【レコ大2025】空前の大激戦!Mrs. GREEN APPLE 3連覇か?米津玄師・Creepy Nutsが新時代を築くか
ニュース要約: 第67回日本レコード大賞の各賞が発表され、史上稀に見る大激戦が確実視されている。最有力候補は3年連続大賞という偉業を狙うMrs. GREEN APPLE。対抗馬として、ストリーミング時代を牽引する米津玄師とCreepy Nutsが強力な存在感を示す。多様な優秀作品賞が並ぶ中、時代の象徴となる楽曲が12月30日の生放送で決定する。
第67回 日本レコード大賞、空前の大激戦へ:ミセス3連覇か、米津・Creepy Nutsが新時代を築くか
2025年の音楽シーンを締めくくる「第67回 輝く!日本レコード大賞」(レコ大)の各賞が11月20日に発表されました。今年の優秀作品賞には、ストリーミング時代を象徴する多彩な楽曲が並び、12月30日の本番に向けて、史上稀に見る大激戦が確実視されています。特に注目されるのは、Mrs. GREEN APPLEが史上3組目の快挙となる3年連続大賞を達成するか、あるいは米津玄師やCreepy Nutsといった時代を牽引するアーティストが栄冠を掴むかという点です。今年のレコード大賞 2025は、「経験」と「新しさ」が交錯する転換期を示すものとなりそうです。(共同通信社)
史上3組目の偉業に挑むMrs. GREEN APPLE
今年の日本レコード大賞の最有力候補として、Mrs. GREEN APPLEの「夏の影」が位置付けられています。同グループは、圧倒的な国民的支持と2025年の年間チャートにおける強さを背景に、昨年の大賞受賞に続く3年連続大賞という歴史的快挙に挑みます。過去にこの偉業を達成したのは浜崎あゆみとEXILEのみであり、もし受賞すれば、彼らが現代の音楽シーンにおける絶対的な存在であることを証明することになります。
これに対抗するのは、配信文化が定着した現代を象徴する二大巨頭です。
まず、米津玄師の「IRIS OUT」は、2025年を象徴する大ヒット曲として注目を集めています。ビルボードJAPAN Hot 100で6週連続首位を獲得し、自身の持つ『Lemon』の記録を更新したこの楽曲は、その社会的な影響力と楽曲の完成度の高さから、「大賞」の最有力候補の一角を占めています。
また、Creepy Nutsの「Mirage / 眠れ」も強力な対抗馬です。「Bling-Bang-Bang-Born」の世界的ヒットの勢いそのままに、人気アニメ『よふかしのうた Season2』のテーマソングを担当し、年間を通して各種チャートで話題を独占しました。彼らの楽曲は、ストリーミング指標が中心となった現代において、その広がりと影響力を明確に示しています。
多様化する音楽シーンを映す優秀作品賞
優秀作品賞には、上記3組に加え、ILLITの「Almond Chocolate」、M!LKの「イイじゃん」、FRUITS ZIPPERの「かがみ」、アイナ・ジ・エンドの「革命道中 - On The Way」、BE:FIRSTの「夢中」など、ジャンルや世代を超えた多彩な10作品がノミネートされました。
この多様な顔ぶれは、2025年の音楽市場が、配信やストリーミング文化の深化によって、K-POP勢やアイドル、ロックバンドが並列に評価される時代に入ったことを示唆しています。特に、アニメとのタイアップ楽曲が大きな広がりを見せており、社会や時代に寄り添った物語性のある曲が高く評価される傾向は今年も継続しています。
新人賞と特別賞に見る世代交代と敬意
最優秀新人賞の座を争う新人賞候補には、次世代を担う新星たちが名を連ねています。公式発表では、BOYNEXTDOOR、CUTIE STREET、SHOW-WA & MATSURI、HANAの4組が選出されました。中でも、K-POP界で頭角を現したBOYNEXTDOORは、そのパフォーマンスと話題性から最有力候補の一人として注目されています。
また、特別部門では、藤井風が「Prema」で特別アルバム賞を受賞し、&TEAMが特別国際音楽賞を受賞するなど、国際的な活躍も評価の対象となりました。さらに、長年の功績を称え、矢沢永吉が特別賞に選ばれています。最優秀歌唱賞には、演歌界の実力者である山内惠介が輝いており、日本の音楽文化の継承と発展に対する日本レコード大賞の敬意が示されています。
選考基準:時代の象徴と国民的共鳴
レコ大の選考は、単なるヒットチャートの順位だけではなく、「その年の象徴的な曲」や「国民的な共感」を得た作品を重視する傾向が強いとされています。2025年は、ストリーミングやライブ動員数といった現代的な指標が加味されつつも、楽曲が持つメッセージ性や、時代と共鳴する物語性が最終的な選考の鍵を握ると見られています。
第67回 日本レコード大賞は、12月30日(火)に東京・渋谷の新国立劇場 中劇場からTBS系列で午後5時30分より生放送されます。総合司会は安住紳一郎アナウンサーと川口春奈が務めます。配信文化が音楽シーンの中心となった2025年。どの楽曲がこの激戦を制し、時代の象徴として歴史に名を刻むのか、レコ大 2025の結末に大きな注目が集まっています。