【天皇杯】歴史的快挙!町田ゼルビア、東京ダービー延長戦を制し初の決勝へ
ニュース要約: 2025年天皇杯準決勝でFC町田ゼルビアがFC東京との「東京ダービー」を延長戦の末2-0で制し、クラブ史上初の決勝進出を果たした。延長戦で林幸多郎、オ・セフンがゴール。堅守速攻で快進撃を続ける町田は、初のビッグタイトルとACL出場権獲得に王手。一方、ベテラン長友佑都の奮闘も実らず、FC東京は夢潰える結果となった。
天皇杯に新風!町田ゼルビア、延長戦の激闘制し初の決勝進出—FC東京は長友の奮闘も夢潰える
2025年11月16日、サッカー界に新たな歴史が刻まれた。天皇杯 JFA 第105回全日本サッカー選手権大会の準決勝が国立競技場で行われ、J1で快進撃を続けるFC町田ゼルビアが、FC東京との「東京ダービー」を延長戦の末2-0で制し、クラブ史上初の決勝進出という歴史的快挙を達成した。
この勝利は、近年目覚ましい成長を遂げる町田ゼルビアの勢いを象徴するものであり、初のビッグタイトル獲得へ向けた大きな一歩となる。
延長戦の死闘、町田の攻撃陣弾ける
試合は、両チームともに持ち味を出し、固い守備の布陣を敷いたことで、90分間を通じて拮抗した展開が続いた。特に町田は、DF昌子源選手からのロングボールを起点に、FWオ・セフン選手が頭で繋ぐという得意の形を徹底。一方のFC東京も、ベテラン長友佑都選手を中心とする最終ラインが粘り強く対応し、容易に得点を許さなかった。
均衡が破れたのは、サドンデスとなった延長戦だった。延長前半103分、町田はMF林幸多郎選手が鋭い反応でこぼれ球を押し込み、待望の先制点を奪う。さらに延長後半109分、左サイドを切り裂いたFWナ・サンホ選手のヒールパスを受けた相馬勇紀選手からの折り返しを、オ・セフン選手が冷静に流し込み追加点。町田は、粘り強い守備だけでなく、決定機における集中力と連携の高さを見せつけ、2-0で勝利を確定させた。
長友佑都、ベテランの意地も届かず
一方、14大会ぶりの決勝進出を目指したFC東京は、町田の堅牢な守備ブロックを最後まで崩しきれず、無得点での完封負けを喫した。
右サイドバックとして先発出場した長友佑都選手は、豊富な経験を活かしたカバーリングや、常にチームを鼓舞する声かけでチームを支えたものの、勝利には結びつかなかった。長友選手は近年、代表落選などの「苦しい決断」を乗り越え、FC東京でのタイトル獲得とワールドカップ出場という目標を掲げていた。しかし、天皇杯での夢は潰え、ベテランとしての去就と来季への挑戦に、再び大きな注目が集まることとなった。
歴史的快挙とACLへの道
町田ゼルビアにとって、今回の決勝進出はクラブの歴史における決定的な節目となる。J1での躍進と並行し、天皇杯でもその実力を証明した形だ。
決勝は11月22日、再び国立競技場で行われる。対戦相手は、もう一つの準決勝を勝ち上がったヴィッセル神戸もしくはサンフレッチェ広島の勝者となる。
天皇杯優勝がもたらす最大の価値は、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)への出場権である。もし町田がこのタイトルを獲得すれば、クラブ史上初の国際大会出場となり、クラブの国際的な知名度向上と、さらなる戦力強化への道が開かれる。林選手やオ・セフン選手、そしてチームを牽引する相馬勇紀選手ら、勢いに乗るタレントたちが、アジアの舞台で戦う姿への期待は高まるばかりだ。
決勝戦の視聴・チケット情報
歴史的一戦となる決勝戦は、11月22日(土)14:00キックオフで、国立競技場にて開催される。
現在、チケットはチケットJFAやローソンチケットで指定席やゴール裏自由席が販売中だ。特に町田の勝利を受け、ゴール裏自由席(ベンチ左側)には追加販売が行われており、熱狂的なサポーターの期待の大きさが伺える。
視聴方法としては、例年通りNHK総合またはNHK BS1での全国放送が予定されており、全国のサッカーファンがこの歴史的な瞬間を見守ることになるだろう。
Jリーグの勢力図を塗り替えつつあるFC町田ゼルビア。初の天皇杯タイトル獲得、そしてACL出場権という大きな目標に向け、彼らの快進撃は最高潮を迎える。