【CL】バルセロナ、因縁フランクフルトに勝利!「占拠」の屈辱を乗り越え、フリック新体制が歴史的再出発
ニュース要約: 欧州CLグループステージでバルセロナと因縁のフランクフルトが激突。改修後のカンプ・ノウでの歴史的な再戦は、バルセロナがクンデの2得点により2-1で逆転勝利を収め、「占拠」の屈辱を乗り越えた。この勝利は、フリック監督の破壊的攻撃戦術の有効性を示すものとなった。
バルセロナ 対 フランクフルト:因縁の再戦、改修カンプ・ノウで歴史的勝利――フリック戦術が「占拠」の悪夢を払拭
【バルセロナ発:2025年12月10日 共同】
サッカー欧州チャンピオンズリーグ(CL)は9日、グループステージの重要な一戦として、FCバルセロナとアイントラハト・フランクフルトがカタルーニャの地で激突した。2022年のヨーロッパリーグ(EL)準々決勝で、フランクフルトサポーターにホームスタジアムを「占拠」され、屈辱的な敗北を喫したバルセロナにとっては、雪辱を期す因縁の対決となった。
改修工事を終え、新しい装いとなったSpotify カンプ・ノウでのCL初戦となったこの試合は、バルセロナがジュール・クンデの2得点により2-1で逆転勝利を収めた。単なる勝ち点3以上の価値を持つこの勝利は、クラブが過去のトラウマを乗り越え、ハンス・フリック新体制のもとで新たな時代に踏み出したことを象徴している。
1.「カンプ・ノウ占拠」の悪夢とクラブの変革
両クラブの対戦が常に特別な意味を持つのは、2022年4月に発生した「カンプ・ノウ占拠」事件に遡る。当時、ELで対戦したフランクフルトは、アウェイゲームにもかかわらず約3万人ものサポーターを送り込み、バルセロナのホームアドバンテージを完全に奪い去った。シャビ監督(当時)をして「家を奪われた」と言わしめたこの事件は、バルセロナのクラブ運営とチケット管理の脆弱性を露呈させた。
この苦い経験は、クラブに変革を促した。ジョアン・ラポルタ会長はチケット転売防止策を導入し、そして物理的なスタジアムの改修が実行された。2025年12月9日の試合は、その約2年半にわたる大規模改修を経て、初めて本拠地に戻った新スタジアムでのCL戦となった。
この歴史的な舞台で、バルセロナは勝利という形で因縁に終止符を打った。フランクフルトは前半21分にアンスガー・クナウフの先制点で優位に立ったものの、後半に入りバルセロナの攻撃が爆発。50分と53分に、セットプレーからDFクンデが立て続けにヘディングシュートを決め、試合をひっくり返した。
2.フリック監督の破壊的攻撃戦術が奏功
フリック監督率いるバルセロナは、今季に入り「破壊的」と評される攻撃力を示している。11試合で41ゴールを奪うなど、CLのラウンド16進出に向けて得失点差が重要となる新フォーマットにおいて、勝利と大量得点が必須とされていた。
フリック戦術の根幹は、大胆なハイライン設定と連動性の高いハイプレスにある。センターバックからの目的主導のビルドアップを起点とし、特に右サイドを攻守両面で鍵とする多角的な攻撃パターンを展開した。
対照的に、フランクフルトはアウェイ戦での守備の脆弱性が指摘されており、この日もバルセロナの多彩な攻撃に対応しきれなかった。バルセロナのゴール数が2.5以上という事前の予測は、フランクフルトの守備課題とカタルーニャの攻撃力の差を正確に示唆していたと言える。
一方で、バルセロナのハイライン戦術は、カウンター攻撃に対して脆弱性を抱えるという懸念点も存在する。クラブ・ブルッヘ戦でのポゼッション率70%超えながらの敗戦例が示すように、今後、より組織的な強豪と対峙する際には、リスク管理が重要となるだろう。しかし、この日の勝利は、主力選手たちがフリックの戦術に順応し、個人能力を開花させていることを証明した。
3.冬の移籍市場と今後の欧州戦線
今回の対戦は、今後の移籍市場の動向によって、両クラブの戦力バランスが大きく左右される可能性を秘めている。
フランクフルトに所属するドイツ代表DFナサニエル・ブラウン(23)に対し、バルセロナは獲得に強い関心を示しており、移籍金は100億円超と見込まれている。バルセロナは、フリック監督のハイライン戦術を支える守備陣の強化を急務としており、ブラウン獲得はフランクフルトとの直接的な戦力争奪戦となる。
また、バルセロナでは、負傷していたGKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンがこのCLフランクフルト戦での復帰が期待されていたが、彼の今冬の去就も注目されている。テア・シュテーゲンはプレー時間確保を理由に移籍を検討しており、守備面での戦力構成に影響を及ぼす見込みだ。
フランクフルトも、FWワヒを2600万ユーロ(約46億円)で獲得するなど、攻撃面の補強を進めており、欧州大会での競争力強化を図っている。
改修されたスタジアムでの勝利は、バルセロナにとって過去の清算を意味する。しかし、両クラブが欧州大会の舞台で今後も対戦する可能性は高く、今回のバルセロナ 対 フランクフルト戦は、新たな因縁の始まりとして、記憶に刻まれることとなるだろう。
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