カリー負傷でウォリアーズ2連敗 ロケッツ新星が逆転勝利:王朝の危機と世代交代の波
ニュース要約: 26日のNBA公式戦で、ウォリアーズはロケッツに104対100で逆転負けを喫し、2連敗となった。エースのカリーが足首負傷で途中退場した直後、チームはリズムを失い、ロケッツ新星シェパードの31得点に屈した。カリー依存のリスクが露呈したウォリアーズは、西地区9位に後退。今回の敗戦は、王朝の構造的課題と世代交代の必要性を突きつけている。
NBA西地区 激闘の波紋:ウォリアーズ、カリー負傷でリズム喪失 ロケッツ新星が逆転勝利
【ヒューストン・トヨタ・センター発 2025年11月27日 共同】
米プロバスケットボール協会(NBA)は26日(水)、ヒューストン・ロケッツの本拠地トヨタ・センターで、西地区の熾烈なプレーオフ争いを象徴する一戦、ウォリアーズ 対 ロケッツの公式戦が開催された。試合は、ロケッツが終盤の猛攻でゴールデンステート・ウォリアーズを104対100で破り、接戦を制した。ウォリアーズはエースのステフィン・カリーが試合途中で足首を負傷し、無念の途中退場。この敗戦によりウォリアーズは2連敗となり、西地区9位に後退。チームの構造的な課題と、迫られる世代交代の必要性が改めて浮き彫りとなった。
ロケッツ、第4Qで逆転劇:新星シェパードが覚醒
この日の試合は、両チームの戦術的な対比が色濃く出た展開となった。ウォリアーズは、S.カリーを中心とした外側からの攻撃と速攻を重視するスタイルで序盤からリードを奪った。対するロケッツは、若手特有のエネルギーと強力なディフェンスを基盤とし、ペイントエリアでの得点を積み重ねて粘り強く食らいついた。
ウォリアーズは第3クォーター(Q)まで優位に進めたものの、最大の誤算は中心選手の負傷だった。カリーが足首を痛めベンチに下がった直後、チームは攻撃のリズムを完全に失い、連続ターンオーバーを喫する。
この隙を見逃さなかったのがロケッツだ。特に第4Qでは、ロケッツ新星として急速に台頭するR.シェパードが躍動。彼はこの試合で31得点を挙げ、3ポイントシュートを10本中6本成功させる驚異的な決定力を見せつけた。シェパードの連続得点がロケッツに勢いをもたらし、第4Qを26対18と圧倒。最終的に4点差で逆転勝利を収めた。
ウォリアーズは、ベテランのジミー・バトラーが21得点、7リバウンド、5アシストと攻守で奮闘したが、終盤のミスが響いた形だ。バトラーは試合後、「チームの連携と集中力が足りなかった」と悔しさを滲ませた。
カリー負傷が露呈した「王朝」の脆弱性
今回のウォリアーズ 対 ロケッツの一戦は、単なるレギュラーシーズンの敗戦以上の意味を持つ。ウォリアーズはカリーが離脱した時間帯にチーム力が急激に低下する「カリー依存」のリスクを長年指摘されてきたが、それが決定的な形で表れた。
ウォリアーズは、昨季プレーオフの1回戦でロケッツに敗退を喫しており、その際もカリーの不在が大きく影響した。今回の負傷により、チームの順位争いは一層厳しさを増す見通しだ。
一方、ロケッツは以前のプレーオフで、ジェイレン・グリーンら若手の経験不足という課題も露呈したが、今季はシェパードのような「新星」が台頭し、チームのバランスが改善されつつある。ロケッツの勝利は、内側の強さと若さでウォリアーズの経験に挑むという、西地区の世代交代の波を象徴している。
迫られるウォリアーズの選択と今後の展望
現在、ロケッツが8位、ウォリアーズが9位と、両チームは西地区のプレイイン・トーナメント圏内を巡る激しい攻防の渦中にある。
ウォリアーズにとって最優先事項は、S.カリーの足首の状態と、彼が不在の期間をいかに乗り切るかだ。チームは、バトラーや他のベテラン勢を中心に、戦術の再構築が急務となる。
かつてNBAを席巻したウォリアーズ王朝が、今、岐路に立たされている。今回のロケッツ戦での敗北とエースの負傷は、チームフロントに対し、ベテラン補強による延命策を続けるのか、それとも未来を見据えた大胆な世代交代へと舵を切るのか、重い決断を迫る結果となった。今後の両チームの動向は、西地区のプレーオフ争いの行方を大きく左右する重要な要素となるだろう。