大の里が貫禄の連覇達成！新十両・藤凌駕が激戦を制し十両優勝【令和七年十一月場所】

令和七年十一月場所、大の里が貫禄の連覇　新十両・藤凌駕が激戦制し賜杯

【福岡発】大相撲 結果 速報 優勝：2025年11月23日、福岡国際センターで開催されていた大相撲令和七年十一月場所（九州場所）は千秋楽を迎え、熱戦の幕を閉じた。幕内では東横綱の大の里泰輝が13勝2敗の成績で、5月場所に続く連覇を達成し、貫禄を見せつけた。一方、今場所最大のハイライトとなったのは、十両の優勝争いである。新十両の藤凌駕（ふじ りょうが・藤島部屋）が、元大関・朝乃山との激しいデッドヒートを制し、見事に十両優勝を飾った。

横綱・大の里、盤石の相撲で連覇達成

今場所の幕内は、若手力士の台頭が目覚ましい中で、横綱大の里がその実力を遺憾なく発揮した。序盤から安定した取り口で白星を重ね、終盤戦においても星を崩すことなく、13勝2敗という好成績で賜杯を抱いた。

大の里は、令和の時代における横綱として、その地位にふさわしい力強い大相撲 結果を示し続けている。優勝決定戦に持ち込まれることなく、千秋楽を待たずに優勝を確定させたことは、近年の大相撲におけるトップランカーとしての地位を不動のものとしたと言えるだろう。

また、今場所は関脇・安青錦の活躍も特筆に値する。21歳の若き才能は、横綱豊昇龍を破るなど、優勝に絡む活躍を見せ、技能賞と殊勲賞（満票）を受賞。初土俵からわずか14場所というスピードで大関昇進への足がかりを築き、場所全体に大きな波乱と活気をもたらした。

新十両・藤凌駕、朝乃山との激闘を制す

今場所の九州場所で最もドラマチックだったのは、間違いなく十両優勝争いだった。主役となったのは、西十両十三枚目の藤凌駕、22歳だ。愛知県出身、箕島高校から拓殖大学を経て藤島部屋に入門した藤凌駕は、今場所が初めての十両の土俵。しこ名を本名の五島雅治から藤凌駕に変えたばかりでの快挙となった。

藤凌駕は、初日から安定した相撲 結果を残し続け、連勝街道を突き進んだ。しかし、立ちはだかったのが、幕内復帰を目指す元大関・朝乃山（31歳）である。

14日目の直接対決では、朝乃山が藤凌駕を寄り切りで破り、両者の星は僅差に。朝乃山は11勝3敗で千秋楽での逆転優勝の可能性を残し、会場の熱気は最高潮に達した。この日の相撲結果は、多くのファンの間で「歴史に残る十両の優勝争い」として記憶されることとなった。

しかし、新星藤凌駕は精神的な強さを見せつけた。千秋楽、藤凌駕は羽出山を相手に落ち着いた相撲を見せ、見事な押し倒しで勝利。13勝2敗で十両優勝を確定させた。逆転を狙った朝乃山は残念ながら勝利を収めることができず、藤凌駕の賜杯獲得が決定した。

「ウソみたいな感じ」と喜びを語った藤凌駕の優勝は、新十両力士として、初の15日間の本場所で成し遂げた偉業であり、その安定した相撲ぶりは、今後の大相撲界を担う逸材としての期待を抱かせる。

若手の躍進と今後の番付展望

この度の大相撲 結果は、世代交代の波を強く感じさせるものとなった。幕内では大の里が連覇しつつも、安青錦が三賞を総なめにする勢いを見せ、大関昇進へ大きく前進。そして十両では、大関経験者というベテランの壁を、新十両の藤凌駕が打ち破った。

藤凌駕の13勝2敗という驚異的な相撲結果は、来場所の幕内昇進を確実なものとする。また、惜しくも優勝を逃した朝乃山も、この場所の好成績によって幕内復帰が確実視されており、来場所は再び幕内の土俵で、若手とベテランの激しい攻防が見られるだろう。

令和七年十一月場所は、横綱の貫禄と、新星の輝きが交錯し、多くの感動的な名場面を生んだ。この熱気を糧に、大相撲はさらなる盛り上がりを見せるに違いない。（了）