モンテディオ山形、横内監督と2027年まで契約更新 J1昇格へ再挑戦の体制固まる
ニュース要約: J2を11位で終えたモンテディオ山形は、横内昭展監督と2027年までの契約更新を発表した。シーズン途中にチームを立て直し残留に導いた手腕を評価し、安定した体制で悲願のJ1復帰を目指す。決定力不足などの課題克服と戦力強化が急務となる。
モンテディオ山形、横内体制で昇格再挑戦へ 2025年J2は11位で終戦、安定と課題を抱え来季へ
【山形】 明治安田生命J2リーグの2025年シーズンを11位(勝ち点50)で終えたモンテディオ山形は、来季2026年シーズンに向けて、横内昭展監督(57)との契約更新を正式に発表した。シーズン途中に降格圏からチームを立て直した横内監督の手腕を評価し、2027年シーズンまで指揮を委ねることで、クラブは「安定」から「飛躍」への明確なビジョンを示した形だ。昇格争いに食い込むことができなかった今季の反省を踏まえ、モンテディオ山形は横内体制のもと、悲願のJ1復帰を目指す戦いに臨む。
混迷からの脱却、中位の壁に阻まれた2025年
モンテディオ山形の2025年シーズンは、激動の一年だった。シーズン前半の不振により、渡邉晋前監督が退任。チームが降格圏に沈む危機的な状況で、6月に就任したのが横内監督だった。
横内監督は、守備組織の再構築と、個々の選手のポテンシャルを引き出す采配でチームを立て直し、就任後は9勝3分5敗という高い勝率を記録。特にシーズン終盤は直近7戦無敗を継続するなど、粘り強さを発揮し、最終的にJ2リーグ11位でのフィニッシュ、J3降格を回避した。
しかしながら、最終順位が11位に留まった事実は、クラブが目指す「J1昇格」からは遠い結果となった。勝ち点は50ポイントで、昇格プレーオフ圏内との差を埋めることはできなかった。シーズンを通じて、勝利数(14勝)と敗戦数(15敗)がほぼ拮抗しており、上位チームと比較して、決定力と試合を決めきる総合力の不足が浮き彫りとなったと言える。
個人のパフォーマンスでは、MFの氣田亮真選手が31試合出場で4ゴール5アシストという高い貢献度を示し、攻撃のキープレーヤーとして存在感を放った。しかし、特定の選手への依存度が高く、総合的な得失点差で上位との差を埋められなかった点が、来季への大きな課題として残された。
横内監督、2027年まで続投で長期政権へ
クラブは2025年11月27日、横内昭展監督との契約更新を発表。2026シーズンの特別大会「明治安田J2・J3百年構想リーグ」から2027年シーズンまで、引き続き指揮を執ることで合意した。
横内監督は、短期間でチームを残留に導いた手腕はもちろん、日本代表コーチやジュビロ磐田での指導経験を持つ豊富な実績が評価された。クラブは、場当たり的な戦力強化ではなく、監督の哲学に基づいた長期的なチーム作りを重視する姿勢を鮮明にした。
現時点(11月29日)では、主力選手の契約更新や移籍市場における具体的な補強情報についての公式発表はまだ出ていない。横内監督の続投が決定した今、オフシーズンに入り、チーム体制の維持・強化が急務となる。特に、上位に食い込むためには、得点源となるストライカーの補強や、中盤の層の厚さが不可欠であり、フロントの手腕が試されることになるだろう。
地域と歩むクラブ、ファンサービスも強化
モンテディオ山形は、競技面での挑戦と並行し、地域に根差した活動を積極的に展開している。2025年シーズンも、7月の「ナツのモンフェス! supported by SUNTORY」や、8月の「FAN FUN BLUE DAY」といった大規模なファン感謝イベントを開催。約3,000名のサポーターが参加し、選手との交流を深めた。
これらのイベントは、ファンクラブ会員限定の抽選会や選手によるトークショーなど、地域住民との距離を縮める工夫が凝らされている。また、地元企業との連携による地域貢献活動も継続しており、スポーツを通じて山形県経済の活性化に寄与する役割も担っている。クラブは、サポーターの熱量を維持し、ホームスタジアムであるNDソフトスタジアム山形を満員にするための努力を惜しまない。
横内監督の続投により、チームは少なくとも2年間、安定した体制で強化を進めることが可能となった。2026年シーズンは、中位に甘んじた今季の経験を糧に、「勝てるチーム」へと変貌を遂げられるか。サポーターは、新体制での飛躍に大きな期待を寄せている。