伊野尾慧、2026年プライム帯主演で俳優の地位確立 STARTO体制下の「二刀流」戦略
ニュース要約: Hey! Say! JUMPの伊野尾慧が、STARTO体制下でキャリアを多角化。難役を演じ演技の可塑性を証明し、2026年1月クールには初のプライム帯連続ドラマ主演が決定した。グループでは7人体制を牽引し、アイドルと実力派俳優の「二刀流」戦略で存在感を増している。
伊野尾慧、アイドルと俳優で存在感増す 「STARTO体制」下の新戦略とキャリアの深化 — Hey! Say! JUMPを牽引、2026年プライム帯主演へ —
2025年11月23日。アイドルグループHey! Say! JUMPのメンバーであり、近年俳優としても目覚ましい活躍を見せる伊野尾慧(いのおけい)が、エンターテイメント界で独自の存在感を確立しつつある。特にSTARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所)が新体制へと移行する中で、伊野尾はグループの核としてだけでなく、連続ドラマの主演を重ねることで、タレントとしてのキャリアを多角的に深化させている。この一年間の彼の活動を追うと、その戦略的なキャリアパスが明確に見えてくる。
俳優としての飛躍:多様な役柄に挑む「可塑性」
伊野尾の俳優としての成長は目覚ましい。2025年1月クールに放送されたテレビ朝日系長寿ドラマ『家政夫三田園』第7シーズンでは、松岡昌宏氏演じる三田園の助手を務める村田光役を続投。冷静沈着ながらも時に繊細な内面を覗かせる村田を好演し、「演技が安定している」「主演を食わない存在感」と評価された。
さらに同年春クール、カンテレ・フジテレビ系『平行世界の夫婦』では伊原六花とW主演を務め、大きな挑戦に挑んだ。本作では、並川幹太という一人の男性が、異なる選択をした「平行世界」で全く異なる人格と運命を辿るという複雑な役柄を演じ分け、その演技の可塑性を証明。従来の明るいイメージから脱却し、感情の爆発や多層的な心理描写を見事に表現し、伊野尾慧は「アイドル」から「実力派俳優」への転換を決定づけた。
そして、2026年1月クールには、松本穂香とのW主演ドラマ『50分間の恋人』(ABCテレビ・テレビ朝日系)がプライム帯で放送予定。これは伊野尾にとって初のプライム帯連続ドラマ主演という快挙であり、俳優としての地位を確固たるものにする重要な一歩となる。
Hey! Say! JUMP、7人体制での牽引役
個人活動の充実と並行し、伊野尾慧はHey! Say! JUMPのグループ活動においても重要な役割を果たしている。2025年1月発売の最新アルバム『H+』は、オリコン公信榜で首週16万枚を売り上げ、連続12作目の首位を獲得。同年7月発売のシングル『encore』も連続35作目の首位を達成するなど、グループは変わらぬ人気を示している。
特に2025年8月に中島裕翔がグループを卒業した後、Hey! Say! JUMPは7人体制へと移行。伊野尾は、チーム内の「智慧担当」として、音楽制作やコンセプト立案において貢献度を高めていると見られる。かつて薮宏太とタッグを組んだ自作曲『♪音♪(おと)』に見られるように、彼の音楽的才能はグループの「成熟化」路線を支える重要な要素だ。2025年10月にはドームツアー『JUMP DOME TOUR 2025-2026 S say』が決定しており、新体制でのパフォーマンスに大きな期待が寄せられている。
STARTO体制下で築く独自の「二刀流」キャリア
伊野尾慧のキャリア戦略の特異性は、アイドル・俳優活動に加え、そのユニークなパーソナリティにある。彼は、明治大学理工学研究科を修了した学術的背景を持つ数少ないタレントであり、その知性と、バラエティ番組で見せる「天然」なキャラクターとのギャップが、視聴者に強い印象を与えている。
かつて固定出演していた『めざましテレビ』などで培ったMC力と、その「天然」人設は、彼の親しみやすさを担保し、幅広い層からの支持を集める。
STARTO ENTERTAINMENTが導入した「エージェント契約」は、タレントに主体的なキャリア選択を促すものであり、伊野尾はこの制度を最大限に活用している。アイドルとしての伝統を継承しつつ、俳優として新たなジャンルに挑戦し、さらにMCや学術的な側面も融合させることで、彼は多角的なキャリアモデルを構築している。
2026年に向け、伊野尾慧はHey! Say! JUMPの中心メンバーとして、そしてプライム帯主演俳優として、その活動の幅を広げ続けている。STARTO体制下での彼の「二刀流」戦略は、今後のエンターテイメント界におけるタレントの理想的なキャリアパスの一つとして、注目を集めることとなるだろう。