「ディケイド」井上正大、1億円赤字を背負う特撮愛と「重大発表」の波紋
ニュース要約: 俳優・井上正大氏(36)は『仮面ライダーディケイド』から16年、特撮文化の継承者として活動を続ける。自主制作特撮ドラマで1億円の赤字を抱えながらも制作に邁進する情熱を持つ一方、2025年11月の私生活に関する「重大発表」はファンコミュニティに波紋を広げている。特撮の未来を担う彼の光と影を追う。
「ディケイド」から16年 井上正大が背負う特撮文化の未来――1億円赤字も厭わぬ「恩返し」の情熱と、私生活で巻き起こる波紋
2025年11月16日
俳優として、そして特撮ヒーローとして確固たる地位を築く井上正大氏(36)。2009年に『仮面ライダーディケイド』の主人公・門矢士役で鮮烈なデビューを果たして以来、彼は単なる俳優としてのキャリアを超え、日本の特撮文化の「継承者」としての役割を自らに課している。近年、アニメ制作会社「AICライツ」の代表取締役にも就任し、自費を投じて特撮ドラマ制作に邁進するその姿は、特撮ファンからの絶大な支持を集めている。
しかし、その情熱的な活動の裏側で、2025年11月に突如発表された私生活に関する「重大発表」は、長年彼を支えてきたファンコミュニティに少なからぬ波紋を広げている。特撮文化の未来を担う彼の現在地と、その周囲で巻き起こる光と影を追う。
■ 令和になっても続く「ディケイド」の責務
井上氏にとって、『仮面ライダーディケイド』は19歳で巡り合った「未来を作ってくれた」原点である。あれから16年が経過した現在も、彼は平成仮面ライダー出演者の中でも随一の客演率を誇り、令和の時代においてもスピンオフ作品等で門矢士を演じ続けている。
本人は「毎回これで終わりだと思って臨んでいる」と語りつつも、東映側からの継続的なオファーを受け続ける背景には、彼が持つ「特撮に恩がある」という強い姿勢と、ファンからの根強い信頼がある。「ヒーローは余命10年」という言葉を胸に、ファンや業界への感謝を忘れず、特撮ヒーローとしての役割を自覚しているからこそ、その「ディケイド」の世界は広がり続けているのだ。
■ 1億円の赤字を抱えても譲れない文化継承
近年、井上氏の活動の中心は「演じる側」から「創る側」へと大きくシフトしている。アニメ制作会社「AICライツ」の代表取締役に就任した彼は、「特撮業界がなくなってほしくない」という強い危機感から、自主制作特撮ドラマのプロデュースに乗り出した。
その代表例が、2021年から企画・プロデュース・主演を務めるYouTube特撮ドラマ『華衛士F8ABA6ジサリス』だ。井上氏はこの制作により、1億円もの赤字を抱えているという。それでも彼は活動を止めず、現在、3作目の特撮作品を制作すべく出資者探しに奔走している。「失敗にさせないために動く」という彼の言葉からは、特撮が日本発の文化として世界に残っていくことへの強い使命感が滲み出る。
彼が目指すのは、「4歳から見れるような特撮で、子どもたちが成長した時にあの頃これ見てたよねって思えるような作品」だ。次世代に特撮ヒーローの魅力を伝え、ファン参加型のプロジェクトも展開するなど、その活動は特撮文化の継承そのものに直結している。
■ 私生活の「重大発表」がもたらした波紋
俳優として、プロデューサーとして邁進する一方で、井上氏の私生活における動向は、ファンコミュニティに大きな影響を与えている。
2025年11月、井上氏が突如行った私生活の重大発表は、SNS上で賛否両論を巻き起こした。発表内容の詳細は限定的であるものの、一部では熱狂的な支持と期待が寄せられる一方で、関連する金銭トラブルに対する批判的な意見も散見され、失望感を表明するファンもいる。長年の活動に裏打ちされた根強い支持層を持つだけに、今回の発表は彼のイメージやファンの心理に少なからず影響を与えている模様だ。
また、最新の活動としては、神奈川県を舞台にしたTVアニメ『#神奈川に住んでるエルフ』(12月放送開始)のエンディング主題歌「#かなエルMagic!」にコラボレーションで参加。地元・神奈川への強い思い入れも反映されたこの楽曲提供は、マルチタレントとしての彼の幅広さを示している。
特撮文化の灯を絶やさぬため、赤字覚悟で制作を続ける井上正大氏。その熱意は特撮ファンからの信頼を勝ち得ているが、私生活の話題が活動に影響を及ぼしかねない状況もまた事実だ。プロデューサー、そして永遠のヒーローとして、彼が今後どのような道を切り開いていくのか、その動向に注目が集まっている。