J2札幌、川井健太監督が就任決定!攻撃的哲学でJ1復帰を目指す新体制の課題
ニュース要約: 北海道コンサドーレ札幌は、J2で12位に終わった体制を刷新し、前サガン鳥栖監督の川井健太氏を新監督に迎えた。川井監督は「数的優位を作りながらボールも人も動く」アグレッシブな攻撃的哲学を導入し、低迷からの脱却と早期のJ1復帰を目指す。新体制は、深刻な得点力不足と守備組織の再構築など四つの主要課題に取り組むことが求められる。
J2コンサドーレ札幌、川井健太新体制で再建へ:攻撃的哲学導入でJ1復帰を目指す
2025年シーズンはJ2で12位 低迷の札幌、体制刷新を決断
北海道コンサドーレ札幌は11月29日、2026年シーズンからの新監督として、前サガン鳥栖監督の川井健太氏(44)が就任することを正式に発表した。2025年シーズンをJ2リーグ12位で終えるという不本意な結果に終わったチームは、川井新監督の攻撃的なサッカー哲学を導入することで、停滞したチーム文化の刷新と、早期のJ1復帰を目指す。
札幌は今季、柴田慎吾監督の下、J2残留は果たしたものの、昇格争いに絡むことはできず、最終順位は12位(15勝17敗5分)。特にデータ分析からは、チームが抱える構造的な課題が浮き彫りとなっている。ボール保持率(54.5%)やパス数ではリーグ上位に位置し、中盤での支配力を示しながらも、得点力不足が深刻だった。シュート数やゴール数は中位以下に沈み、決定力の欠如が勝敗を分ける要因となった。
一方、守備面においても安定性を欠いた。失点数が増え、クロスからの失点が全体の27.0%、セットプレーからの失点が14.3%を占めるなど、組織的な守備意識と危機管理能力の向上が急務とされていた。クラブは、この攻守両面における課題を克服し、チームを活性化させる「新たな推進力」として、川井氏に白羽の矢を立てた。
川井監督の「アグレッシブな戦い方」に期待
新指揮官として迎えられた川井健太氏は、現役時代に攻撃的ミッドフィールダーとして活躍し、指導者としては2022年から2024年8月までJ1のサガン鳥栖を率いた実績を持つ。鳥栖時代に川井氏が展開した戦術は、コンサドーレ札幌が目指す姿と合致すると期待されている。
川井氏のサッカーは、「数的優位を作りながらボールも人も動く」というアグレッシブでダイナミックな攻撃志向が特徴だ。前線からの高いプレス強度を持ち、常に相手ゴールへ向かう姿勢を選手に要求する。このスタイルは、パス重視でありながら決定力に欠けた札幌の現状を打破する鍵と見られている。
川井監督の就任は、ファンや関係者の間で期待感が高まる一方で、その戦術が既存の選手層にどれだけ早く浸透し、結果につながるかという点には注目が集まっている。前体制とは異なる戦術システムへの適応には、個々の選手の走力、認知能力、そして戦術理解度の向上が不可欠となる。
新体制が直面する四つの主要課題
川井新体制が来季、J1昇格を達成するために取り組むべき課題は山積している。関連情報に基づき、主要な課題は以下の四点に集約される。
- 得点力の劇的な向上: ボール支配型サッカーに加え、川井氏の攻撃的哲学を融合させ、決定力不足の解消が最優先となる。特に効果的なクロスやセットプレーを含むオフェンスのバリエーション増加が求められる。
- 守備組織の再構築と安定化: 守備数値の低迷を改善するため、セットプレーやクロスに対する組織的な防御策を強化し、チーム全体の守備意識と組織力を向上させる必要がある。
- 選手層の補強と若手育成: 攻守のバランスを取れる即戦力選手の補強に加え、川井監督の戦術に適応できる若手選手の積極的な育成と起用が重要となる。
- チーム文化と士気の再構築: J1から降格し、J2残留という苦境を経験したチームの士気を高め、勝利への渇望を再燃させることも、新監督の重要な役割だ。
コンサドーレ札幌にとって、2026年シーズンはJ1復帰に向けた正念場となる。川井健太新監督の手腕が、低迷するチームをどこまで引き上げられるか。その動向は、来季のJリーグにおける最大の注目点の一つとなるだろう。クラブとファンは、新指揮官がもたらす「アグレッシブな変化」に大きな期待を寄せている。