timelesz篠塚大輝『めざましテレビ』で炎上 生放送の洗礼と「放送事故」の物議
ニュース要約: timeleszの篠塚大輝(一橋大在学中)が『めざましテレビ』マンスリープレゼンターとして生出演。最終回で披露した「おじいさんにトドメ~」という一発ギャグがネット上で「放送事故」と批判され、炎上した。知性派アイドルとして注目される中、朝の生放送という舞台で露呈した表現の未熟さと倫理観が、今後の課題として浮き彫りとなっている。
朝の顔が直面した「生放送の洗礼」:timelesz篠塚大輝、めざましテレビでの異例の挑戦と物議
異色の「知性派アイドル」が駆け上がった朝の試練
2025年11月、フジテレビの看板朝の情報番組『めざましテレビ』において、一人の若きアイドルが大きな注目を集めました。男性グループtimeleszのメンバーである篠塚大輝氏(23)です。彼は同番組の「マンスリーエンタメプレゼンター」として毎週火曜日に生出演を果たしましたが、その最終出演回で披露したある一発ギャグが、ネット上で「放送事故」とまで呼ばれるほどの大きな波紋を広げています。
篠塚氏の経歴は極めて異色です。大阪府出身で、名門校を経て現在一橋大学経済学部に在学中。芸能界での下積み経験がほとんどないまま、2024年のオーディション「timelesz project」を経てグループに加入しました。その知性を活かし、『くりぃむクイズ ミラクル9』などのクイズ番組にも出演するなど、「知性派アイドル」として売り出されています。
今回、『めざましテレビ』のプレゼンターに起用されたのは、彼の持つ新鮮なキャラクターと、フジテレビ側の積極的なプロモーション戦略が絡み合った結果と見られています。朝の帯番組という国民的な露出の場は、新規アイドルにとって最高のチャンスである一方、視聴者の目は非常に厳しく、生放送ならではの緊張感も伴います。
賛否両論の渦中で迎えた最終回
篠塚氏は11月5日、12日、そして18日と計3回出演。6時台のエンタメコーナーの進行補助や、名物コーナー「めざましじゃんけん」への参加、さらには軽部真一アナウンサーと共にニュースを伝えるなど、多岐にわたる役割を担いました。歌やダンスの経験が浅いながらも、その堂々とした立ち振る舞いはファンから熱い応援を受けました。
しかし、その一方で、未経験からの急な大抜擢や、連日のメディア露出に対して、一部の視聴者からは「ゴリ押しではないか」といった厳しい意見も散見されていました。朝の生放送という舞台は、演者の個性だけでなく、場の空気を読み、視聴者層に合わせた振る舞いが求められます。彼が直面したのは、アイドルとしての人気獲得競争だけでなく、「朝の顔」としての適性を問われる試練でした。
スタジオが凍りついた「おじいさんにトドメ」
そして、物議を醸したのが、11月18日放送回のエンディングで起こった出来事です。番組マスコットキャラクターから一発ギャグを求められた篠塚氏は、童謡「大きな古時計」の替え歌を披露した後、「おじいさんにトドメ~」と叫びながら、殴るようなジェスチャーを見せました。
この瞬間、スタジオの空気は一変し、共演者の反応は鈍く、微妙な沈黙が流れたことが視聴者に伝わりました。伊藤利尋アナウンサーらが慌ててフォローに入りましたが、時すでに遅し。生放送終了直後から、SNS上では「朝の番組にふさわしくない」「不謹慎だ」「病室で見ているお年寄りが可哀想」といった批判が殺到。「放送事故」というワードがトレンド入りする事態に発展しました。
情報番組の関係者からは、「彼の知性とは裏腹に、生放送で求められる瞬発力や倫理観、そして何より『場の空気』を読む力が未熟だったことが露呈した」との指摘が出ています。特に朝の番組は、幅広い年齢層、特に高齢者や家族層が多く視聴しており、デリケートな表現には細心の注意が求められます。
「知性派」の弱点と今後の課題
今回の騒動は、篠塚大輝氏という新星アイドルにとって、大きな教訓となるでしょう。彼は一橋大在学という「知性」を武器に多方面で活躍していますが、芸能界、特に生放送という現場においては、学歴や知識以上に、共演者や視聴者とのコミュニケーション能力、そして「人間力」が試されます。
フジテレビとしても、若手アイドルの積極起用はリスクを伴うことを再認識させられた出来事と言えます。しかし、篠塚氏自身は「自分らしく頑張りたい」と意欲を示しており、この経験を糧に、今後のバラエティやクイズ番組での活躍を通して、いかに視聴者の信頼を回復し、アイドルとしての地位を確立できるかが問われています。
異色の経歴を持つ若者が、朝の顔として踏み出した一歩は、苦い結末を迎えましたが、彼のキャリアはまだ始まったばかりです。今回の「生放送の洗礼」を乗り越え、真の意味で「朝の顔」として受け入れられる日が来るのか、今後の動向が注目されます。