【ラ・リーガ速報】アトレティコ、劇的OGでヘタフェ撃破!リーグ5連勝達成
ニュース要約: スペイン・ラ・リーガ第13節、アトレティコ・マドリードは敵地でヘタフェの堅守に苦しみながらも、82分に飛び出した相手DFの不運なオウンゴールにより1-0で劇的な勝利を収めた。この結果、アトレティコはリーグ戦5連勝を達成し、CL出場圏内争いで優位性を確立。シメオネ監督の戦術修正が効き、中3日で迎えるインテルとのCL戦へ最高の弾みとなった。
速報:ラ・リーガ第13節
ラ・リーガ激戦譜:アトレティコ、ヘタフェの堅守崩し5連勝 CL戦へ弾み
—— 決勝点はOG、シメオネ監督の戦術修正が奏功
【マドリード発:2025年11月24日 共同】 スペイン・ラ・リーガは23日、第13節が行われ、ディエゴ・シメオネ監督率いるアトレティコ・マドリードが、敵地コリセウム・アルフォンソ・ペレスにてヘタフェCFと対戦し、1対0で辛勝を収めた。この勝利により、アトレティコはリーグ戦5連勝を達成し、上位陣との差を詰め、チャンピオンズリーグ(CL)出場圏内争いにおける優位性を確固たるものにした。
しかし、このヘタフェ 対 アトレティコ戦の決着は、アトレティコの攻撃陣による直接的なゴールではなく、82分に記録されたヘタフェDFドミンゴス・ドゥアルテによる不運なオウンゴール(OG)という、極めて劇的な形で訪れた。
ヘタフェの「鉄壁」にアトレティコは苦悩
ホセ・ボルダラス監督率いるヘタフェは、今季も持ち前のフィジカルと組織的なプレッシャーを武器に、「堅守」を徹底する難敵として知られている。アトレティコは敵地で、終始ヘタフェの激しい守備とタイトなマークに苦しめられ、試合は前半から膠着状態に陥った。
アトレティコは、エースであるアントワーヌ・グリーズマンを途中投入するなど、攻撃の活性化を図ったものの、ヘタフェの堅固な守備網を前に決定機を作り出せず、前半は両チーム無得点のまま折り返す緊迫した展開となった。特に、この日の試合は、アトレティコが掲げる「堅守速攻」のスタイルに対し、ヘタフェが「さらなる堅守」で対抗するという、まさに戦術的な我慢比べの様相を呈した。
グリーズマンは投入後、何度かシュートチャンスに絡み、ポスト直撃の場面もあったが、ヘタフェ守備陣の集中力は高く、直接的なゴールは許されなかった。アトレティコは攻撃のバリエーションを増やそうと試みるも、ヘタフェの組織的なディフェンスを崩すのは容易ではなかった。
シメオネ監督の修正と劇的な決着
膠着状態が続いた後半、シメオネ監督は戦術的な修正を施した。基本とする4-4-2フォーメーションを維持しつつも、相手の堅い守備に対して攻撃的な変化を加え、速攻(カウンター)の機会を重視。さらにセットプレーの精度を上げることで、ゴールへと繋がる活路を探った。
この戦術的なてこ入れが実を結び始めたのが試合終盤である。アトレティコは執拗な攻撃を継続し、82分、クロスボールがヘタフェのゴール前に供給された際、これを処理しようとしたドゥアルテが不運にも自陣ゴールにボールを押し込んでしまい、スコアが動いた。これが、このヘタフェ 対 アトレティコ戦の勝敗を分ける決定的な瞬間となった。
失点後、ヘタフェは地元のファンの後押しを受け猛反撃に転じた。後半アディショナルタイムには、マウロ・アランバリがアクロバティックなバイシクルシュートを放つも、ボールはクロスバーを直撃。同点弾とはならず、アトレティコは敵地での薄氷の勝利を守り切った。
グリーズマンの戦術的貢献とCLへの弾み
エースのグリーズマンは、この試合で決定的なゴールを記録こそしなかったが、怪我人が出た状況での急な投入にもかかわらず、その戦術的貢献は非常に大きかった。彼が攻撃の起点となり、ヘタフェの守備陣に常にプレッシャーを与え続けたことが、結果的にオウンゴールを誘発する展開へと繋がったと言える。
この勝利によりアトレティコはラ・リーガ5連勝を達成し、順位表の上位争いを有利に進めている。一方のヘタフェは今季2度目の連敗となり、順位の上昇が難しい状況に追い込まれた。
アトレティコにとって、この勝利は単なる勝ち点3以上の価値を持つ。彼らは中3日で、11月26日にホームでインテル・ミラノとのCLリーグフェーズ第5節という重要な試合を控えている。国内リーグで困難な状況下で勝利を掴み取る勝負強さを示せたことは、欧州カップ戦に向けた最高の勢いとなるだろう。シメオネ監督は、国内リーグと欧州カップ戦、両面で結果を出すため、今後も厳しい戦術的マネジメントを求められる。