ぐ史上2位のスピード記録となった。この激戦の結末は、今後の相撲 番付に大きな影響を与えることは必至だ。（2025年11月23日、共同通信）

■ 史上稀に見る大混戦、新関脇が横綱を撃破

本場所は、横綱大の里（おおのさと）が中盤まで独走態勢を築くも、終盤に連敗を喫し混戦模様に。14日目を終えた時点で、安青錦、豊昇龍の二人が12勝2敗で並び、大の里が11勝3敗で追う展開となった。

迎えた大相撲 千秋楽 取組 予定は、まさに土俵の命運をかけた戦いとなった。

本割では、勢いに乗る安青錦が大関琴桜を押し出しで破り、13勝2敗を記録。一方の豊昇龍も白星を挙げ、両者が同成績で並んだため、優勝決定戦が実現した。この日の大相撲 結果 速報 NHKの報道は、国民の大きな注目を集めた。

優勝決定戦は、新鋭安青錦と5場所ぶり3度目の制覇を目指す横綱豊昇龍の直接対決となった。熱戦の末、安青錦が豊昇龍を力強い押し出しで圧倒し、歓喜の瞬間を迎えた。安青錦は、この優勝により、初の殊勲賞と3度目の技能賞も獲得。若手力士の台頭が著しい現代大相撲において、その存在感を決定づける一場所となった。

■ 若手横綱・大の里の苦闘と期待の王鵬

優勝決定戦には惜しくも届かなかったものの、若手横綱・大の里も今場所を大いに盛り上げた。連勝を重ねたものの、終盤の連敗が響き、2場所連続優勝は逃した形だ。しかし、その安定感は依然として高く、来場所の相撲 九州場所での巻き返しが期待される。

また、同じく若手世代の筆頭として注目された関脇王鵬（おおほう）は、今場所7勝8敗と惜しくも負け越し、来場所の相撲 番付は前頭に下がる可能性が高くなった。

王鵬は、祖父に昭和の大横綱・大鵬を持つサラブレッドであり、師匠である元横綱琴風（現・大嶽親方）の指導のもと、押し相撲を武器に三役の地位を維持してきた。琴風親方は「横綱の素質は十分にある。精神面の成長が今後の鍵だ」と語っており、今回の負け越しを糧に、来場所での三役復帰、そしてさらなる高みを目指すことになる。

大関琴桜も、優勝争いには加われなかったものの、大関の地位を維持する成績を残し、若手世代全体が大相撲界を牽引している構図は変わらない。

■ 世代交代と国際化の進展

安青錦の優勝は、日本、米国、モンゴル、ブルガリア、エストニア、ジョージアに続き、史上7カ国目の優勝力士輩出という、大相撲の国際化を象徴する出来事となった。21歳8カ月という若さでのスピード優勝は、今後の相撲界の世代交代を加速させるだろう。

新関脇として初優勝を成し遂げた安青錦は、来場所の大相撲 番付で大関昇進の可能性が極めて高くなる。これにより、大関陣の顔ぶれが変わり、横綱大の里、豊昇龍を頂点とする新たな番付のピラミッドが形成される見込みだ。

この大相撲九州場所は、若手力士の躍進と、最後までもつれた優勝争いにより、記憶に残る場所となった。安青錦という新たなスターの誕生は、今後の大相撲界に大きな期待と活力を与えるだろう。