【訃報】ザ・ストーン・ローゼズのマニ逝去(63歳):UKロックの伝説、三度目の再結成は永遠の夢に
ニュース要約: UKロックを代表するバンド、ザ・ストーン・ローゼズのベーシスト、マニ(ゲイリー・マイケル・マウンフィールド)が63歳で逝去した。彼の革新的なベースラインはマッドチェスター・ムーブメントを牽引し、UKロックの骨格を築いた。この悲報により、長年待望されていたザ・ストーン・ローゼズの「三度目の再結成」の可能性は事実上消滅。マニの功績はプライマル・スクリームでの活動も含め計り知れず、彼の遺したグルーヴは永遠に英国音楽史に輝き続ける。
追悼:UKロックの象徴、マニ(ザ・ストーン・ローゼズ)逝去 63歳:伝説の再結成、永遠に閉ざされた夢
衝撃の訃報、UKロック界に深い影
【ロンドン、東京発】2025年11月、UKロックシーンの歴史において最も影響力のあるベーシストの一人、ゲイリー・マイケル・マウンフィールド、通称マニが63歳で逝去した。マニは、1980年代後半から90年代にかけて「マッドチェスター」ムーブメントを牽引したザ・ストーンローゼズの中核メンバーであり、その訃報はイアン・ブラウンやリアム・ギャラガーといった同時代のアイコンたちからも追悼のコメントが寄せられるなど、音楽界に大きな衝撃を与えている。
この悲報により、長年にわたりファンの間で囁かれ続けてきたザ・ストーンローゼズの「三度目の再結成」の可能性は、事実上、永遠に消滅したとみられている。
ザ・ストーンローゼズは1996年に一度解散した後、2011年に17年ぶりに再結成を果たし、世界中のスタジアムを満員にしたものの、2017年のグラスゴー公演を最後に再び活動を停止していた。ギタリストのジョン・スクワイアも2019年にはバンドの終焉を明言しており、今回のマニの逝去は、この偉大なバンドの歴史に決定的な終止符を打つこととなった。
90年代UKロックの骨格を築いたベースライン
マニの音楽的功績は計り知れない。彼のベースラインは、単なるリズム隊としての役割を超え、ザ・ストーンローゼズの革新的なサウンドの骨格を形成した。1989年のデビューアルバム『The Stone Roses』において、マニが奏でたリズミカルでメロディアスなベースは、ジャングリーなギターサウンドとファンク、ダンスミュージックの要素を融合させ、後のブリットポップやUKインディーロックの方向性を決定づけた。
特に、そのグルーヴ感は、従来のロックの重厚さとは一線を画し、当時のマンチェスターのダンスカルチャーをロックサウンドに見事に持ち込んだ。彼のベースラインがなければ、ザ・ストーンローゼズの代名詞であるサイケデリックで躍動的なサウンドは成立し得なかったと言える。この遺産は、オアシスやブラーといった後続のバンドにも多大な影響を与え続け、現在の英国ロックシーンにも色濃く残っている。
再結成への深い想いとバンド間の葛藤
マニのキャリアを語る上で欠かせないのが、ザ・ストーンローゼズとプライマル・スクリームという二つの巨大なバンドでの活動だ。
1996年のストーンローゼズ解散後、マニはプライマル・スクリームに加入。1997年の『Vanishing Point』や2000年の『XTRMNTR』といった重要作に参加し、ハウスやダンスミュージックを取り入れたより民主的で実験的なバンド環境を享受した。
しかし、2011年にザ・ストーンローゼズが再結成する際、マニはプライマル・スクリームを脱退し、古巣への復帰に専念した。この決断は、彼がザ・ストーンローゼズというバンドに抱いていた深い愛情と、実現を望んだ再結成への強い意志を示している。再結成後のストーンローゼズは、フジロックフェスティバルのヘッドライナーを務めるなど精力的に活動したが、新曲リリースは2曲に留まり、2017年に再び活動を停止した。
生前、マニはザ・ストーンローゼズでのイアン・ブラウンとジョン・スクワイアの関係性には敬意を示しつつも、プライマル・スクリームではより自由に音楽ができたと語っていた。このコメントは、彼の音楽家としての探求心と、ザ・ストーンローゼズの持つ独特なダイナミクスの中で活動することの複雑さをうかがわせる。
永遠となった伝説、残された功績
2025年11月のマニの逝去は、彼が最後に専念したザ・ストーンローゼズの未来を閉ざす形となった。長らく再結成の噂が絶えなかった背景には、ファンが彼の象徴的なベースラインとバンドの再出発を強く望んでいたことがある。
検索エンジン上でも「ストーンローゼズ マニ」というキーワードが常に高い関心を集めていたことからも、彼の存在がバンドの再始動の鍵と見なされていたことがわかる。
マニは亡くなる直前のインタビューで、自身の健康状態を「最高の状態」だと語り、ザ・ストーンローゼズの楽曲の持つ力とバンドへの自信を誇示していたという。彼の逝去により、2026年9月に予定されていた彼の活動を振り返るトークショーツアーも実現が困難となった。
ザ・ストーンローゼズは伝説となり、マニのベースが刻んだグルーヴは、これからも世代を超えてUKロックのリスナーを魅了し続けるだろう。彼の遺した音楽的遺産は、英国音楽史において永遠に輝き続ける。