JR東日本、年末年始予約が前年比124%増!迫る2026年春ダイヤ改正と運賃制度の抜本改革
ニュース要約: JR東日本の年末年始指定席予約は前年比124%と、移動需要の力強い回復を示しています。同社は冬季運行安定化へAI・ロボット技術を導入する一方、2026年春には安全確保のため新幹線終電の繰り上げ、および往復割引廃止を含む運賃制度の抜本的な見直しを実施します。
JR東日本、年末年始予約は前年比124%:移動需要の回復と迫る2026年春ダイヤ改正の波
【東京】
2025年末から2026年始にかけての帰省・旅行シーズンを控え、東日本旅客鉄道(JR東日本)の指定席予約状況が、昨年を大幅に上回る水準で推移していることが明らかになった。新幹線および在来線特急を含めた予約総数は前年比124%の164万席に達しており、コロナ禍からの移動需要の力強い回復を示している。一方で、同社は利用者の利便性向上と安全安定輸送のため、技術革新による冬季対策の強化、首都圏主要駅周辺の再開発、そして2026年春のダイヤ改正と運賃制度の見直しを同時に進めており、大きな変革期を迎えている。
1. 年末年始、新幹線予約は前年比123%増
JR東日本によると、2024年12月27日から2025年1月5日までの10日間における新幹線の予約座席数は135万席で、前年比123%と好調だ。特に混雑のピークは、下り線(帰省ラッシュ)が12月30日(月)、上り線(Uターンラッシュ)が1月3日(金)と予測されている。この期間の「はやぶさ」「こまち」「かがやき」といった主要列車は、既に夜間を除き満席が続出しており、早期の指定席確保が強く推奨される状況だ。
利用者は、乗車日の1ヶ月前発売に加え、通常発売の1週間前から利用できる「えきねっと事前受付」や、2025年度より開始された新幹線指定席の「3ヶ月前予約」といった早期予約サービスを積極的に活用する必要がある。
また、東海道・山陽新幹線「のぞみ」号は、年末年始期間(12月26日~1月4日)に全席指定席として運行されることが決定しており、自由席の設定がなくなる。これは、混雑集中による混乱を避けるための特別措置であり、広範な利用者への影響が予想される。
2. 冬季運行の安定化へ、AIとロボット活用
JR東日本は、冬季の豪雪地帯での運行安定化を喫緊の課題と捉え、技術導入による安全対策を強化している。特に東北・北海道新幹線では、気象情報と連動した「雪対応モード」を導入し、自動で速度制限や運転間隔を調整することで、安全と定時性の両立を図る。
さらに、除雪車両の増備や線路設備の防雪カバー設置に加え、運行管理システム(ATOS)にAIを組み込み、天候に応じたダイヤ調整をリアルタイムで行う高度化を進めている。雪害後の線路点検にはドローンを活用し、部分路線では除雪ロボットの試験運用も開始。これらは、人手不足が懸念される中で、安全運行を維持するための未来志向の投資と言える。
3. 東京南エリアを変える大規模再開発
移動サービスの提供だけでなく、都市開発事業もJR東日本の成長戦略の柱である。東京都内では、複数の主要駅周辺で大規模な複合開発が進行中だ。
高輪ゲートウェイ駅周辺では、2025年3月に一部まちびらきを迎えた「TAKANAWA GATEWAY CITY」が2026年春にグランドオープンを控える。新改札「トラックス口」の設置や、「NEWoMan TAKANAWA MIMURE」といった商業エリアの展開により、新たな都心のコミュニティ創出を目指す。
また、田町駅西口では、2025年10月に旧森永プラザビル跡地の開発事業が着工。オフィス・商業施設(アトレ)と産業支援施設が整備され、駅前交通広場の拡張も予定されている。大井町駅周辺でも、大規模複合拠点「OIMACHI TRACKS」が2025年度末の開業を目指すなど、東京南エリアの利便性と魅力を高める取り組みが加速している。
4. 2026年春、新幹線終電繰り上げと運賃制度改革
利用者に最も大きな影響を与えるのが、2026年3月14日に実施されるダイヤ改正だ。JR東日本は、東北新幹線と上越新幹線の一部区間において、終電を10分から20分程度繰り上げることを決定した。これは、供用開始から40年以上が経過し、工事量が全体の8割以上を占める区間において、夜間の線路保守作業時間を確保し、安全性を維持するための措置である。
また、同日には運賃改定が実施され、同時に往復乗車券と連続乗車券の発売終了、および往復割引の廃止が予定されている。これらの運行体制および運賃制度の抜本的な見直しは、鉄道事業を取り巻く環境変化に対応し、持続可能なサービス提供を目指すJR東日本の明確な意志を示している。利用者には、これらの変更点に注意し、最新情報を確認することが求められる。
(共同通信社経済部 記者:田中 剛)