9割減収の衝撃！(株)ランド(8918.T)株価暴落、貸借倍率848倍の「超低位株」で異常加熱

8918.T (株)ランド株価、9割減収の衝撃と投機マネーの渦：超低位株化が招く市場の異常加熱

【東京】2025年11月28日

不動産事業や再生可能エネルギー関連投資を手掛ける**(株)ランド**（東証スタンダード、8918.T）の株価が、2025年後半に入り、極端な暴落と異常なボラティリティに見舞われている。特に2026年2月期中間決算で売上高が前年同期比で約9割減という壊滅的な数字を計上したことが決定打となり、株価は8円から10円台の「超低位株」水準へとplummetingし、市場の不信感が拡大している。

専門家は、同社の業績悪化に加え、超低位株特有の投機的な資金流入と、異常な信用取引の過熱が、この急激な株価変動を増幅させていると指摘しており、個人投資家に対するリスク警鐘が強まっている。

第1章：不動産売上90.4%減の衝撃—構造的な脆弱性露呈

(株)ランドの株価暴落の直接的な引き金となったのは、11月に発表された中間決算報告である。売上高は前年同期比で約88.6%減、営業損益は1.46億円の赤字に転落した。

最大の要因は、主力である不動産事業の売上高が前年同期比で驚異的な90.4%減少した点にある。これは、不動産市場の冷え込みに加え、プロジェクトの受注や売上計上の遅延が複合的に影響した結果だ。同社の収益構造はプロジェクトベースであり、大型案件の計上時期や採算性に業績が大きく左右される脆弱性がかねてより指摘されていた。今回の決算は、その構造的な不安定さが顕在化した形と言える。

さらに、再生可能エネルギー関連投資についても中間期に売上計上がなく、収益の多角化も機能しなかった。過去に連続した営業損失や純損失の計上実績も相まって、企業の財務体質に対する投資家の信頼は著しくdownしている。

第2章：848倍の貸借倍率が示す投機的過熱

業績悪化を背景に**(株)ランド株価**は超低位水準で推移しているが、そのボラティリティの高さは異常だ。超低位株は少量の売買で株価が大きく上下するため、投機的な資金が短期的な利益を狙って流入しやすい。

市場の過熱ぶりを示すのが、信用取引残高の動向である。最新のデータでは、同社の貸借倍率が異例の848倍超に達している。これは、信用買い残高が信用売り残高を大幅に上回っている状態を示し、市場が極度に投機的ポジションに傾いていることを意味する。

こうした需給の偏りは、短期的な急騰を招くことがある一方で、ひとたびパニック的な売りが発生した場合、株価が際限なく暴落するリスクを内包する。投資家掲示板では「動かない」「打開されない」といった疲弊の声が聞かれる一方、「一発逆転」を狙う投機マネーの動向が、stocks価格の不安定さを助長している。

第3章：経営陣は再建計画を示すも投資家心理は慎重

度重なる株価暴落を受け、経営陣は投資家向けIRセミナーなどで再建計画を説明している。代表取締役社長は「過去最大の赤字プロジェクトが発生した」ことを認め、今後のプロジェクト管理と採算性の見直しを強化する意向を示した。

経営陣は、プロジェクトの受注状況に左右されない安定した収益構造の構築を目指すとともに、過去の財務悪化を踏まえたリスク管理の強化、そして配当の維持を重視する姿勢を強調している。

しかし、投資家心理は依然として慎重だ。過去の連続赤字の記憶や、206.4％という高い配当性向（2025年2月期実績）に対する警戒感が根強い。「株式併合」や「株価4倍化」など、流動性向上と株価安定化に向けた具体的な施策を求める声が株主からは多数寄せられているものの、経営陣の示す再建計画の実効性やスピード感について、市場は懐疑的な見方を示す。

展望：信頼回復と株価安定化への道筋

(株)ランド（8918.T）がこの危機的状況を脱するには、単なるプロジェクトの立て直しに留まらず、財務体質の抜本的な改善と、不安定な収益モデルからの脱却が急務となる。2025年11月以降、急激な経営環境の悪化を織り込む売り圧力が断続的に続いており、超低位株水準での乱高下は今後も続く可能性が高い。

経営陣が今後、株主総会やIRを通じて、信用取引の過熱を鎮静化させ、流動性を高めるための具体的な株価対策（例：株式併合など）を打ち出せるかどうかが、投資家の信頼回復と株価の安定化に向けた鍵を握る。市場は、同社の今後の受注状況と、再建計画の進捗をこれまで以上に厳しく監視していくことになるだろう。