円相場は157円台後半で円安進む 中銀ウイーク控え植田日銀総裁の会見に注目集まる
ニュース要約: 27日の東京円は157円台後半と円安が進んだ。米株上昇を受けた円売りに加え、為替介入への警戒感も意識される。今週はFRB・ECB・日銀が会合を開く中銀ウイークで、植田和男総裁の会見後の円相場の反応に市場の関心が集まっている。
27日の東京外国為替市場の円相場は、1ドル=157円台後半で取引された。午後5時時点では前日比74銭円安ドル高の1ドル=157円86~87銭となり、ユーロに対しても12銭円安の1ユーロ=176円18~22銭で推移した(共同通信)。前日の米国株式市場で主要株価指数が上昇したことを受け、米経済の堅調さが意識され、円売りドル買いが進んだ。市場関係者の間では、政府や日銀による為替介入への警戒感が意識されているとの声も聞かれた。同日の午前10時時点でも、前日比51銭円安の157円63~64銭と円安方向で始まっており、日中を通じて円売りの流れが優勢だった。こうした円安の動きの一方で、外国為替市場でかつて見られた「有事の円買い」が再び動き出したと指摘する向きもある。日本経済新聞は27日、円を巡る環境の変化を分析する記事の中で、今週後半に日銀の金融政策決定会合が控えるなか、植田和男総裁の記者会見後には円安に振れることが多かった過去の例に反して、円高になるのではとの見方があると報じた。今週は米連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)の会合を含む「中銀ウイーク」に当たり、日銀がそのトリを飾る。FRBの会合は27~28日、ECBの会合は29日に開かれる予定で、主要国の中央銀行が相次いで金融政策を決める一週間となる。日本銀行の動向に注目が集まる背景には、利上げを巡る政策運営がある。9月18日の会合で日銀は利上げを決定したものの、2人の審議委員が反対し、決定後に円下落が進んで一時158円台に付いたと日本経済新聞が報じている。また植田総裁は10月16日の記者会見で、エネルギー価格や人工知能(AI)関連の需要を注視しながら利上げの姿勢を維持する考えを示したと共同通信が伝えている。植田会見後の為替の反応は市場参加者の関心の的であり、会合を控えては円相場が157円台を中心に方向感を欠いてこう着する場面もあった。市場では、金融政策の行方に加えて政府・日銀の為替介入への警戒感が意識されるなか、内外の金融イベントを通過するまで円相場の大きな動きは限られるとの見方も示されている。足元の円安がどこまで進むのか、あるいは「有事の円買い」の流れが強まるのか、今週の日銀会合と植田総裁の会見がひとつの分水嶺となりそうだ。
参考情報源
関連コンテンツ
マイニュースへ
あなた専用のニュースレポートをチェックしましょう