広瀬アリス、全身タイツで挑む新境地 佐藤二朗が「異色のコメディエンヌ」と絶賛
ニュース要約: 女優の広瀬アリスが、福田雄一監督作品『新解釈・幕末伝』で全身タイツ姿という異例の役どころに挑戦し、新境地を切り開いている。彼女は一切の躊躇なく役に没頭し、共演の佐藤二朗から「全身タイツで暴れられる女優はいない」とコメディセンスとプロ意識を絶賛された。
広瀬アリス、全身タイツで挑む「異色のコメディエンヌ」の矜持 佐藤二朗も絶賛する福田組での新境地
異例のキャスティングが導いた「全身タイツ」の衝撃
女優、広瀬アリス(30)が、そのキャリアにおいて新たな境地を切り開いている。2025年公開予定の福田雄一監督作品『新解釈・幕末伝』において、坂本龍馬の妻・おりょう役を演じる彼女が、劇中で全身タイツ姿という極めて異例かつ大胆な役どころに挑戦し、映画界内外で大きな話題となっている。
これまで、シリアスな恋愛ドラマや重厚な人間ドラマで確かな演技力を示してきた広瀬にとって、この「おりょう」役は、イメージを一新する挑戦となった。関連情報によると、彼女は台本を読んだ時点で「これをノリノリでやるのは私ぐらいだな」と感じたという。撮影時には、それまで抱えていた仕事上の「モヤモヤを発散させるかのように」役柄に没頭したと回顧しており、コメディというジャンルへの意欲と向き合い方が垣間見える。
この全身タイツ姿でのコミカルかつ激しい演技は、単なるギャグシーンにとどまらず、プロフェッショナルな俳優としての広瀬の真摯な姿勢を象徴するものとして、共演者や監督から高い評価を受けている。
現場で光る「堂々たる佇まい」 共演者の称賛
広瀬の全身タイツ姿での撮影現場での振る舞いは、多くの共演者に強い印象を与えた。ムロツヨシは、広瀬が本物の全身タイツを着用し、他の共演者が着物姿でいる中で「違和感しかない人があんなに堂々といられるんだ。頼もしいなと思いました」と、そのプロ意識を高く評価している。広瀬自身も「あの時初めて、周りの方のほうが気を遣うんだと気づきました」と語っており、自らが一切の躊躇なく役に徹することで、かえって周囲に緊張感と感動を与えていたことがわかる。
特に、福田組の常連であり、多彩な怪演で知られる佐藤二朗との共演は、広瀬のコメディ表現を深化させた要因の一つだ。二人は2019年の舞台『愛と哀しみのシャーロック・ホームズ』で初共演して以来、ドラマ『浦安鉄筋家族』など、福田作品で共演を重ねてきた。
佐藤二朗は、広瀬の全身タイツでの演技について「全身タイツで暴れられる女優さんはそんなにいない」と称賛の言葉を惜しまない。広瀬が「ただ全身タイツで暴れただけ」と謙遜する一方で、福田監督は彼女を「見たことないコメディエンヌ」と絶賛しており、彼女の大胆でエネルギッシュな演技が、福田組のユーモアに新たな化学反応をもたらしたと評価されている。
佐藤二朗との共演で磨かれたコメディセンス
広瀬アリスと佐藤二朗の共演は、単なる共演以上の相乗効果を生み出している。佐藤の独自のコメディセンスと、広瀬の持ち前の明るくキレのある演技が融合することで、作品全体に独特のユーモアと魅力が加わった。
『新解釈・幕末伝』の撮影は、福田組特有の「本番までにほとんどテストがない」という緊張感の高い環境下で行われた。この一発勝負の現場が、かえって広瀬の集中力とプロフェッショナルな姿勢を引き出したと言える。彼女は「全身タイツは2回目。特に恥ずかしくはなかった」と語る通り、役に対する真摯さと、パブリックイメージにとらわれない柔軟性を兼ね備えている。
この広瀬アリス 全身タイツ姿での挑戦は、彼女が女優としての幅を広げ、多様な役柄への意欲を示す重要な一歩となった。シリアスな役柄で培った演技の基礎の上に、コメディ表現という新たな翼を得た広瀬アリス。佐藤二朗ら実力派俳優からの称賛を追い風に、彼女の今後のキャリアはさらなる飛躍が期待される。女優としての「矜持」と「楽しむ心」が融合した彼女の演技は、観客に強い印象を残すだろう。
(共同通信社 芸能担当)