W杯無敗突破の韓国代表、宿敵ガーナに完封勝利!イ・ガンイン躍動と高まる日韓競争意識
ニュース要約: W杯アジア最終予選を無敗突破した韓国代表は、国際親善試合でガーナに1-0で完封勝利し、カタールW杯の雪辱を果たした。ホン・ミョンボ体制下で、イ・ガンインら若手が躍動し、ベテランのソン・フンミンと融合した「ハイブリッド型」が実を結ぶ。しかし、日本の効率的な攻撃との比較分析も活発化しており、日韓のW杯を巡る競争意識はさらに高まっている。
W杯無敗突破の韓国代表、因縁のガーナに完封勝利 ホン・ミョンボ体制が示す新潮流と日韓の競争意識
2025年11月19日
2026年ワールドカップ(W杯)アジア最終予選を無敗で突破し、早くも本大会出場を決めた隣国・韓国代表が、11月に行われた国際親善試合で充実ぶりを見せつけた。14日のボリビア戦での2-0勝利に続き、18日にはソウルでガーナ代表と対戦し、1-0で完封勝利を収めた。この連勝は、10月のパラグアイ戦から数えて3連勝となり、ホン・ミョンボ監督の下、チームが着実に競争力を高めていることを印象づけた。
特に注目すべきは、今回のガーナ戦勝利が持つ意味合いだ。記憶に新しい2022年カタールW杯のグループステージでは、韓国はガーナに2-3で苦杯を嘗めさせられ、決勝トーナメント進出を懸けた重大な一戦で涙を飲んだ。今回の親善試合はあくまで強化が目的とはいえ、当時の「宿敵」を相手にきっちり勝利を収めたことは、選手たちの自信に繋がるはずだ。
イ・ガンインのアシストが光る決勝点
ガーナ戦のスコアレスドローで迎えた後半、韓国は新戦力が躍動した。後半18分、決勝点となったのはDFイ・テソクのゴールだった。この得点プロセスで際立ったのが、パリ・サンジェルマンで活躍するイ・ガンインの絶妙なアシストだ。彼の高精度な左足から放たれたボールは、守備陣の意表を突き、イ・テソクのヘディングシュートを導いた。
ホン・ミョンボ監督は、イ・ガンインやチョン・ジンウといった若手タレントを積極的に起用し、攻撃の多様化を図っている。もちろん、33歳ながらキャプテンとして牽引し続けるソン・フンミン(トッテナム)の存在は絶対的だ。彼はボリビア戦で華麗な直接フリーキックを決めるなど好調を維持しており、ガーナ戦でも攻撃の核として奮闘。ベテランと若手が融合する「ハイブリッド型」のチーム作りが、着実に実を結び始めている。
韓国代表は、最終予選を過去3度目の無敗突破(6勝4分け)という盤石の結果で終えており、チームの成熟度は高い。しかし、彼らがさらに上を目指すために、国内メディアからはライバルである日本代表との比較分析が止まらない。
効率的な日本との比較、高まる日韓の競争意識
韓国代表がガーナ戦で勝利を掴んだ同日、日本代表もボリビア代表との親善試合に臨み、3-0で快勝した。興味深いのは、韓国メディアが両国の戦いぶりを詳細に比較している点だ。
現地報道によれば、韓国がボリビアから先制点を奪うまでに56分を要したのに対し、日本はわずか4分で先制点を挙げた事実を指摘し、「日本の効率的な攻撃」を高く評価しているという。日本代表はブラジルからの歴史的勝利を含めて3連勝を飾っており、チームの充実ぶりは韓国にとっても脅威となっている。
W杯予選を無敗で通過した韓国ではあるが、アジアの強豪国との競争が激化する中で、個々の技術向上と戦術のさらなる洗練が求められている。特に、韓国メディアが日本の得点効率に言及したことは、両国の強化の進捗や、W杯での成績を巡る競争意識が依然として高いことを示している。
ホン・ミョンボ体制下の韓国代表は、新戦術と若手起用でチームの変革期にある。今回の11月シリーズの連勝は、その取り組みが正しい方向へ進んでいる証拠だろう。しかし、アジアの頂点、そしてW杯でのさらなる高みを目指す上で、彼らが今後、日本やイランといったライバルたちとどのように差をつけていくのか。隣国の動向は、我々にとっても注視し続けるべき重要なテーマとなっている。