PSGが若手躍動でル・アーヴルに3-0完勝!首位堅守、瀬古歩夢は守備奮闘
ニュース要約: パリ・サンジェルマンはリーグ・アン第13節、ル・アーヴルに3-0で完勝し、首位の座を堅守した。イ・ガンインの先制点に続き、ネヴェスやバルコラといった若手選手が得点を挙げ、新世代の台頭を印象づけた。ル・アーヴルのDF瀬古歩夢はフル出場し、低ブロックで奮闘したが、王者の猛攻を止められなかった。
パリSG、若手躍動で首位堅守 3-0完封勝利 リーグ・アン第13節 ル・アーヴル瀬古は守備統率も及ばず
【パリ 23日 共同】
フランス・リーグ・アンは22日(日本時間23日未明)、第13節が行われ、首位を走るパリ・サンジェルマン(PSG)がホームでル・アーヴルと対戦し、3-0で完封勝利を収めた。この結果、PSGは勝ち点3を積み上げ、リーグ首位の座を堅守。若手新鋭の活躍が目立ち、クラブの層の厚さを示す一戦となった。
一方、ル・アーヴルは日本代表DFの瀬古歩夢がフル出場し、低ブロック戦術で王者PSGの猛攻に粘り強く対抗したが、決定力の差を見せつけられる形となった。
王者PSG、新世代の台頭で首位堅持
ルイス・エンリケ監督率いるパリ・サンジェルマンは、この重要な一戦で序盤から攻勢を強めた。試合は、前半29分に均衡が破られた。韓国代表MFのイ・ガンインが正確なシュートを流し込み、PSGが先制。このゴールは、イ・ガンインの今季における存在感の高まりを象徴するものであり、チームに勢いをもたらした。
後半に入ると、PSGの攻撃はさらに加速する。65分、ウォーレン・ザイール・エメリのパスからブラッドリー・バルコラがシュートを放ち、そのこぼれ球をポルトガル代表MFジョアン・ネヴェスが冷静に押し込み、追加点を挙げた。ネヴェスは中盤の守備だけでなく、攻撃参加でも高い貢献度を示しており、今季のPSGにおける「新世代」の台頭を印象づけた。
そして試合終盤の87分、フビチャ・クヴァラツヘリアからのスルーパスに抜け出したバルコラが、GKとの一対一を着実に決め、ダメ押しの3点目。最終的に3-0と快勝したPSGは、クリーンシート(無失点)で勝利を飾り、リーグ・アンにおける絶対的な優位性を改めて示した。
この試合では、キリアン・エムバペら主力選手の具体的な個人評価点は報じられていないものの、イ・ガンイン、ネヴェス、バルコラといった若手選手が効率的に得点を挙げた事実は、PSGが特定のスター選手に依存しない、組織的な攻撃力を構築しつつあることを示唆している。
瀬古歩夢、守備統率もカウンターの精度に課題
対するル・アーヴルは、アウェイでパリsg 対 ル・アーヴルという厳しい状況下、徹底した守備戦術で臨んだ。特に日本代表DFの瀬古歩夢は、センターバックとしてフル出場を果たし、最終ラインの統率役を担った。
ル・アーヴルが採用したのは、守備ラインを深く下げ、中央のスペースを消す「低ブロック」戦術だ。瀬古は、PSGのスピードある攻撃陣に対し、冷静なポジショニングと的確なカバーリングで対応。強豪相手に前半を1失点で抑える粘りを見せた。
攻撃面では、守備から素早く切り替えるカウンターを狙い、前半39分には瀬古自身がボックス手前でシュートを放つ見せ場を作ったが、惜しくもクロスバー直下に外れ、得点には至らなかった。
ル・アーヴルは、瀬古を中心としたチーム全体の連携で奮闘し、PSG相手に3失点に抑えたことは健闘と評価できる。しかし、後半のPSGの組織的な崩しや、ザイール・エメリらの創造性を前に、守備の集中力が途切れ、最終的に3点を献上した。瀬古の守備力は光ったものの、チーム全体のカウンターの精度と、強度の高いプレスへの耐性が、今後のリーグアン残留争いを勝ち抜く上での課題となる。
優勝争いの行方と過密日程の懸念
今回のパリsg 対 ル・アーヴル戦の結果は、リーグアンの優勝争いにおいて、PSGの優位性を決定づけるものとなった。PSGは勝ち点差を維持し、同節で勝利したマルセイユなどのライバルチームを突き放すことなく首位をキープしている。
しかし、PSGにとっては今後、過密日程が待ち受けている。26日にはチャンピオンズリーグの重要な試合を控え、さらに29日には強豪モナコとのリーグ戦が控える。ルイス・エンリケ監督は、この過密スケジュールの中で、主力のコンディション管理と、若手選手の積極的な起用による戦力の分散が求められる。
ル・アーヴルは今回の敗戦で順位の浮上は難しい状況にあるが、瀬古歩夢の安定したパフォーマンスは、日本代表の守備陣にとっても明るい材料だ。強豪相手に経験を積んだ瀬古の今後の成長と、ル・アーヴルのリーグ残留に向けた戦いに注目が集まる。
(了)