NBA:スパーズが第3Q猛攻でブレイザーズを圧倒し快勝、西地区上位を堅持
ニュース要約: NBAレギュラーシーズン、スパーズがブレイザーズに115-102で勝利。第3クォーターに35得点を奪う爆発力でリードを拡大し、西カンファレンスで12勝5敗と好調を維持した。スパーズはオフェンス力が際立つ一方、守備の安定が急務。一方のブレイザーズは、個人の力は高いものの、チームとしての連携や終盤の失速が課題として浮き彫りとなった。
NBA戦評:サンアントニオ、第3Qで猛攻 ブレイザーズを突き放し西地区上位を堅持
【サンアントニオ(米テキサス州)共同】
米プロバスケットボール協会(NBA)のレギュラーシーズンは2025年11月26日(日本時間27日)、ポートランド・トレイルブレイザーズ(以下、ブレイザーズ)とサンアントニオ・スパーズ(以下、スパーズ)が対戦し、スパーズが115-102で勝利を収めた。この結果、好調を維持するスパーズは西カンファレンスで12勝5敗とし、上位グループに踏みとどまっている。一方、ブレイザーズは8勝11敗と黒星が先行し、不安定な戦績が続いている。
今回のブレイザーズ 対 スパーズ戦は、両チームの現在の勢いの差が明確に表れる形となった。ブレイザーズは第1クォーターで30-29とわずかにリードを奪い、ホームのモダ・センターで幸先の良いスタートを切ったものの、第2クォーター以降、スパーズの組織的なオフェンスの前に徐々に主導権を奪われた。
流れを決定づけたスパーズの爆発力
試合のターニングポイントとなったのは第3クォーターである。前半を56-54と僅差で折り返したスパーズは、後半開始直後から高い集中力を見せつけ、このクォーターだけで35得点を記録。ブレイザーズの32得点を上回り、一気にリードを拡大した。
特にスパーズは、ディアーロン・フォックス選手やデヤンドレ・バッセル選手ら主要な得点源が躍動し、高いフィールドゴール成功率でブレイザーズ守備陣を崩壊させた。彼らの活躍により、スパーズは第3クォーター終了時点で点差を二桁に乗せ、勝利を決定づける盤石な体制を築いた。
最終第4クォーターに入ると、ブレイザーズの攻撃は完全に停滞。このクォーターでの得点はわずか16点にとどまり、スパーズの堅実な守備と、要所での得点を許さない粘り強さの前に、最後まで追い上げの糸口を見いだせなかった。最終スコアは115-102、スパーズが危なげなく白星を重ねた。
好調スパーズの「矛」と「盾」の課題
スパーズは直近の試合でトロント・ラプターズにも勝利するなど、好調をキープし、西カンファレンス4位という高い順位を維持している。その最大の要因は、爆発的なオフェンス力にある。主要選手への依存度が高いとの分析もあるが、彼らが揃って高得点を叩き出すことで、チーム全体の勝利に貢献している。
しかし、戦術的な課題も浮き彫りとなっている。スパーズは前季まで平均失点103.8点とリーグ屈指の堅守を誇っていたが、最近の試合では失点が増加傾向にある。このハイペースなオフェンスに傾倒するあまり、守備面での連携や集中力が散漫になる場面が見受けられ、守備の立て直しが急務との指摘は多い。次の対戦に向けても、ディフェンスの安定が勝利の鍵を握ると言えるだろう。
波に乗れないブレイザーズ、個の力とチーム力の乖離
一方のブレイザーズは、アンファニー・サイモンズ選手やジェラミー・グラント選手といった強力な個人技を持つ選手が随所で輝きを見せている。直近の試合でも、グラント選手が35得点を挙げるなど、個人のパフォーマンスは高い水準にある。
しかし、チーム全体としての一貫性に欠け、特に試合終盤での失速が目立つ。今回のブレイザーズ 対 スパーズ戦でも、第4クォーターでわずか16点という結果は、チームディフェンスの強化と、試合全体を通してオフェンスを機能させる戦術的な調整が求められていることを示している。不安定な状態を脱却し、プレーオフ争いに加わるためには、主力選手が安定感を発揮するとともに、チーム全体での守備意識の向上が不可欠だ。
次戦以降、ブレイザーズはスパーズの主要な得点源をいかに封じ込めるか、スパーズは高火力を維持しつつ守備をいかに安定させるか、両チームの戦略的な焦点が明確となる。西カンファレンスは依然として混戦模様であり、両チームがこの教訓をどう活かすかによって、シーズンの行方は大きく左右されるだろう。ファンとしては、次回のブレイザーズ 対 スパーズの対戦が、どのような展開を見せるのか、引き続き注目が集まる。