中村敬斗、仏2部で「ゴラッソ」連発!移籍拒否の壁を越え躍動—2026年夏の動向に焦点
ニュース要約: スタッド・ランスの中村敬斗は仏2部で今季7ゴール目を記録し、現地メディアから「シーズンベスト級のゴラッソ」と称賛された。しかし、2025年夏にビジャレアルからの高額オファーをクラブが拒否したため、移籍問題が燻る。中村はピッチで結果を出し、2026年夏のステップアップに向け、自身の市場価値を証明し続けている。
中村敬斗、仏2部で輝く「ゴラッソ」 移籍拒否の「壁」越え、スタッドランスで躍動 2026年夏に焦点
【パリ発:2025年12月9日 共同通信】
フランスサッカー界において、スタッド・ランスに所属する日本代表MF中村敬斗(25)が、再びその存在感を際立たせている。2025/2026シーズン、リーグ・ドゥ(フランス2部)の舞台で圧倒的なパフォーマンスを披露し続けている中村は、12月8日に行われたリーグ・ドゥ第16節スタッド・ラバル戦で今季7ゴール目を記録。チームを4-0の快勝に導き、現地メディアから「シーズンベスト級のゴラッソ」と称賛を浴びている。
しかし、その目覚ましい活躍の裏側では、中村が希望するビッグクラブへのステップアップを巡り、クラブ側との複雑な交渉が続いている。2025年夏の移籍が実現しなかった経緯を踏まえ、彼のキャリアは2026年夏の動向に大きな焦点が当てられている。
圧倒的な決定力、戦術面でも貢献
中村は今季、リーグ・ドゥにおいて、開幕から驚異的なペースで得点を重ねている。最新のスタッド・ラバル戦での得点を含め、リーグ戦11試合で7ゴール2アシストをマーク。特に、この日のゴールは、約25メートルの距離から放たれた強烈なミドルシュートであり、GKにノーチャンスを与える完璧な一撃だったと報じられている。EUROSPORTSやFrance Bleuといった主要メディアも、このゴールを巧みな連携から生まれた「美しいシュート」として高く評価した。
統計的にも、中村の決定力はリーグ・ドゥで突出している。フォワードとしての出場が多い中で、90分あたりの得点率は約0.61と非常に優秀だ。昨季の32試合11得点という実績を上回りかねないペースで、彼の得点能力の高さが継続していることが確認できる。
さらに、中村の価値は攻撃面に留まらない。守備面での貢献度も高く、インターセプト数はリーグ・ドゥ内で91パーセンタイルという高い数値を記録している。これは、前線からの積極的な守備参加がスタッド・ランスの戦術において不可欠な要素となっていることを示しており、チーム内での信頼度の高さを裏付けている。
スタッド・ランスは中村の活躍もあり、現在リーグ・ドゥで3連勝を達成し、昇格圏を争う4位につけている。彼のコンディションは日本代表復帰に向けても十分なアピールとなっており、森保監督率いる代表チームにとっても朗報と言えるだろう。
移籍拒否の背景にある「ビジネス戦略」
中村は、2025年夏に欧州主要リーグへのステップアップを強く望んでいた。特にスペインのビジャレアルからは、約1800万ユーロ(約30億円)という破格の獲得オファーが提示されていた。しかし、スタッド・ランスはこのオファーを拒否し、中村の残留が決定。トルコ1部のベシクタシュからのオファーも実を結ばなかった。
クラブ側の強硬な姿勢の背景には、「将来的な価値の最大化」というビジネス戦略が見て取れる。中村の現在の市場価値は約13億円から16億円程度と評価されているものの、クラブは過去のオファー額や、彼がトップリーグで活躍した場合のさらなる価値高騰を見込み、売却を渋っている状況だ。
このクラブ側の判断に対し、中村は一時期チーム合流を見送るなど、意見の対立を示した。しかし、その後代理人をクラシコ・スポーツに変更し、2025/26シーズン途中あるいは2026年夏の退団を視野に入れ、ピッチ上での結果で自身の価値を証明する道を選択した。
2026年夏の移籍市場へ
2025年1月の移籍市場を前にしても、スタッド・ランス側のスタンスは変わらず、中村の移籍は極めて難しい状況にあると見られている。クラブは、昇格争いを戦う上で中村の得点力を手放すわけにはいかないという思惑も働いている。
リーグ・ドゥという舞台で、高い得点率と献身的な守備貢献を両立させている中村敬斗。彼の卓越したパフォーマンスは、欧州トップクラブのスカウト陣にとって無視できないものとなっている。クラブとの軋轢を乗り越え、プロフェッショナルとして結果を出し続ける中村の動向は、2026年夏の移籍市場に向けて、引き続き大きな注目を集めることになるだろう。日本サッカー界にとっても、彼のステップアップは次なる世代の指標となる。