湊川親方
2025年11月28日

元大関・貴景勝、2026年「湊川部屋」始動へ:九州場所で証明した次世代育成の手腕

ニュース要約: 日本相撲協会は、元大関・貴景勝の湊川親方が2026年1月26日付で常盤山部屋を継承し「湊川部屋」として始動すると決定した。湊川親方は現役時代の経験を活かし、基本徹底と精神論を軸とした育成哲学を若手に伝授。九州場所では幕下筆頭の全勝など指導の成果が結実しており、新体制での飛躍に期待が高まっている。

元大関・貴景勝が描く新時代の育成哲学:常盤山部屋を継承し「湊川部屋」へ、九州場所で示した指導の萌芽

【東京】 日本相撲協会は先般の理事会において、元大関・貴景勝の湊川親方(30)が、2026年1月26日付で常盤山部屋を継承し、「湊川部屋」として新たなスタートを切ることを正式に決定した。現・常盤山親方(元小結・隆三杉)が定年を迎えることに伴う部屋継承であり、元大関という輝かしい実績を持つ湊川親方が、伝統ある部屋の歴史を引き継ぎ、若手育成の第一線に立つことに、相撲ファンや関係者から大きな期待が寄せられている。

この部屋継承は、単なる名義変更に留まらず、大相撲界における次世代育成の新たなモデルケースとなる可能性を秘めている。特に、2025年九州場所を終えたばかりの常盤山部屋の力士たちの成績は、新師匠となる湊川親方の指導がすでに浸透し始めていることを示唆しており、2026年の飛躍に向けた確かな土壌が築かれつつある。

九州場所で結実した指導の萌芽

2025年九州場所では、常盤山部屋所属の力士たちが、幕下以下の番付で目覚ましい活躍を見せた。中でも、幕下筆頭の力士が全勝の7勝0敗という圧倒的な成績を収め、来年初場所での十両昇進が極めて有力視されている。これは、部屋にとって久しぶりの関取誕生であり、まさに新体制への移行を前にした朗報と言える。

三段目以下の力士たちも複数名が勝ち越しを記録しており、部屋全体の底上げが着実に進んでいる。これらの好成績は、昨年9月場所で現役を引退し、部屋付き親方として本格的な指導を開始した湊川親方の存在抜きには語れない。

関係者によれば、湊川親方は、自身の現役時代に培った「圧力と突き押し」の技術だけでなく、怪我との闘いや大関としての重圧を乗り越えた精神論を、若手力士に対し熱心に伝えているという。特に、幕下筆頭の力士が全勝を飾った背景には、親方による技術指導と、昇進への意識改革が強く影響していると見られている。

湊川イズム:基本徹底と「心技体」のバランス

湊川親方の育成哲学は、現役時代の自身の相撲スタイルと同様に、基本の徹底に重きを置いている。親方は「若手力士にはまず基本の稽古を徹底させ、土台を固めること。その上で、心技体のバランスを重視する」との考えを示している。

元大関の経験を活かした指導は、厳格でありながらも、力士一人ひとりの個性を尊重し、長所を伸ばす温かい側面も持ち合わせていると評判だ。特に、部屋の注目力士である千代翔馬や、将来を期待される千代丸、そして部屋の柱としての役割を担う千代富士といった面々に対し、湊川親方は個別の助言を与え、精神的なサポートも欠かさない。

湊川親方は、元大関として、頂点を極めることの難しさ、そして挫折から立ち直る強さを身をもって知っている。この経験こそが、若手力士にとって何物にも代えがたい「生きた教材」となり、厳しい稽古を乗り越える原動力となっている。

2026年1月、新「湊川部屋」の船出

2026年1月場所は、常盤山部屋の力士たちにとって、新湊川部屋としての初陣を飾る重要な場所となる。この場所の番付編成では、幕下からの十両昇進や、三段目から幕下への昇格が実現すれば、新体制への弾みとなることは間違いない。

現・常盤山親方からの継承は、部屋の歴史と伝統を尊重しつつも、元大関というトップレベルの指導者が指揮を執ることで、部屋の競争力を高める狙いがある。相撲界全体が若手育成の強化を課題とする中、元大関が直接指導にあたる「湊川部屋」の動向は、今後の大相撲の勢力図にも影響を与える可能性を秘めている。

2026年1月26日、湊川親方が正式に部屋を継承し、「湊川部屋」が誕生する。元大関の熱い指導のもと、若手力士たちがどのように成長し、大相撲の舞台で活躍するのか。ファンは、新時代の幕開けとなるこの部屋の飛躍に、熱い視線を送っている。(了)

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