チチャンウク
2025年11月14日

チ・チャンウク×今田美桜、日韓共同制作ドラマで挑む「国境を越えた農業ロマコメ」

ニュース要約: 韓国のトップ俳優チ・チャンウクと日本の今田美桜が、日韓共同制作ドラマ『メリーベリーラブ(仮)』でダブル主演。日本テレビと『愛の不時着』のCJ ENMがタッグを組み、農業をテーマにしたロマンスを世界に発信する。日本の島を舞台に、挫折した韓国人プランナーと情熱的な農業女子が織りなすラブストーリーは、2026年に世界配信予定。

日韓エンタメ新潮流の幕開け:チ・チャンウク×今田美桜、国際共同制作ドラマで魅せる「国境を越えたロマンス」

2025年11月14日、日本のエンターテインメント業界に新たな興奮が走った。韓国のトップ俳優チ・チャンウク氏と、日本の若手女優として目覚ましい活躍を続ける今田美桜氏が、日韓共同制作の新ドラマ『メリーベリーラブ(仮)』でダブル主演を務めることが正式に発表されたのだ。これは単なる豪華なキャスティングに留まらず、日本テレビと、世界的ヒット作『愛の不時着』『涙の女王』などを手掛ける韓国のコンテンツ大手CJ ENMが初めて本格的にタッグを組むという、アジアのコンテンツ史における画期的な出来事として注目を集めている。

「愛の不時着」制作陣とのタッグ、日本から世界へ

本作の最大の注目点は、その制作体制にある。従来、日韓の共同制作は個別のプロジェクトベースで行われることが多かったが、今回は日本テレビとCJ ENMという両国の巨大メディア企業が手を組んだ戦略的な試みだ。これは、日本発のドラマコンテンツを最初から世界市場で通用させるという、明確な意志の表れと言えるだろう。

ドラマは2026年に日本テレビ系で放送される予定だが、同時にディズニープラスを通じて世界配信されることが決定している。しかも、最新話を最も早く視聴できるプラットフォームは日本国内の放送であり、日本の視聴者にとっては嬉しい特典だ。制作には、韓国から『セマンティックエラー』のキム・スジョン監督、日本からは松竹撮影所が参画。まさに日韓の精鋭が国境を越えて集結した、一大プロジェクトとなる。

農業ロマコメという意外な設定

気になるストーリーは、農業をテーマにした「ロマンティックコメディー」だ。

チ・チャンウク演じるのは、ソウルでキャリアに失敗し、逃げるように来日した韓国人空間プランナー、イ・ユビン。一方、今田美桜が演じるのは、日本の自然豊かな島でイチゴ栽培に情熱を注ぐ若き農業女子、白浜夏凛である。都会での挫折と、土に根を張る生活。この対照的な二人が、日本の美しい風景を舞台に、文化や価値観の違いを乗り越えて愛を育んでいく様子が描かれる。

農業というローカルな題材を扱いながら、グローバルスターと国民的ヒロインが演じるという組み合わせは、新鮮な驚きをもって受け止められている。

チ・チャンウクの「悲願」と今田美桜の信頼

この国際的な挑戦に対し、主演二人は強い意気込みを見せている。

特にチ・チャンウク氏にとって、本作はデビュー以来初となる日本のドラマへの出演だ。「キャラクター設定が非常に魅力的だったこと、そして何より日本での撮影に挑戦したかった」と、オファー快諾の理由を明かした彼の言葉からは、グローバル俳優としての新たな領域開拓への強い意欲が感じられる。

また、共演する今田美桜氏に対しては、「夏凛という役柄が今田さんにシンクロしていくのが見えた。彼女こそ、この役に最もふさわしい」と惜しみない賛辞を送った。

これに対し、今田美桜氏も「実際にお会いすると、とてもチャーミングで頼もしい方。撮影を引っ張ってくださるお兄さんのような存在」と、チ・チャンウク氏への信頼を表明。既に撮影が始まっている現場での、二人の間に流れる良好な化学反応が伺える。

国民的ヒロインから世界へ、今田美桜の躍進

今田美桜氏は、2025年上半期のNHK連続テレビ小説『あんぱん』で国民的ヒロインを務め上げたばかり。国民的な認知度と、確かな演技力を背景に、今回の国際プロジェクトの主役に抜擢されたことは、彼女のキャリアにおける大きな節目となる。

Instagramのフォロワー数が2800万人を超えるアジアのトップスター、チ・チャンウク氏と並び立つことで、今田氏の存在感は国内に留まらず、アジア、そして世界へと一気に拡散されることになるだろう。

『メリーベリーラブ』は、単に話題の俳優を起用したドラマではなく、日韓のコンテンツ制作のノウハウと、両国のトップスターの魅力を融合させた、新しい時代の「国境を越えたエンタメ」の試金石となる。2026年の放送・配信開始に向け、この異色のロマンティックコメディーが、世界にどのような感動を届けるのか、期待は高まるばかりだ。

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