ハモネプ2025:優勝「本気でババ抜き」に堂本剛が流した涙の理由とアカペラの未来
ニュース要約: 2025年ハモネプ大リーグは過去最高レベルの戦いとなり、優勝は「本気でババ抜き」が獲得。審査員として初参加した堂本剛は、自身の応募経験を明かし、優勝チームのパフォーマンスに感涙した。こっちのけんと氏も参加し、次世代への継承を象徴。音楽への熱意が伝わる感動的な大会となった。
ハモネプ2025、新時代のアカペラ頂上決戦。優勝「本気でババ抜き」に堂本剛・こっちのけんとが流した涙の理由
2025年11月15日に放送された「全国ハモネプ大リーグ2025~アカペラ日本一決定戦~」は、出場グループの技術と表現力が「過去最高レベル」に達し、審査員までもが涙する感動的な大会となった。過去最多となる347組の応募から選ばれた精鋭たちが激突する中、見事頂点を極めたのは大阪府出身の「本気でババ抜き」。彼らが披露したMrs. GREEN APPLEの『ケセラセラ』は、審査員陣の心を強く揺さぶり、アカペラ界の新たな歴史を刻んだ。
今回の大会は、プロアマ問わず年齢制限もない真の日本一決定戦として開催され、高校生大会覇者の岡山学芸館高校や、ハモネプ最多優勝記録を持つ立命館大学「ReMember」など、多様な実力派グループが参戦。その中で「本気でババ抜き」は、決勝戦で技術力とチームワークに裏打ちされた圧巻のパフォーマンスを披露し、483点という高得点を獲得。同点となったグループを、ハモネプOBである土屋礼央審査員の採点によって辛うじて退け、見事栄冠を勝ち取った。
審査員:堂本剛が明かした「人生を変えた」ハモネプへの愛
特に注目を集めたのは、ゲスト審査員として初めて参加した堂本剛とこっちのけんと、二人の熱量の高い審査姿勢だった。
KinKi Kidsとしての活動を経て、独自の音楽性を追求し続ける堂本剛は、今回の審査員就任について「僕の音楽人生の中でもとても幸せな1日に」なったと語る。実は彼自身、過去にハモネプに応募した経験があり、その悔しい思いが「今の自分がいる」大きな原点だと明かしている。
彼は、単なる技術評価に留まらず、長年のファンとしての「ハモネプを愛してきた歴史とその知識」をもとに、「愛情を込めて」採点を行った。優勝チーム「本気でババ抜き」のパフォーマンスを聴いた際には、「泣きそうに…」と感極まり、出場者がステージにかける熱意と緊張感、そして音楽への純粋な愛が、彼の胸を打ったことを示している。
堂本にとって、かつての応募者が今度は審査する側に立つという経験は、まさに自身の音楽人生における特別な転換点であり、その独自の視点が、今回の大会に深い物語性を与えたと言えるだろう。
こっちのけんとが象徴する新世代への継承
一方、TikTokなどのSNSで絶大な人気を誇り、現代の音楽シーンを牽引する存在であるこっちのけんと氏も、ハモネプを「僕自身の『音楽の原点』」と位置付けている。
彼は、今回の出場者のレベルを高く評価しつつ、「偶然この番組を見たお子さんが、将来アーティストになるなんてこともあるかもしれません」とコメント。彼の参加は、従来のテレビ視聴者だけでなく、デジタルネイティブな若年層に対し、「アカペラ」という文化の魅力を再訴求する役割を果たした。彼の視点は、技術だけでなく、いかに観客の心に響くか、次世代に夢を与えることができるかという、表現力や共感性を重視した現代的な評価基準を導入したことを意味する。
アカペラの未来:「勇気」と「感動」の伝播
「ハモネプ2025」は、単なるアカペラ技術の競い合いではなく、一つの目標に向かって熱意を込めて努力する若者たちの姿が、視聴者に大きな「勇気」と「感動」を与える場となった。
優勝した「本気でババ抜き」の快挙は、今後のアカペラ界に大きな影響を与えるだろう。今回の大会を通じて、アカペラの技術と表現の幅は著しく拡大しており、今後もトップレベルの演奏がより多様化し、幅広い世代やジャンルから新たなスターが誕生することが期待される。
審査員の涙が物語るように、ハモネプが持つ「音楽の力」と「夢を追う熱意」は、2025年という時代においても、変わることなく人々の心を揺さぶり続けている。