【ジャパンカップ枠順確定】欧州王者カランダガン、理想の「4枠8番」で20年ぶり外国馬Vへ視界良好
ニュース要約: 11月30日のジャパンカップ(GⅠ)枠順が確定。最大の注目を集める欧州王者カランダガン(仏)は、陣営が望んだ理想的な「4枠8番」を引き当て、20年ぶりの外国馬優勝へ万全の態勢を整えた。一方、日本勢は内枠と大外枠に分断され、それぞれの戦略が勝敗の鍵を握る。世界最高峰の舞台で、カランダガンが日本勢の牙城を崩せるか注目が集まる。
【ジャパンカップ2025】欧州王者カランダガン、理想の「4枠8番」に陣営安堵 20年ぶり外国馬Vへ視界良好 日本勢は内と外に分断、展開の鍵は?
2025年11月30日、東京競馬場にて世界最強馬の称号を賭けた第45回ジャパンカップ(GⅠ、芝2400m)が開催される。レースを目前に控えた27日、注目のジャパンカップ 枠順が確定した。今年の最大の焦点は、欧州GⅠを3連勝し、ワールドベストレースホースランキングで首位に立つ仏国の強豪、カランダガン(牝4歳、F.グラファール厩舎)の配置である。
カランダガンは4枠8番という、陣営が最も望んでいた「10番以内」のゲートを引き当て、日本GⅠ制覇に向け、早くも理想的な条件を手中に収めた。2005年のアルカセット以来、外国馬の勝利が途絶えているジャパンカップにおいて、カランダガンが日本勢の牙城を崩せるか、国内外の競馬ファンの熱い視線が注がれている。
欧州王者カランダガン、戦略的「4枠8番」の優位性
今年のジャパンカップに唯一参戦した外国馬カランダガンは、その実力もさることながら、枠順抽選会での結果が大きな話題を呼んでいる。F.グラファール調教師は事前に「10番より内が欲しい」と語っており、4枠8番という配置はまさに理想通りとなった。
東京芝2400mはスタートから最初のコーナーまでの距離が長く、極端な内枠や大外枠の有利不利は少ないとされる。しかし、カランダガンが収まった中間枠(4枠)は、レース序盤で内側の馬群の動きと、外からの進出を冷静に観察できる戦略的なポジション取りが可能となる。
カランダガンは、サンクルー大賞、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS、英チャンピオンSと、今年の欧州ビッグタイトルを次々と制覇してきた。特筆すべきは、これらGⅠ勝利が全て1桁ゲート番(4番、5番、7番)で達成されている点だ。陣営は、同馬が「キャリアの絶頂期」にあると評価し、同厩舎の凱旋門賞馬ダリズよりも「全然上」と自信を示す。4枠8番という中枠から、スムーズな先行または中団待機策をとり、直線でその爆発的な加速力を発揮する展開が濃厚だ。
日本勢の配置と展開の鍵
一方、日本勢は枠順が内と外に分断され、それぞれの戦略が求められる配置となった。
1. 内枠勢:位置取りの妙が問われる
1枠1番ジャスティンパレス(C.デムーロ騎乗)と、1枠2番クロワデュノール(北村友一騎乗)が最内枠に収まった。
特にダービー馬クロワデュノールは、前走の凱旋門賞で14着と大敗しており、国内復帰戦で真価が問われる。内枠は距離ロスなく立ち回れる利点があるが、多頭数となるジャパンカップでは、直線で外へ持ち出す際に進路を塞がれるリスクも伴う。スタート直後から先行集団に取り付き、いかにスムーズにコーナーを回れるかが、内枠勢の最大の課題となる。
2. 外枠勢:距離ロスと加速力の勝負
昨年の日本ダービー馬タスティエーラ(8枠18番)、そして前走天皇賞・秋でGⅠ初制覇を飾ったマスカレードボール(7枠15番、C.ルメール騎乗)は、外枠に配置された。
マスカレードボールは、絶好調のルメール騎手を背に、外からスムーズに加速できる展開を望むだろう。しかし、大外枠はスタート直後のポジション取りで距離ロスを被りやすく、直線での加速力と騎手の判断が勝敗を大きく左右する。タスティエーラも天皇賞・秋8着からの巻き返しを期しており、外枠から先行勢をマークしつつ、早めに仕掛ける「奇策」も視野に入れる必要があるかもしれない。
20年ぶりの偉業か、日本競馬の威信か
ジャパンカップは、東京競馬場のタフな芝2400mで行われるため、スタミナとスピード、そして何よりも騎手の冷静な判断力が求められる。
カランダガンは、4枠8番という理想的な位置から、これまでのGⅠで見せてきた能力を最大限に発揮できる状況にある。日本勢が20年ぶりに外国馬の優勝を許すかどうかの鍵は、カランダガンの得意な中団からの加速を封じ込められるか否かにかかっている。
内枠のクロワデュノールが直線で先に抜け出すか、外枠のマスカレードボールが脅威の末脚で追い込むか。あるいは、カランダガンが欧州王者の実力を見せつけ、国際GⅠの歴史を塗り替えるのか。世界最高峰の舞台で繰り広げられる熱戦は、いよいよ今週末、その幕を開ける。