八村塁が流れを変えた!レイカーズ、連続ダンクで第4Qの危機脱出、PO争いへ前進
ニュース要約: NBAレイカーズはペリカンズに118-104で勝利し、西地区プレイオフ争いで優位性を固めた。第4Q、ペリカンズの猛烈な追い上げで流れが悪化する中、八村塁が連続ダンクを叩き込み、チームの危機を救った。八村は14得点に加え、流れを変える「エナジー」として機能し、レイカーズの勝利に不可欠な役割を果たした。
【現地リポート】レイカーズ、激戦の第4Qを制す 八村塁が連続ダンクで流れ呼ぶ 西地区PO争いに優位性
2025年11月15日(日本時間)
NBAはシーズン中盤を迎え、西地区のプレイオフ争いが激化するなか、ロサンゼルス・レイカーズ対ニューオーリンズ・ペリカンズの注目の一戦が現地時間14日に行われた。結果はレイカーズが118-104で勝利。レイカーズは第4クォーター(Q)序盤にペリカンズの猛烈な追い上げを受けるも、日本の八村塁選手が勝負を決する重要な場面で連続ダンクを叩き込み、チームの白星に大きく貢献した。
この勝利は、西地区で現在7位につけるレイカーズにとって、プレイオフ確定圏内の優位性を固める上で極めて重要であり、八村選手の存在感が改めてクローズアップされる結果となった。
第4Qの攻防:逆転の危機を救った八村の躍動
試合は終始、レイカーズがリードを保つ展開ながらも、ペリカンズの粘り強い守備と速攻がレイカーズを苦しめた。特に、雌雄を決した第4Qの攻防は手に汗握るものだった。
第3Qを終えリードしていたレイカーズだったが、第4Q序盤、ペリカンズに0-8のランを許し、点差は一気に8点(96-88)まで縮まる。ペリカンズは「守りのペリカンズ」と呼ばれる守備力の高さを発揮し、集中したディフェンスと速いトランジションで、レイカーズを逆転寸前まで追い詰めた。
会場の雰囲気がペリカンズのムードに傾きかけたこの緊迫した状況で、流れを断ち切ったのが八村選手だった。第4Q中盤、八村は立て続けに豪快なダンクを叩き込み、チームの士気を一挙に回復させた。このダンクは単なる2点以上の価値があり、レイカーズはタイムアウトを挟んで攻守のリズムを立て直しに成功。八村はこの日、2本の3ポイントシュートを含む14得点を記録し、得点以上に、土壇場でチームを救う「エナジー」の役割を果たした。
最終的に、リーブスやドンチッチら主力の得点も重なり、レイカーズは再び点差を広げ、逆転を許すことなく会心の勝利を収めた。
攻めるレイカーズ、守りのペリカンズ
この試合は、攻撃的なタレントを揃える「攻めのレイカーズ」と、チームディフェンスを軸とする「守りのペリカンズ」という、対照的な構図が浮き彫りとなった。
ペリカンズはレイカーズの強力なオフェンスに対し、ボールプレッシャーの強化や徹底したヘルプディフェンスを組み合わせ、スター選手へのパスを制限しようと試みた。しかし、この日のレイカーズは個々のタレントが爆発。リーブスがキャリアハイに近い31得点、ドンチッチが24得点12アシストと、3選手が20得点超えを達成し、ペリカンズの守備戦略を上回った。
特に、ルカ・ドンチッチはレブロン・ジェームズの指導のもと安定感を増しており、ゲームメイクだけでなく、勝負どころでの得点能力がチームを牽引している。
また、古巣との対戦となったアンソニー・デイビス(AD)も、ブーイングを浴びながらも集中力を維持。過去、古巣戦で41得点を記録したこともあるADの存在感は、レイカーズの勝利に不可欠な精神的支柱となっている。
プレイオフ戦線と八村の重要性
この勝利は、西地区の順位争いに決定的な影響を与えた。現在7位のレイカーズは、この白星でプレイオフに向けて確固たる優位性を築いた。
一方、敗れたペリカンズは、8位キングスとのプレーイン出場権をかけた争いがより厳しくなる。チームの未来を担うザイオン・ウィリアムソンは絶好調を維持しているものの、過去の怪我人多発による低迷の反省もあり、チーム全体のリビルドと若手の成長が急務となっている。ペリカンズが目指す守備的なアプローチがレイカーズの爆発的なオフェンスの前に崩れたことは、今後の戦術見直しを迫る結果となった。
レイカーズは、ドンチッチやリーブスといった若き才能に加え、八村選手のような「流れを変える選手」の存在がチームの勢いを加速させている。第4Qの土壇場でチームを救った八村の連続ダンクは、彼が単なるローテーションプレイヤーではなく、優勝を目指すチームにとって不可欠なキーマンであることを改めて証明した。
レイカーズは、名門としての期待に応えるべく、プレイオフに向けて着実に歩を進めている。八村選手のさらなる活躍が、レイカーズのタイトル奪還に向けた大きな鍵を握ることは間違いない。