【NBA分析】SGAの第4Q支配力でサンダーが12連勝！東地区はキャブズ対セルティックスが鍵

ニュース要約: NBAレギュラーシーズンが本格化。ウェスタンではSGA率いるサンダーが驚異の12連勝を達成し、独走態勢に入った。「ブレイザーズ対サンダー」戦ではSGAが第4クォーターで決定的な支配力を発揮。一方、東地区ではキャバリアーズがリードを保ち、復調の兆しを見せるセルティックスとの「キャブズ対セルティックス」の攻防がプレーオフシード権争いの最大の焦点となっている。

【NBA深層分析】SGAが牽引するサンダー、独走態勢へ第四Qの支配力で「ブレイザーズ対サンダー」を制す

東地区は「キャバリアーズ対セルティックス」が覇権争いの鍵

（2025年12月1日東京発共同通信）

北米プロバスケットボール協会（NBA）は12月に入り、レギュラーシーズンが本格化している。特にウェスタン・カンファレンスでは、昨季王者オクラホマシティ・サンダーが圧倒的な強さを見せつけ、リーグ全体の話題を独占している。直近の「ブレイザーズ対サンダー」戦では、サンダーのエース、シェイ・ギルジャス・アレクサンダー（SGA）が再びその決定力を見せつけ、チームはシーズン20勝1敗、12連勝という驚異的な成績を達成した。

■サンダーの独走を支えるSGAの「支配の第四クォーター」

サンダーは11月30日と12月1日の両日、ポートランド・トレイルブレイザーズとの連戦に臨んだ。特に12月1日の試合では、サンダーが123-115で勝利を収めたが、試合の趨勢を決めたのは、若きスーパースターSGAの冷静かつ爆発的なスコアリング能力だった。

SGAはこの試合で26得点、4リバウンド、5アシストをマーク。特に第4クォーター終盤、残り2分30秒の場面でベースラインからのスムースなジャンパーを沈め、得点を20点台に乗せると、その後もプルアップジャンパーとフリースローで連続得点を重ね、ブレイザーズの追い上げの芽を完全に摘んだ。この決定的な瞬間に見せたSGAの支配力は、彼がリーグ最高の選手の一人であることを改めて証明している。

サンダーは、先発センターを怪我で欠くという困難な状況にもかかわらず、チーム全体でそれを補完するバランスの良さが際立っている。若きビッグマン、チェット・ホルムグレンは19得点、9リバウンド、3ブロックという攻守にわたる貢献を見せ、エイジェイ・ミッチェルも17得点5リバウンド5アシストと、SGAを強力にアシストした。チームは攻守にわたり優れたパフォーマンスを見せ、リーグトップの座を確固たるものにしている。

対するブレイザーズも、デニー・アブディヤが31得点、19リバウンド、10アシストという圧巻のトリプルダブルを記録するなど、タレントの片鱗を見せた。しかし、リーグ最高の勝率を誇るサンダーの壁は厚く、SGAの決定的なパフォーマンスの前に屈した形だ。サンダーは、既に昨季チャンピオンの貫禄を示しており、このまま行けば70勝も視野に入るほどの実力を保持していると専門家は分析している。

この「ブレイザーズ対サンダー」の対戦カードは、西地区における若手スター同士の激しいライバル関係を象徴しており、サンダーが慢心することなく、この高い集中力を保てるかが今後の鍵となる。

■東地区の混戦模様：「キャバリアーズ対セルティックス」の攻防に注目

一方、イースタン・カンファレンスに目を向けると、クリーブランド・キャバリアーズが安定した強さで上位に位置し、東地区の覇権争いをリードしている。現在のパワーランキングで4位と高評価を得るキャバリアーズは、若手中心のチームながら、組織的なディフェンスと多彩なオフェンス展開で勝利を重ねている。

対して、長年の強豪ボストン・セルティックスは、ジェイソン・テイタムの怪我や主力の流出が響き、シーズン序盤は17位と苦戦を強いられた。しかし、直近の試合では勝利を重ねており、復調の兆しが見え始めている。

直近の「キャバリアーズ対セルティックス」の試合結果詳細については、確報が待たれる状況であるものの、11月30日にはセルティックスが117-115で辛勝したと示唆されており、この対戦が東地区の勢力図を占う上で極めて重要であることがわかる。

キャバリアーズは、セルティックスの強固なディフェンスを攻略するため、速いトランジション（速攻）や、インサイドを固める守備に対して外角からのスリーポイントシュートを多用する戦略を採っていると推察される。個人技を活かした1対1の攻撃でディフェンスを引きつけ、味方へのパスでスペースを作る動きも彼らの得意とするところだ。

セルティックスが本来の力を取り戻し、キャバリアーズやニックスといった上位チームにどこまで食い込めるかが、東地区のプレーオフシード権争いの最大の焦点となる。特にテイタムが万全の状態で復帰し、チームのディフェンスが安定すれば、彼らが持つ爆発力は依然として脅威であり、今後の「キャバリアーズ対セルティックス」の直接対決は、イーストの行方を左右する重要なカードとなるだろう。

■若手スターが牽引する新時代の到来

サンダーのSGAや、キャバリアーズを支える若手選手たちの活躍は、NBAが世代交代期に入っていることを明確に示している。「ブレイザーズ対サンダー」戦で見られたSGAの支配力と、東地区の「キャバリアーズ対セルティックス」戦が示唆する激しい戦略的な攻防は、2025-26シーズンが最後まで目の離せない展開になることを予感させる。各チームの戦力の安定化と怪我の克服が、今後の順位変動の決定的な要因となるだろう。