6年ぶり「季節外れの黄砂」が近畿地方に飛来へ 26日ピーク、視程低下と健康被害に警戒
ニュース要約: 異例の11月下旬、6年ぶりとなる季節外れの黄砂が近畿地方に飛来する見込みだ。26日(水)に濃度がピークとなり、大阪府を中心に「やや多」を予測。視程低下や、PM2.5を含む黄砂による健康被害リスクが高まるため、外出時のマスク着用、窓の閉鎖、洗濯物の室内干しなど、厳重な予防対策が呼びかけられている。
季節外れの黄砂、近畿地方に飛来へ 6年ぶりの秋の観測、26日ピークか
【大阪】 2025年11月25日現在、中国大陸から飛来する黄砂が、異例の時期に近畿地方に到達する見込みであることが気象庁および専門機関の黄砂予報で明らかになった。例年、黄砂の飛来は春季(3月から5月)に集中するが、今回は6年ぶりとなる秋の終わり、11月下旬の観測となる。特に26日(水)は、近畿の広範囲で影響が予想されており、視程低下や健康被害、生活への影響に対する警戒が呼びかけられている。
26日に濃度「やや多」を予測、視程低下に注意
気象庁や日本気象協会(tenki.jp)が発表した最新の黄砂情報によると、25日(火)の昼間、近畿地方の黄砂濃度は「ほぼ無」または「少ない」レベルで推移しているものの、夕方以降、西から黄砂が流入し始める見込みだ。
影響が最も強まるのは26日(水)で、特に大阪府を中心とする地域では、黄砂の濃度が「やや多」に達する黄砂予報が出ている。これにより、水平方向の見通し距離を示す視程は、一時的に10km未満となる可能性があり、遠くの景色が霞むなどの影響が出る。その他の近畿地域(京都、神戸、奈良、和歌山など)でも「少ない」レベルながら、黄砂の付着や大気中の浮遊が確認される見通しだ。
この季節外れの黄砂飛来について、MBSニュースは「6年ぶりの秋黄砂」と報じており、異常気象パターンの一つとして専門家は注視している。九州大学のSprintars予測も、26日の近畿地方における「やや多」の黄砂出現を裏付けている。
異例の秋黄砂、低気圧がもたらす不安定な大気
黄砂は通常、中国のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠などから巻き上げられた砂塵が、偏西風に乗って日本列島に到達する現象である。しかし、今回の11月下旬という時期の飛来は極めて異例だ。
専門家の分析によれば、今回の黄砂飛来は、低気圧や前線の影響により、大気の状態が不安定となり、西から砂塵が飛来しやすい気象条件が整ったことが原因とされる。例年の傾向とは異なるこの異常気象パターンは、近年頻発する気象変動の一端を示すものとして、今後の気象動向への警戒を促している。
健康被害リスクと市民生活への予防対策
黄砂には、呼吸器系や循環器系に影響を与える可能性のあるPM2.5(微小粒子状物質)や有害物質が含まれているため、住民は厳重な予防対策を講じる必要がある。
特に、小児、高齢者、そして呼吸器や循環器に疾患を持つ人々は、黄砂濃度が高い時間帯の不要不急の外出を控えることが推奨される。外出時には、不織布マスクなどを顔に合ったサイズで隙間なく着用し、黄砂やPM2.5の吸入防止に努めるべきだ。
屋内対策も重要である。近畿地方の住民向け予防ガイドでは、窓の開閉を最小限に抑え、室内に黄砂が侵入するのを防ぐよう呼びかけている。洗濯物や布団は黄砂が付着するのを避けるため、可能な限り室内干しや乾燥機を利用することが望ましい。また、空気清浄機の使用も室内の空気清浄化に有効とされる。
自動車や洗濯物への影響と清掃の留意点
市民生活では、自動車や洗濯物への影響も懸念されている。黄砂は微細な粒子であるため、車体やガラスに付着した状態で拭き取ると、表面に傷をつける可能性がある。清掃の際は、まず水をかけて大量の黄砂を洗い流し、柔らかい布やスポンジで優しく拭き取ることが推奨される。事前にワックスやコーティング剤を施しておくことも、付着防止に効果的だ。
洗濯物については、黄砂が付着すると黄ばみや汚れが残りやすくなる。もし屋外に干してしまった場合は、すぐに水ですすぎ、再度洗濯機で洗い直すなどの対応が必要となる。
最新の黄砂情報によると、27日以降は黄砂の影響は再び「ほぼ無」に落ち着く見込みだが、天候は変動しやすいため、住民は気象台や日本気象協会の発表する最新の黄砂予報を随時確認し、適切な予防対策を継続することが求められる。(了)