【激震】ジャパンカップ、菊花賞馬ドゥレッツァが直前で出走取消！

ニュース要約: 11月30日のジャパンカップ（GⅠ）で、菊花賞馬ドゥレッツァがレース当日の朝、左前肢の蹄球部の炎症による歩様の乱れを理由に出走取り消しとなった。昨年の雪辱を期していた有力馬の突然の離脱は、ファンに大きな動揺を与え、レースの行方に影響を及ぼしている。陣営は早期復帰を目指す方針だ。

【号外】衝撃の出走取消、菊花賞馬ドゥレッツァが戦線離脱

競馬ジャパンカップ、直前で有力馬にアクシデント

昨年の雪辱期すも「歩様の乱れ」、ファンに動揺

2025年11月30日、東京競馬場で行われる第45回競馬ジャパンカップ（GⅠ、芝2400メートル）は、レース直前に大きな波紋を呼ぶ事態となった。昨年の同レースで2着同着と好走した一昨年の菊花賞馬、ドゥレッツァ（牡5歳、美浦・尾関知人厩舎、父ドゥラメンテ）が、当日の朝、疾病を理由に突如として出走取り消しとなったのだ。

JRAが午前6時55分に発表したこの決定は、国内外の強豪が顔を揃える「世界一決定戦」の戦況を一変させるものであり、既に現地入りしていた多くの競馬ファンに衝撃を与えた。

蹄球部に炎症、陣営は苦渋の判断

ドゥレッツァの出走取り消しの理由は、馬主であるキャロットクラブから詳細が公表された。発表によると、前日の最終調整後、左前肢の蹄球部の内側に炎症を発症し、歩様に違和感が確認されたという。陣営は、直前まで「体調面に関しては不安もなく来られている」「いい頃の状態に戻ってきた」と順調な調整ぶりを強調していたが、本番当日の検査で歩様の乱れが顕著となり、大事を取っての苦渋の判断となった。

尾関知人調教師は、このアクシデントについて「ギリギリまで回復を試みたが、万全の状態で大舞台に送り出すことはできないと判断した」と説明。競走馬の健康と安全を最優先した措置であり、ファンからは残念がる声とともに「お大事に」と回復を願うコメントが相次いでいる。

期待された巻き返し、戦線に大きな穴

ドゥレッツァは、イタリア語で「堅さ」を意味する名の通り、バテないスタミナとしぶとさが持ち味の長距離砲である。一昨年の菊花賞では上がり3Fを34秒台で差し切り、その能力の高さは折り紙付きだ。

昨年の競馬ジャパンカップでは、頂点に肉薄する2着同着という成績を残し、今年はフランスのアレクシ・プーシャン騎手を鞍上に迎え、雪辱を期す体制が整っていた。今秋はドバイ・シーマCで3着に入るも、その後の国内戦では着外に終わるなど、本調子を取り戻しきれていない面も見受けられたが、大目標であるジャパンカップに向けては、着実に復調ムードにあったと見られていただけに、今回のドゥレッツァ取り消しは、レースの行方だけでなく、年末のグランプリシリーズを見据えた今後のローテーションにも影響を及ぼす。

SNSトレンド1位に、ファン心理の動揺

この突然の発表は、競馬ファン心理に大きな動揺をもたらした。SNS（旧ツイッター）では「ドゥレッツァ取り消し」のワードが一時的にトレンドランキング1位となるほどの注目を集めた。「新幹線に乗ってしまった」「一撃指定予定馬だったのに」といった失望の声が多数投稿されたことは、同馬に対する期待の大きさを物語っている。

特に、ドゥレッツァの不在は、馬券の予想にも直結する。有力馬の一角が崩れたことで、相対的にジャスティンパレス、タスティエーラといった実績馬への注目度が急上昇。特に、追い切りで上積みが確認されたタスティエーラ陣営は、レーン騎手から「良くなっていることは間違いない」とコメントが出ており、混戦模様に拍車がかかる形となった。