前田大輔＆西山智樹、「最後の挑戦」始動：SNS駆使の“スカウト型”新グループ「TAGRIGHT」結成へ

敗北を糧に、新時代を切り拓く――前田大輔氏、西山智樹氏が挑む「最後の挑戦」：SNS駆使の“スカウト型”グループ結成プロジェクトの全貌

2025年11月23日。男性アイドルグループの結成プロセスにおいて、従来の常識を覆す新たな試みが注目を集めている。かつて人気オーディション番組『timelesz project‐AUDITION‐』で、最終メンバーの座を惜しくも逃した前田大輔氏と西山智樹氏が、その挫折を乗り越えて再起を図り、新ダンスボーカルグループ「TAGRIGHT（タグライト）」結成を目指すプロジェクト「TAG SEARCH（タグサーチ）」を立ち上げた。彼らの挑戦は、単なるタレント活動の再開ではなく、エンターテインメント業界における人材発掘のあり方に一石を投じるものとして、熱い視線が注がれている。

「timelesz project」での挫折、そして「最後の挑戦」へ

ホリプロに所属する前田大輔氏と西山智樹氏が始動させたこのプロジェクトは、彼らが『timelesz project』の5次審査で敗退した経験に端を発する。「これが最後」という強い決意のもと、彼らは約半年前から、自らが理想とするグループ像を実現すべく動き始めた。

彼らが採用したのは、不特定多数が応募する従来のオーディション形式ではない、異例の「スカウト方式」だ。SNS（InstagramやTikTokなど）やライブ会場といった音楽現場で、前田大輔氏と西山智樹氏が自らの目で才能を見極め、直接コンタクトを取るという手法を取っている。

この手法は、時間をかけて候補者と価値観を共有し、信頼関係を築いた上でグループに迎え入れることを目的としている。西山智樹氏が「これまで歩んできた道を正解にするため」と語るように、彼らにとってこのTAG SEARCHは、過去の経験を未来に繋げるための重要なプロセスとなっている。

対照的な個性が生む信頼関係

グループ結成を推進する二人は、そのキャリアや性格において対照的な特性を持つ。前田大輔氏は「元気印」「盛り上げ隊長」を自認し、声優志望だった過去を持つなど多彩な表現力を武器とする。一方、西山智樹氏は透明感のある歌声とR&Bを得意とし、冷静なリーダーシップを発揮しながらも、慎重にグループのビジョンを見据えるタイプだ。

しかし、この真逆に見える個性が、互いの弱点を補完し合う強固な信頼関係を築いている。オーディション終了後、偶然同じダンスの仕事を共にしたことがきっかけで意気投合し、今ではプライベートでも深く交流する仲だという。西山智樹氏は「信頼できる心強い仲間とグループをやりたい」という強い思いから前田大輔氏に声をかけたと明かしており、二人の間には深く話さなくても直感で通じ合える、息の合った掛け合いが見られる。

メディアで密着される「成長の軌跡」

この「最後の挑戦」の全貌は、メディアを通じてリアルタイムで共有されている。日本テレビ系『シューイチ』では彼らのスカウト活動に密着取材が行われ、2025年末に予定されている最終メンバー発表は生放送で実施される予定だ。

さらに、Huluでは、彼らの奮闘と挫折の過程を克明に描いたドキュメンタリー『TAGRIGHT 挫折を重ねた男達の最後の挑戦』（全10話）が独占配信されており、ファンは彼らの成長の軌跡を詳細に見届けることができる。

彼らが目指すのは、「ライブに強いグループ」の実現であり、具体的には3年以内のアリーナ公演、6年以内のドーム公演という壮大な目標を掲げている。SNSを駆使した新しいメンバー選抜方法と、その過程を全て公開する透明性の高い戦略は、デビュー前から熱狂的なファンベースを構築しており、音楽業界に新風を吹き込む試みとして大きな注目を集めている。

前田大輔氏と西山智樹氏が中心となって進める「TAG SEARCH」プロジェクトは、従来の芸能界の慣習にとらわれず、タレント自身の主体性と戦略が成功を左右する、新しい時代のグループ結成モデルとなる可能性を秘めている。（了）