引退の古賀紗理那と現役エース西田有志:道を分かつ「夫婦スター」が日本バレーに与える新たな影響力
ニュース要約: バレーボール界の象徴、古賀紗理那氏(引退)と西田有志選手(現役)は、異なる立場で日本のバレーボールを牽引。古賀氏はメディアや普及活動へ、西田選手はSVリーグと2026世界選手権を見据えた戦いを続ける。公私ともに新たなステージに入った二人の「夫婦スター」が、競技の知性と熱量を高め、日本バレーボールの未来を担う。
【深度検証】バレーボール界の象徴、古賀紗理那・西田有志夫妻の現在地:引退と現役、道を分かつ「夫婦スター」の新たな貢献
(2025年12月7日 日本経済新聞/共同通信社 特別取材班)
バレーボール界の象徴的な夫婦スター、古賀紗理那氏(元NECレッドロケッツ川崎)と、現役日本代表のエース、西田有志選手(ジェイテクトSTINGS)が、2025-26シーズンにおいて、それぞれ異なる立場で日本のバレーボールシーンを牽引している。
妻の古賀氏は現役を退き、メディアや普及活動の舞台へ。一方、夫の西田選手はトップリーグの激戦の中で、2026年世界選手権を見据えた戦いを続けている。家庭では2025年に第1子を迎え、公私ともに新たなステージに入った二人の「現在地」と、日本バレーボール界への影響力を追う。
第1章:コートを離れた「西田紗理那」氏の新たな役割
女子バレーボールを長きにわたり牽引し、NECレッドロケッツ川崎の黄金期(2022-23、2023-24シーズン連覇)を支えた古賀紗理那氏(旧姓:古賀)は、2024-25シーズンをもって現役生活にピリオドを打った。
現役を引退した古賀紗理那氏だが、バレーボール界への貢献度はむしろ高まっている。2025-26シーズンに入り、彼女は選手としてではなく、メディアの顔として活動を展開。特に大同生命SVリーグ公式番組のMCに起用されるなど、解説者・コメンテーターとしての地位を確立した。
これは、単なる人気選手の引退後の活動に留まらない。彼女が持つ高度な戦術眼、国際経験、そして女子日本代表キャプテンとして培ったリーダーシップは、若手選手の育成支援や、SVリーグ全体の認知度向上に不可欠な要素となっている。
関係者からは「彼女の言葉には重みがあり、引退後も若手へのメンタリングや、バレーボールの魅力を一般に伝える役割を担っている」との評価が高い。2026年に開催される世界選手権に向けても、選手としての復帰は見込まれないが、強化部やアドバイザー的立場から、女子日本代表の戦略立案に関与する可能性は高いと見られている。
第2章:西田有志、世界を見据えるエースの重責
対照的に、夫の西田有志選手は、SVリーグ男子の最前線で激しい戦いを続けている。所属するジェイテクトSTINGSにおいて、西田選手はオポジットとして揺るぎないエースの地位を占めており、2025-26シーズンもチームの攻撃の核として奮闘。得点ランキング上位に名を連ねることが期待されている。
パリ五輪後、一時は休養を示唆する発言もあったが、西田選手のプレーへの意欲は衰えを知らない。彼は単なる得点源ではなく、苦しい局面でチームを鼓舞する精神的支柱としての役割も担う。
特に、2026年の世界選手権に向けた男子日本代表において、西田選手の存在は不可欠だ。攻撃力はもちろんのこと、チームの統率力や、国際大会での経験値が次世代の選手たちに与える影響は計り知れない。
しかし、トップアスリートとしての負担管理は常に課題となる。2025年に第1子が誕生したことで、家庭と競技の両立という新たなバランスも求められている。西田選手は「応援してくれる皆さんに目標にしていただける選手になる」と意欲を語っており、SVリーグ2025-26シーズンでのパフォーマンスが、世界選手権の代表活動に直結する重要な試金石となる。
第3章:支え合う「家族」という名のセカンドキャリア
古賀紗理那氏と西田有志選手は、トップレベルの競技生活を送りながら、互いを尊重し、支え合うことで家庭を築き上げてきた。2022年の結婚、そして2025年の第1子誕生は、彼らのキャリアに新たな深みを与えている。
古賀氏が現役引退を決断した背景には、長年の激しい競技生活によるコンディションの問題や、家族との時間を重視したいという思いがあったと推察される。一方で、西田選手は、妻が引退し、家庭を支える立場となったことで、現役選手としての責任感と「家族のために」というモチベーションを一層高めている。
彼らの姿は、日本のスポーツ界における「夫婦アスリート」の理想像を示している。競技者として最高の高みを目指しつつ、キャリアの転換期やライフイベントを乗り越える姿勢は、多くの若手アスリートやファンに勇気を与えている。
まとめ:バレーボールの未来を担う二つの道
現在、古賀紗理那氏は解説者・普及活動家として、西田有志選手は現役エースとして、バレーボールの発展に貢献している。
古賀氏のメディアを通じた分析や、若手育成への関与は、競技の「知性」を高める。一方、西田選手のコート上での圧倒的なパフォーマンスは、競技の「熱量」を維持する。
二人は選手としては道を分かったが、その影響力は相乗効果を生み出し、2026年世界選手権、そしてその先の未来に向けた日本バレーボール界の大きな推進力となることは疑いようがない。彼らの今後の活動、特に西田選手のSVリーグでの活躍と、古賀氏の評論家としての発言に、引き続き大きな注目が集まる。(了)