穴井詩が劇的バーディでツアー最終戦を制覇!2025年JLPGAリコーカップ
ニュース要約: 2025年JLPGAツアー最終戦『リコーカップ』は、穴井詩が最終18番の劇的バーディで通算6アンダーとし、今季6勝目を挙げて優勝を果たした。岩井明愛や鈴木愛との熾烈な争いを制し、難コースで圧倒的な集中力を見せつけた。年間女王佐久間朱莉ら、世代を超えたハイレベルな戦いで2025年シーズンが幕を閉じた。
穴井詩、劇的バーディでツアー最終戦を制す 2025年JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ閉幕
【宮崎】 JLPGAツアー2025シーズンの最終戦を飾る『JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』(賞金総額1億2,000万円、優勝賞金3,000万円)は11月30日、宮崎カントリークラブ(宮崎市)にて最終ラウンドが行われ、首位からスタートした穴井詩が、難コースを攻略し通算6アンダーで逃げ切り優勝を果たした。最終18番で劇的なバーディパットを沈め、今季6勝目という圧倒的な強さでシーズンを締めくくった。
2位には通算5アンダーで岩井明愛とベテランの鈴木愛が並び、熾烈な優勝争いを展開したが、最終日の穴井の集中力と攻撃的なプレーが、後続を振り切る決定打となった。
最終日の攻防、イーグルで流れを掴んだ穴井詩
宮崎カントリークラブの6,543ヤード、パー72という設定は、例年通り選手たちに高い精度を要求した。特に今大会はラフが長く、フェアウェイも絞られた難コース設定が、最終戦にふさわしい緊張感を生み出した。
最終日、単独首位でスタートした穴井は、序盤からアクセルを踏み込んだ。難易度の高い1番ホールでいきなりイーグルを奪取。この一打が、彼女に精神的なゆとりをもたらした。「最後まで集中してプレーできました」と語ったように、その後も5バーディを重ね、一時は追随する岩井、鈴木らを突き放す展開に持ち込んだ。
特に圧巻だったのは、優勝を決めた最終18番ホール。勝利を確信するバーディパットを沈めると、会場全体が割れんばかりの拍手と歓声に包まれた。通算6アンダーでの勝利は、今季既に4勝を挙げていた穴井にとって、年間女王の佐久間朱莉に次ぐ存在感を決定づけるものとなった。
若手躍進とベテランの意地:世代交代の波
今大会は、年間女王のタイトルを既に確定させた佐久間朱莉(通算1オーバー、14位)をはじめ、エリート選手40名のみが出場する文字通りのチャンピオンシップだ。その中で、若手とベテランが火花を散らす構図が鮮明となった。
初日から首位争いを牽引したのは、米ツアーを主戦場とする岩井明愛と、地元宮崎出身の永峰咲希だ。岩井は初日にフィールド最多タイの8バーディを奪うなど、積極果敢な攻めを見せ、最終日も優勝争いに絡む実力を示した。一方、地元ファンの熱い声援を背負った永峰は、初日に「生涯ベスト」と語る「67」をマークし、地元優勝への期待を高めた。若手勢が難コースであっても攻めの姿勢を貫いたことは、来季のJLPGAツアーを占う上で重要な指標となる。
対するベテラン勢も意地を見せた。鈴木愛は最終日にスコアを伸ばし、穴井に1打差まで迫る通算5アンダーの2位タイでフィニッシュ。過去にリコーカップで涙を飲んだ経験を持つ彼女が、成熟したコースマネジメントでトップ争いを演じたことは、若手の台頭に対するベテランの矜持を示した形だ。また、時差ボケと闘いながら参戦した古江彩佳も通算4アンダーの4位タイに入り、その精神力の強さを見せつけた。
確定した年間女王と来季への期待
今大会で注目されたのは、プロ5年目で初のメルセデス・ランキング年間女王を確定させた佐久間朱莉のプレーだ。佐久間は今季4勝を挙げ、最終戦を待たずにタイトルを手にしたが、本大会では優勝には届かなかった。しかし、彼女の年間を通じた安定した成績こそが、2025年シーズンのJLPGAツアーを象徴している。
2025年シーズンの最終戦として、リコーカップは、穴井詩の劇的な勝利をもって幕を閉じた。穴井の難コースでの安定感、そして岩井明愛、永峰咲希といった新世代の活躍は、2026年シーズンに向けて大きな期待を抱かせる。
若手とベテランが経験と技術をぶつけ合い、最終戦にふさわしいハイレベルな戦いが繰り広げられた宮崎の地。来季は、年間女王の座を巡り、穴井、佐久間、そして岩井姉妹らが牽引する、激しいタイトル争いが繰り広げられることは間違いないだろう。この熱戦は、日本の女子ゴルフ界が新たな黄金期を迎えていることを改めて印象づけた。