ホークス川口冬弥、支配下から戦力外の波乱2年 育成再契約で誓う「再起」
ニュース要約: ソフトバンクホークスの川口冬弥投手は、プロ2年目で支配下登録と戦力外通告という波乱を経験。怪我からの復帰を目指し、11月に育成選手として再契約を結んだ。球団が認めたポテンシャルを武器に、リハビリ組から再び支配下の座を掴むための挑戦が始まる。
川口冬弥、波乱のプロ2年目終え再起へ ホークスが託した「育成」の役割
一軍デビューから一転、戦力外の非情通告 リハビリ組で目指す来季の支配下復帰
(2025年11月26日 福岡発)
2025年シーズン、一時はその左腕でホークス投手陣の一角を担うかと期待された男が、再びゼロからのスタートを切った。福岡ソフトバンクホークスの川口冬弥投手(26)が、11月8日付で育成選手として球団と再契約を結び、現在、リハビリ組に合流して復帰に向けた調整を継続している。プロ入りからわずか2年で支配下登録と戦力外通告を経験するという波乱のキャリアを歩む川口冬弥だが、「現役続行」への強い意志を胸に、自らのポテンシャルを信じて再起を図る。
支配下昇格の光と、怪我がもたらした戦力外の影
川口冬弥投手のプロ野球人生は、まさに急転直下の連続だった。大学、独立リーグを経て、2024年の育成ドラフト6位でホークスに入団。その潜在能力の高さは、早くも2025年6月に結実する。ファームでの好投が認められ、念願の支配下登録を勝ち取ったのだ。
支配下復帰後、即座に一軍でのデビューも果たし、リリーフとして好投を見せるなど、首脳陣の期待に応える活躍を見せた。しかし、長くは続かなかった。怪我の影響により戦線離脱を余儀なくされると、そのままシーズン終盤まで一軍復帰を果たせず、10月には球団から非情な「戦力外通告」を受けた。
これは、ホークスが抱える豊富な戦力と、シビアな編成方針を象徴する出来事であった。ファームには常に高いレベルの選手がひしめき合い、怪我で長期離脱した選手に対しては、一度「構想外」として整理し、育成枠で再チャレンジの機会を与えるという、球団独自の育成戦略が背景にある。
「野球選手として」の強いこだわり
戦力外通告を受けた選手は、他球団での現役続行を模索するか、引退の道を考えるのが一般的だ。しかし、川口冬弥投手は、ホークスが打診した育成契約での再契約を迷わず選択した。
球団関係者によると、川口投手は「野球選手としてのキャリアを継続したい」という強い希望を球団側に伝えていたという。一部で憶測された芸能界への復帰動向についても、現時点ではそのような動きは一切確認されておらず、プロ野球選手としてマウンドに立つことに全力を注ぐ姿勢を見せている。
ホークス側も、育成ドラフトで獲得し、一度は支配下に上げた左腕のポテンシャルを高く評価している。怪我さえ完治すれば、一軍で通用する球威と変化球を持っていると判断したため、育成枠という形でリハビリと調整期間を与える決断を下したのだ。これは、川口選手が持つ将来性への投資であり、ホークスの育成システムが機能している証左でもある。
復帰へのロードマップ:リハビリ組からの脱却
現在、川口冬弥投手は、チームのリハビリ組に合流し、復帰に向けた地道な調整を続けている。来季の目標は明確だ。まずは怪我を完治させ、春季キャンプ、そしてファームでの実戦を通して、再び支配下登録を勝ち取ること。
ホークスは、育成選手であっても結果を出せば即座に支配下へ引き上げる柔軟なシステムを持つ。しかし、川口選手にとっての競争相手は、次々と入団してくる若手や、同じく再起を誓う育成選手たちだ。
「一度は掴んだ支配下の座を、再び手放すわけにはいかない」
川口冬弥投手の胸中には、そうした強い決意があるだろう。2025年シーズンを波乱の中で終えた左腕が、厳しいリハビリ期間を経て、再び一軍のマウンドで輝きを取り戻すことができるのか。その再起への挑戦は、ホークスファンのみならず、多くの野球ファンから熱い視線が注がれている。彼の動向は、2026年シーズンのホークス投手陣の編成を占う上で、重要な鍵を握るだろう。