【紅白7度目】あいみょん、詩的世界を深化!全国ツアー「熱狂」で年末を席巻
ニュース要約: シンガーソングライターのあいみょんが、第76回紅白歌合戦への7度目の出場を決定し、年末の音楽特番を席巻する。最新シングル『ビーナスベルト』で詩的世界を深化させ、全国ツアー「ヘブンズ・ベーカリー」で熱狂的なファンベースを拡大。円熟期を迎えつつも挑戦を続ける、2025年のあいみょんの活動と年末への意気込みを追う。
あいみょん、紅白7度目の大舞台へ 深化する詩的世界、全国ツアーで「熱狂」を届ける
シンガーソングライターのあいみょん(30)が、2025年を締めくくる音楽シーンで圧倒的な存在感を示している。大みそかの「第76回NHK紅白歌合戦」への7度目の出場が決定したほか、年末恒例の大型音楽特番への出演も相次いで発表され、その一挙手一投足に注目が集まっている。最新シングル『ビーナスベルト』で詩的な表現をさらに深化させ、全国ツアーでファン層を拡大するあいみょんは、円熟期を迎えつつも、常に新しい音楽的挑戦を続けている。
年末特番を席巻、紅白への意気込み
2025年11月21日現在、あいみょんは年末のテレビ番組の「顔」として確固たる地位を築いている。
特に注目されるのは、12月31日に放送される第76回NHK紅白歌合戦への出場だ。7度目の大舞台決定を受け、あいみょんは11月14日に自身のX(旧Twitter)を更新。「楽しんでもらえるステージにしたいですし、精一杯歌います。いつも応援してくれている皆さん、本当にありがとう!!感謝です」と、ファンへの感謝とともにステージへの強い意気込みを綴った。披露曲については未発表だが、最新作からの選曲となるか、あるいは過去のヒット曲が選ばれるのか、公式発表が待たれる。
また、日本テレビ系「ベストアーティスト2025」(11月29日放送)や、テレビ朝日系「ミュージックステーション SUPER LIVE」(12月27日放送、6時間生放送)といった大型特番への出演も決定している。特にMステでは、最新シングル『ビーナスベルト』の披露が確認されており、年末の多忙なスケジュールの中で、あいみょんのパフォーマンスが全国の視聴者を魅了することは間違いないだろう。
最新作に見る「深化」と「多様性」
2025年のあいみょんの活動を語る上で欠かせないのが、最新のリリース作品群だ。
10月22日にリリースされた最新シングル『ビーナスベルト』は、日の出前や日没後の淡いピンク色の光を象徴するタイトルが示す通り、繊細で幻想的な歌詞世界が特徴である。プロデュースには、會田茂一氏と長岡亮介氏を迎え、既存のフォーク・ロックの枠を超えた、新たなアレンジと表現が取り入れられている。この楽曲は、ポップでありながらも詩的な側面を洗練させ、シンガーソングライターとしてのあいみょんの音楽性の「深化」を印象づけた。
さらに、9月11日に発売された5thアルバム『猫にジェラシー』は、新曲8曲を含む全13曲を収録し、その多様性が市場で高く評価されている。ジャケット写真にはモザイクアートで自身の顔を表現するなど、ビジュアル面でも斬新さを打ち出した同アルバムは、これまでの弾き語りや歌謡曲の流れを汲むメロディをベースにしつつも、ロック、ポップ、バラードといった幅広いジャンルを取り込み、アーティストとしての「多様性」と「成熟」を証明した。
全国ツアー「ヘブンズ・ベーカリー」で広がる熱狂
あいみょんの勢いを支えるのは、何よりもライブパフォーマンスの熱狂ぶりだ。
2024年9月から2025年5月まで全42公演というロングツアーを大盛況のうちに終えたばかりのあいみょんは、間髪入れずに全国ツアー「AIMYON TOUR 2025+“ヘブンズ・ベーカリー”」をスタートさせた。このツアーは、11月4日の宮崎・都城市総合文化ホール大ホール公演を皮切りに、これまでワンマンライブを開催したことがない地域を中心に構成されており、全国的なファンベースの拡大に成功している。
ライブでは、あいみょん独自の哲学が込められた歌詞と、どこか懐かしさを感じさせるメロディが融合し、幅広い世代の観客を魅了する。ツアータイトルに冠された「ヘブンズ・ベーカリー」が示すように、音楽を「焼きたてのパン」として全国に届けるというコンセプトは、ファンとのシンガロングや一体感を強調し、温かく、そして熱狂的な空間を創出している。チケットはファンクラブ先行受付開始直後から争奪戦となっており、その人気の高さを裏付けている。
最新作での音楽性の深化、全国ツアーでのライブ動員力の高さ、そして年末特番での露出増。2025年のあいみょんは、名実ともに日本を代表するアーティストとして、その地位を確固たるものにしたと言える。年末の大型ステージで、彼女がどのようなメッセージとパフォーマンスを届けるのか、日本中が固唾を飲んで見守っている。(文化部 音楽担当記者)